天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

天網

2020-02-27 13:01:18 | 日記

 うーん、株式市場は初期感染から抵抗力が続かず、重篤に陥り、投げが出だしたように見える。きのうのNYダウが0.45%ダウンと小幅下落に収まり、ナスダックなどは0.16%反発したので、収束の気配も感じられたけれど、やはり欧米から中東にまで新型コロナウイルス肺炎の世界感染が拡散しつつあることが深刻に認識され始めたようである。今回は筋が意識的に仕掛けたクラッシュでなく、堅調ダウに不意に襲ってきたものであるため、ろうばい売りに途転売りも追随して調整が深く長引くだろうけれど、新たなシナリオの構築によって大統領選イヤーの底打ちのタイミングを計ってくるだろうから、注意深く警戒しなければならない。
 愚かな西洋人は、東洋の、黄色人種の風土病扱いをして侮っていたけれど、天に唾する者は我が身に降り懸かるの俚諺があるように、天網恢恢疎にして漏らさず、いったん増殖した菌は偏見を持たないから、人、所を選ぶはずがない。今のところこの菌種に免疫力を持つ薬剤は開発されていないから、個体の自己抵抗力によって生き延びるしかない。世界の医療専門家も痴呆レベルを出でず、コウモリやヘビ由来のウイルスなどと妄説を吐いていたけれど、何十年前のSARS(重症急性呼吸器症候群)からして特定されていないのに、お気楽なものである。ペットの猫や犬に感染の症例が報告されていないようなので、その辺りの耐性を医学的に解明すれば人間にも適応できる可能性があるけれど、現在の医学者レベルではあまり期待できない。とすると、指を咥えてパンデミックを待つのみなのか。今の世の中には空海上人や安倍晴明のような加持祈祷力を持つ者が居ないから、結局は危うきに近寄らない上での個々の体力勝負であるとしか、対処法は思いつかない。空海、晴明を出すと笑いだすかもしれないけれど、手洗いと不要不急の外出を避けるくらいしか妙案が出ないのだから、人間の知恵は十数世紀前も今も大して変わらない。
 世の中に新たな方向を指し示し活気ある社会を作り上げようという政見抱負が欠片もない者たちが政権に就いたものだから、何か事が起きると、良き案はないかと下僚から吸い上げる基本的に後手後手の政府ではあるけれど、最も頼るのが企業の融通を図る経済産業省スタッフという筋の悪さのため、産業政策、エネルギー政策、金融対策でも頓珍漢なのに、風水害やCOVID-19のような総合的危機管理ノウハウが求められる事態が突発すると、初手から検討するといった程度の対応しかできない。困ったものである。下僚は孜々と勉励し、意見具申するのが常だけれど、正直に答えた話を閣僚の都合によって間違えているだろと歪められ、さらには配置換えまでさせられてはかなわないから、物言えば唇寒しとなってダンマリを決め込んで下意上達の流れが寸断されているのが現状のように見える。海を隔てた隣の国でもサンダース氏が強権に寄り添った政治をノーマルに戻そうと奮闘している。本邦も虐げられれば虐げられるほど、殿もうこれ以上はご勘弁をと浅ましく諂う奴隷根性から抜け出し、正常な世の中を作りたいものである。

湯浴み場に
黴の生ふれば
窓を開け
風を通しつ
ぬめり落とさむ



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