もう数分で夏の甲子園決勝星稜対履正社戦が始まる。智辯和歌山を完璧に抑えた奥川投手が履正社の強力打線を黙らせる予感がする。卓球チェコ・オープンは本戦1回戦で早くも早田ひなと伊藤美誠が激突するのは勿体ない気がするけれど、見物ではある。美誠の眼の具合が治っていればいいけど。
久しぶりの会社OB5人組の飲み会で次回は仙台の牡蠣を食い、松島を遊覧しようということになった。大阪、沖縄以外で初の突撃先となり、メンバーの郷里や勤務先、旅行先から比較的縁が薄かったためである。
久しぶりの会社OB5人組の飲み会で次回は仙台の牡蠣を食い、松島を遊覧しようということになった。大阪、沖縄以外で初の突撃先となり、メンバーの郷里や勤務先、旅行先から比較的縁が薄かったためである。
仙台、松島と言えば『おくのほそ道』のハイライトである。仙台入りは5月5日の端午の節句に日であった。現地案内をしてくれた画家の加右衛門さんから、端午の日にちなんだ紺色の緒が付いた草鞋2足を土産に貰い、「あやめ草 足に結ばん 草鞋の緒」と詠んだ。
また、松島と塩釜の観光用に絵図を描いて贈ってくれ、それに沿って歩いたのが「奥の細道」だった。本のタイトルにするくらい思い入れの深い地だったのだろう。奥の細道の山際には、「十符の菅菰」(とふのすがごも)とブランド化された、この地域の名産品である筵(ムシロ)の材料となる菅が生えていた。その頃にはまだその貴重な筵が伊達藩主に献上されていたと記している。
十符の菅菰が仙台藩で特産品として奨励されたのは、深い思い遣りに満ちた名歌の力が与かっていたようである。「みちのくの 十符の菅菰 七符(ななふ)には 君を寝させて 我三符(みふ)に寝む」。菅で編んだ十の編み目のある筵を掛けて一緒に寝るのに、あなたはゆったり七つ目まで被り、私は余った三つで良いですよ、といった歌意らしい。相撲取り夫婦なら当然の結果かもしれないけれど、普通の体格同士なら、詠み手の深い愛情が感じられる。仙台の冬だったら、なお更と慕わしく思える。
また、松島と塩釜の観光用に絵図を描いて贈ってくれ、それに沿って歩いたのが「奥の細道」だった。本のタイトルにするくらい思い入れの深い地だったのだろう。奥の細道の山際には、「十符の菅菰」(とふのすがごも)とブランド化された、この地域の名産品である筵(ムシロ)の材料となる菅が生えていた。その頃にはまだその貴重な筵が伊達藩主に献上されていたと記している。
十符の菅菰が仙台藩で特産品として奨励されたのは、深い思い遣りに満ちた名歌の力が与かっていたようである。「みちのくの 十符の菅菰 七符(ななふ)には 君を寝させて 我三符(みふ)に寝む」。菅で編んだ十の編み目のある筵を掛けて一緒に寝るのに、あなたはゆったり七つ目まで被り、私は余った三つで良いですよ、といった歌意らしい。相撲取り夫婦なら当然の結果かもしれないけれど、普通の体格同士なら、詠み手の深い愛情が感じられる。仙台の冬だったら、なお更と慕わしく思える。
貯へを 五分づつ分くる 今の世に
七符のこもを めの子譲らず

七符のこもを めの子譲らず

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