天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

耳順

2020-05-31 11:18:54 | 日記

 自粛の毎日は気が滅入る。緊急事態解除のお祝いも外食を憚って、回転寿司のお持ち帰りにした。娘が訪ねに来てくれても、洗濯に出した冬着が返ってきた時に包んであったビニール袋を頭から被って応対しなければならなかった。いろんな受付とか店舗で透明シートを張って感染対策をするといった無知蒙昧の戯れ事が普通に行われているので、世間レベルに合わせて工夫の一端を示さなくてはならず、嫌な世の中になってしまったものである。10分もしたら息苦しくて気を失いそうになった。もう人生が嫌になった。馬鹿げたことに付き合いきれない。小一時間の散歩以外のステイホームに飽き飽きしたので、きょうは『旗本退屈男』を借りて観ようと思う。主役の市川右太衛門は、水も滴る大川橋蔵をさらにスケールアップした惚れ惚れする役者であった。退屈ばかりもしておれない。競馬の祭典ダービーの午後のファンファーレが待ち遠しい。ふやけた過去の思い出話とか間延びした自主練習とかでなく、生のスポーツはやっぱり魅力がある。穴の神様スポニチの万哲もお手上げとなる衆目一致の大本命は5番コントレイルか。万哲ちゃんが競馬記者を始めて23年目にして初めて一番人気に◎をつける魂を売った屈辱の記念日となるそうである。絶対に従いたくないけれど、逆らうと酷い目に遭いそうな予感がする。対抗は今の時節柄、大失業時代のワークシェアリングという訳有りで3番ワーケアが妥当であろう。しかし、馬単予想が990円位では話にならない。三連単を当てて色を付けたい。今日は皐月晦日の5月31日か。1番サトノインプレッサを加えて、5-3-1だと本日開催の収まりが良い。

 明日はもう6月か。いつも何もなかったけれど、今年こそただ警戒に終始した停滞の半年であった。暇なのでラジオ英会話でも予習する。イメージガイダンスなんて欄が前から有ったのか、新月号は気合いが感じられる。前置詞 on について詳しく教えてくれている。普通に「接触」のイメージの他に、You can always count on me. のような「支える」イメージ、或いは He has a lot of things on his hand. のような「圧力」のイメージがあるとのこと。on と言えば、上に載っかっているだけでなく、接触していれば、There's a mosquito on the ceiling. のように天井からぶら下がってくっ付いていても on である。すると、4月2日(火)Lesson42の Hello. I'm here for the driver's job advertised in the window. は on the window みたいに窓にペタッと貼ってあるイメージと違って、どういう風に in になっているのか、実際に見てみない限りイメージし辛い。
 『赤毛のアン』はやっとシャイな養父マシューがクリスマス・プレゼントにドレスをアンにこっそり買って上げる場面まで来た。出迎えの駅で初めて会うシーンと並んで、店でモジモジするところはDVDの名場面と思う。仕立てを妹で養母のマリラに頼むとアンにバレバレになってしまうので、ご近所のリンド夫人にお願いした。喜んで引き受けたリンド夫人が「あのかわいそうなアンが、一度は人並の身なりをすると思うと、本当にほっとするよ」(松本侑子訳)と呟いた後のセリフは、モンゴメリの原文を記録し、暗誦したい。
But flesh and blood don't come under the head of arithmetic and that's where Marilla Cuthbert makes her mistake. I suppose she's trying to cultivate a spirit of humanity in Anne by dressing her as she does; but it's more likely to cultivate envy and discontent. I'm sure the child must feel the difference between her clothes and the other girls'. But to think of Matthew taking notice of it! That man is waking up after being asleep for over sixty years.
-松本侑子訳「でも、血と肉でできている人間は、算数みたいにはいかないのさ。それがマリラ・カスバートの間違いのもとだよ。あんな身なりをアンにさせて、へりくだりの精神を養おうとしているつもりだろうが、かえって、ねたみや不平不満が養われるよ。あの子はきっと、他の子と服が違うことを気にしていただろうよ。でも、そのことにマシューが気がついたとはねえ! あの男も、六十年以上も眠っていたみたいなもんだが、やっと目が覚めたんだね」
 世界のリーダー達はマシューより軒並み年嵩を食っていても、シャイさだけは克服しているのは確かだけれど、優しさや思い遣り、正直さ、見識などで、まだ目が覚めていないように見える。
 
子曰はく
六十越ゆれば
耳従がふ
いさかひ世に満つ
身を修むべし
 







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