天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

タリフ・マン

2019-07-26 11:15:24 | 日記
タリフ・マン(関税亡者)のトランプ米大統領が自縄自縛の農業補助金にのたうち回っているとか。報道によると、中国との貿易戦争で損害を受けた米南部を中心とした農民に来月から160億ドル(約1兆7280億円)の損失補填金を支払うそうである。関税収入が年間1000億ドルくらい増えるかもしれないけれど、関税貿易戦争被害者は農業従事者だけと限らず、その他の損失を補填していくと間尺に合うのか、短慮の素人がやることは心許無いものである。木を見て森を見ずの類で、事は米中の貿易縮小だけにとどまらず、世界経済全体に滞りをもたらし、破壊しかねないことである。自給自足経済が成り立たないことは国際経済の初歩である。トランプ大統領は不動産事業だけで世界を推し測らず、18世紀のアダム・スミスから勉強し直すことを私は勧告する。腹立たしいのは、作物で被害を受けているのがトウモロコシや大豆、小麦、綿花などの主要29品目だけでなく、その他特別作物10品に私の大好物のピスタチオが入っていることである。米国のピスタチオ農家が困っているなら、魚沼産コメの産直のように私が引き取ってあげるので、ぜひ連絡先を教えてほしい。こういう際だから大幅な割引でお願いしたい。
国営放送NHKの北朝鮮ミサイル発射報道が笑えた。飛距離430キロと690キロの2発を図示する矢印が元山の入江にポトッと落ちたかのように異様に短く描かれていた。政府の意向を忖度して日本には全く影響はありませんよ、と強調したかったのであろう。が、690キロと言えば平壌からソウルまでの2倍以上あり、日本海沿岸原発施設の喉元まであと少しである。ソウルまでなら大砲で火の海にすることができ、短距離核ミサイル開発は日本向けであることに国民の目を逸らすべきではない。
くそ暑いので清涼剤にホキ美術館で購入した画集を楽しもうとしたのに、断捨離整理しているうちに行方が分からなくなっていた。仕方ないので、図書館で『写実画のすごい世界 限りなく「本物」な女性たち』を借りてきて悦に入っている。売れれば何でもありの低劣な週刊誌のピンナップ写真より、リアルさが濃厚でマックスに催淫される。いくら微粒にしてもドットで表す写真は何か他人行儀でバーチャル感に遮られ没頭できない。モデルを視姦してアナログ絵筆の妖艶細密なタッチで情感をぶちまけた鬼才の絵画には魂が籠っていて、あたかも情交できそうな気になる。うだる夏は、これに冷えた濃いめのカルピスに限る。

賤が家の 田夫の知恵か 庭囲ひ
柑子を守り 出るに出られず

 
≪注≫徒然草第11段
 神無月の頃、栗栖野といふ所を過ぎて、ある山里にたづね入ること侍りしに、遥なる苔の細道を踏みわけて、心細く住みなしたる庵あり。(中略)
 あはれに見るほどに、かなたの庭に、大きなる柑子(かうじ)の木の、枝もたわわになりたるが、まはりをきびしくかこひたりしこそ、すこしことさめて、この木なからましかばと覚えしか。


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