天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

二枚

2020-04-15 13:14:05 | 日記

 日本郵便(6178)が15日から当日の再配達を中止か。マスク2枚配達を政府から受注した特需で忙しうてやってられんのやろなあ。やっぱりコロナ警戒によるソーシャルディスタンシング時代は、ネット通販関連とクロネコヤマト(9064)などの宅配便業者株を買っとかんとあかんな。
 お上からマスク2枚が届く前に、やっと我が家では今朝からトイレットペーパーが2枚重ねになった。この前、まだトイレ紙が店の棚に残っていると喜んで買ったら、シングルやった。尻を拭いているうちに、破れて指に付いたり、下手すると爪との間に入り込んで、往生していた。匂い消しに窓辺にプランターのフリージアを切って瓶に活けておいたけれど、なかなか追い付かんかった。花の色も似ていて気になっていた。これで安心や。
 野党の国会議員(立憲民主党の高井崇志衆院議員)が緊急事態宣言後の9日に東京新宿・歌舞伎町の「セクシーキャバクラ」で遊んでいたとか。こっちかて行きたいのはやまやまでも、ビビッて様子見しているのに、エエ度胸や。これくらいでないと国政なんか論じられないわ。安倍晋三首相の星野源とのコラボ動画に負けないくらい、世の中の停滞した空気を突き破っている。天晴れ、とはこういう時に使う言葉か。政権与党新聞の読売の全国世論調査(11-12日実施)で、安倍内閣支持率が42%と高位安定しているのは、一見社内調査かと考えたけれど、実際は代わるに値しない人材しかどこを向いても居ない、無気力諦観が世の中を支配しているからなんやろな。村山社会党連立政権も鳩山、菅らの民主党政権も煎じ詰めれば、官僚と官公労による公務員共闘路線やった。毎夏、各地で繰り広げられるよさこい祭りのように、数日無邪気に踊り楽しんだ後は、代り映えのしない現実が待ち受けていた。南無阿弥陀仏。
 1929年の世界大恐慌に至る前史を描いた『オンリー・イエスタデイ』(F・L・アレン著)の続編の『シンス・イエスタデイ』(藤久ミネ訳、筑摩書房)には、どんなに悲惨な状況に大勢が陥っていても、明るく朗らかで、暗い面には目を向けない、逞しい人々の群像が描かれている。
 「小型強気市場の絶頂期でさえも、街には無料食料の配給を待つ人の列ができていた。三月にニューヨーク州産業委員のフランシス・パーキンスは、州が統計を取り始めて以来、失業は最悪状態だと発表した。あちらこちらの都市で、何百何千という失業者が彼らの窮状をドラマティックに訴えようと悲壮な行進を行ったが、警官によって冷酷に追い払われただけだった。四月に、景気指標は再び下降に転じ、株式市場も同様に下降した。五月、六月と、市場は情け容赦なく暴落した。が、フーヴァー(大統領)はその顔に凄みのある微笑を張り付けたまま、『われわれは最悪の時期を通過した。努力を続けていくならば、回復は速やかにやってくる』と言明して、秋までに実業界は正常に戻るであろうと予告したーまさに、その秋にこそ、長い、過酷な、胸も潰れるようなアメリカ経済界の下降がもう一度始まったのである。」(P33)
 「高額所得者の多くは、新聞記事としては読んでいても、失業問題の目に見える兆候を感じ取ってはいなかった。彼らがそれに気づくのは、ようやく1930年秋になって、豊作によるリンゴの供給過剰を持て余した国際リンゴ積荷協会が一計を案じ、小売価格一個5セントのリンゴを卸値で失業者に貸し与えたため、にわかにどこの街角にも寒さに震えながらリンゴ売りが目立つようになったのを見てからのことである。」(P34)
 外出自粛のつれづれに、Amazonプライムビデオの無料映画で『モスラ対ゴジラ』(1964年公開)を見たら、お役所仕事を皮肉りながら、「すぐで半年、良かろうで2年、審議審議で5-6年」と言っていた。映画内容も、セリフも、あまり古さを感じないと思った。忖度、忖度といって改竄、破棄、口裏合わせが繰り返され、表向き恐れられているようで、その実は官僚組織に法案作成、予算財政の肝をがっちり握られた、残りのあぶく銭を巡って、ゴジラやモスラのように無邪気に暴れ回っているのが、安倍政権の実態ではなかろうか。
 
看取られず
りんごの花が
散つたとさ
役所の手の上
踊るおとど哉



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