北京五輪が幕を閉じた。烈風の嵐が吹き荒ぶ、日本で言えば猛吹雪の中、ワリエワは圧力に屈した棄権の道を選ばず、昂然と北京のスケートリンクで演じ切った。自分には4年後はないとの覚悟と見受けられた。軸足の一方の片脚をピンと天上に突き上げた姿勢は、究極の美であった。
米国の専門家やアスリートの低劣で粗野で品格に欠けたアメリカ人らしい愚劣な誹謗中傷にもかかわらず、今五輪最大の注目を浴び、米TV局の視聴率かさ上げに貢献したのは皮肉だった。
中国雑技団をも凌ぐと想像される苛酷な訓練が、その華奢な体にあと4年も課されることは忍び難いけれど、神々しいまでに美しい姿態はファッションの都、イタリア・ミラノでこそ映え、似合うだろう。
今は心の整理がつくまでゆっくり休み、世の中が氷上のおとぎの世界だけで回っているのではなく、邪悪で薄汚れたエゴによる背信と闇討ちに満ち満ちた世界であることをじっくり見極め、進退を決めてほしい。
金メダルは成りませんでしたが、濁った金でなく、心ばかりの褒章をお贈りいたします。
I miss you!
出来ましたら、どこまで磨き上げられるか想像もつかないワリエワの優雅な姿をミラノの氷上で見てみたい。ツァイチェン、再見!!
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