瀬戸大也が水泳世界選手権の個人メドレーで200メートルに続いて得意の400メートルでも金メダルを獲得したことは、つらつら考えてみると、凄いことやなあ。正真正銘の The King of Kings の尊称を奉って大袈裟にならないわ。例えてみれば、カール・ルイス、ガトリン、ウサイン・ボルトを従えて桐生祥秀が100メートル走を9.5秒で優勝したようなもんや。もうちょっと現実的な希望を言えば、木原美悠が2020東京五輪卓球で陳夢、朱雨玲、劉詩雯、丁寧、王曼昱の無敵中国勢をすべて撃破して金メダルを獲得するくらいの値打ちがある。スポーツ紙はどうなのか、読売新聞しか見ていないけれど、1面トップに掲載していないのは疑問や。恐らく開催都市が問題なんやろな。韓国・光州のニュースを1面なんかに持って行ったら、官邸が機嫌を悪くすると忖度したに違いない。戦争は外交の延長と言われるけれど、スポーツは政治の延長であることは、かつてのモスクワ・オリンピックのボイコットでも示されている。とことん嘆かわしい世の中やわ。トランプ米大統領のボルチモア糞溜め発言も、動画が添付されているから全くのフェイクでもなさそうやけれど、自分が君臨する国の都市をそうあからさまに侮蔑することは、京のお公家さんか?とよく言われる私にはとても出来ない相談や。
できない相談はまだあって、孫から最近LINEで送られてくる『にゃんこ防衛軍』―「ゲームのお時間にゃ」「今すぐプレイにゃ!」にはどう対応したらいいのだろう。IT落伍者には住み辛い世の中になってきた。住み辛さが高じると、詩が生まれて、画が出来る、と言ったのは夏目漱石だけれど、そういうアナログ技術の方がもっと難しい。そこで安易にテレビ、映画、ジャーナルで寛ぎたいけれど、こいつらがバカなのか、こっちが世間とズレてしまっているのか、一つも面白くない。世間がバーチャル三昧なら、こちらも仮想のラグジュアリー養護老人施設に入居して、自炊しながら温泉に浸かるのが極楽かなあ。何だかんだ言いながら、昼はそばか素麺を湯掻いて、夕方を待ち切れずにビールを抜いて、井村屋のあずきバーをうとろウトロしながら嘗め、股にしずくが零れた頃にハッと目が覚め、シャワーを浴びて寝直すのを繰り返していれば、冥途の道は楽なもんや。自分を高めよう、人に認めてもらおう、と世故いことを考えるから、精神的におかしくなる。もっとも、おかしいと言われようが、それで大金を稼ぎ、立身出世すれば、人生の勝ち組になれる。仮想極楽を選ぶか、勝ち組を選ぶか、どちらが高尚なのか長考しているうちに、ピッピ、ピッピと腕時計に体操マークが現れた。ちょうど、尻が痛くなってきたので、ピンポンの壁打ちでもしよう。
こう暑いと涼しくなる歌でも探すか。ワンパターンやなあ。ホトトギスか卯の花ばっかりや。万葉集1479番は
隠(こも)りのみ 居ればいぶせみ 慰むと
いで立ち聞けば 来鳴くひぐらし
―カナカナ、カナカナと蜩では、やっぱり暑いままや。
古今集・夏哥
夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを
雲のいづくに 月宿るらん(百人一首・ふかやぶ)
―そんな早く明けたらエエわ。一晩中寝苦しいで。
新古今集・夏哥262番
道の辺に 清水流るる 柳かげ
しばしとてこそ 立ち止まりつれ(西行)
―ちょっと涼しい気分になるな。
もう一つ西行で山家集・夏歌
むすぶ手に 涼しき影を 添ふるかな
清水に宿る 夏の夜の月
―涼しげで、かつ風流や。
枕草子36段
七月ばかり、いみじう暑ければ、よろづの所開けながら夜も明かすに、月の頃は寝おどろきて見いだすに、いとをかし。(月の出ない)闇も又をかし。
―目が覚めて観る月に風情があっても、結局は寝苦しくて熟睡できなかったんやろな。
できない相談はまだあって、孫から最近LINEで送られてくる『にゃんこ防衛軍』―「ゲームのお時間にゃ」「今すぐプレイにゃ!」にはどう対応したらいいのだろう。IT落伍者には住み辛い世の中になってきた。住み辛さが高じると、詩が生まれて、画が出来る、と言ったのは夏目漱石だけれど、そういうアナログ技術の方がもっと難しい。そこで安易にテレビ、映画、ジャーナルで寛ぎたいけれど、こいつらがバカなのか、こっちが世間とズレてしまっているのか、一つも面白くない。世間がバーチャル三昧なら、こちらも仮想のラグジュアリー養護老人施設に入居して、自炊しながら温泉に浸かるのが極楽かなあ。何だかんだ言いながら、昼はそばか素麺を湯掻いて、夕方を待ち切れずにビールを抜いて、井村屋のあずきバーをうとろウトロしながら嘗め、股にしずくが零れた頃にハッと目が覚め、シャワーを浴びて寝直すのを繰り返していれば、冥途の道は楽なもんや。自分を高めよう、人に認めてもらおう、と世故いことを考えるから、精神的におかしくなる。もっとも、おかしいと言われようが、それで大金を稼ぎ、立身出世すれば、人生の勝ち組になれる。仮想極楽を選ぶか、勝ち組を選ぶか、どちらが高尚なのか長考しているうちに、ピッピ、ピッピと腕時計に体操マークが現れた。ちょうど、尻が痛くなってきたので、ピンポンの壁打ちでもしよう。
こう暑いと涼しくなる歌でも探すか。ワンパターンやなあ。ホトトギスか卯の花ばっかりや。万葉集1479番は
隠(こも)りのみ 居ればいぶせみ 慰むと
いで立ち聞けば 来鳴くひぐらし
―カナカナ、カナカナと蜩では、やっぱり暑いままや。
古今集・夏哥
夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを
雲のいづくに 月宿るらん(百人一首・ふかやぶ)
―そんな早く明けたらエエわ。一晩中寝苦しいで。
新古今集・夏哥262番
道の辺に 清水流るる 柳かげ
しばしとてこそ 立ち止まりつれ(西行)
―ちょっと涼しい気分になるな。
もう一つ西行で山家集・夏歌
むすぶ手に 涼しき影を 添ふるかな
清水に宿る 夏の夜の月
―涼しげで、かつ風流や。
枕草子36段
七月ばかり、いみじう暑ければ、よろづの所開けながら夜も明かすに、月の頃は寝おどろきて見いだすに、いとをかし。(月の出ない)闇も又をかし。
―目が覚めて観る月に風情があっても、結局は寝苦しくて熟睡できなかったんやろな。
昼餉には 冷やし蕎麦食ひ 夕されば
ビールに涼む 夏を過ごさむ
ビールに涼む 夏を過ごさむ
マイアミビーチ
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