ドキュメントです!
実際の暴力団事務所に入ってカメラを回します。
凄い迫力です。
三階建の小さな持ちビルにカメラは入っていきます。
1階は駐車場のみで、狭い外階段を上って2階の入り口は重い鉄扉です。
どちらも襲撃に備えての事でしょう。
3階は住み込みの組員の居住スペースです。
隅に大きなバッグが置いてあります。
それはなんですか?と遠慮無く尋ねるカメラ。
案内してる組員が「知り合いからテント貰ったんです」
「マシンガンじゃないんですか?」
笑いながらチャックを開けて中を見せる組員。
館内にも苦笑が漏れます。(笑)
続けてカメラが組員の顔を捉えながら「銃とかはどこに置いてあるんですか?」
固まったまま2秒くらい黙った組員は、気を取り直して笑いながら「そんなもん、あるわけないで
しょうが?」
目が笑ってません。
「銃が無くて、他の組とかが襲ってきた時はどうするんですか?」
そんな事聞いて大丈夫か?カメラ。
日常を写してます。
テレビで高校野球やってますが、電話が掛かってきて怪しいやり取りをしてます?
電話が終わった後、それは何ですか?と聞くカメラ。
ああ、これはあれよ。野球に賭けるのよ。
さり気なく野球賭博をゲロしました。(笑)
まぁ、私も若い頃は建築現場でみんなで賭けてましたよね?
そんな細かい事まで規制するからかえってヤクザの稼ぎになるんですがね。
後で解説を読むと、撮影側でこのシーンを流して被写体に迷惑を掛けないか法律的に確認したそうです。
弁護士の判断では、賭博は賭ける側受ける側両者を押さえなければ起訴出来ないので、これだけで
逮捕の危険は無いという事で晴れて映像として公開となったとか。
リアルです。
大親分の葬式に組員総出で出席します。
どこの斎場でやるんですか?とカメラ。
親分の自宅やがな。
何でですの?
んなこと言うたかて、ヤクザに斎場貸してくれるわけないやろ?
色々厳しいようです。
通りを封鎖して大勢のヤクザがガードする中、パイプ椅子がズラリ並べてます。(望遠で撮影)
背中に半紙の名札が付いていて、司忍の名前も見えます。(さすがに顔は写さず。命に関わるわ。)
国会議員に選挙が行われます。
組長も選挙権を持ってますので、近所の小学校へ投票に出掛けます。(望遠で撮影)
1人の若衆が俺には選挙権が無いんや、と嘯いてます。
どうしてですか?とカメラ。
何でも知りたがる奴です。
しばらくの沈黙の後、「日本国籍無いんや」
どういう立場でここで暮らしてるんでしょうか?(密入国?不法滞在?)
別の若衆が電話で怒ってます。
カメラに向かって説明します。
自分の車をどこぞにぶつけて、保険会社に修理費を請求してるのですが拒否されてるそうです。
自分の車にそんなセコイ事するわけ無いやろ?と強がってましたが、パッと画面が変わって…
新聞が大写しになって、「保険詐欺罪で暴力団員逮捕!」
白手袋をはめた男たちがドヤドヤビルにやって来ます。
令状を持ってますね。
さっきの詐欺罪のガサ入れだそうです。
どう見ても嫌がらせです。
カメラは隠し撮りですので、カメラマンに対してサツがヤクザみたいな物言いで凄んでます。(笑)
並んだら区別つけられんなこりゃ。
良くこんな映画を作ってくれました。(パチパチ)