天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

待った

2019-08-23 15:36:28 | 日記
 娘と孫らが夏休み旅行の土産に立派な巨峰を持ってきてくれた。ついでに下の男の子と将棋をした。バシッと角を獲ったら「待った」された。理詰めに詰ますと、癇癪を起こされそうだったので、手を抜いて負けてやった。次にみんなでカードの七並べをした。その子は確か4回目だったのに「スリーパス」なんて澄ましていたので、「トランプみたいな真似はするな」とたしなめた。すると、「そんなに無茶苦茶はしていない」と怒っていた。対中制裁関税、通貨戦争を仕掛けて、景気停滞の気配が漂うと、通貨当局に無理やり利下げを迫ったり、グリーンランドを買いたいと無茶振りしてデンマーク首相に相手にされないと、「無礼だ」と切れて予定の同国訪問をキャンセルしたり、幼児並みの行動パターンとしか思えない。
 韓国が日韓軍事情報協定を破棄かあ。韓国筋の北朝鮮情報で3日経っても根拠がしっかりしていたものは一つも無かったから、協定の有無には別に大した意味はない。ただ、今後の国際動向の見通しとしては、日本と離反敵対の旗幟を鮮明にしたことは、北との結びつきを強める誘引となる。韓国は北の力を借りて対峙国日本に対処せざるを得ないのは当然の帰結である。これは北朝鮮の待つところで、飛んで火にいる夏の虫、当初は宥和的な姿勢で受け入れるだろう。とりあえずは南からの経済援助を徐々に進め、緩やかな南北経済連合体を組むとみられる。北はトランプ大統領の再選戦略と絡め、ミサイル開発の進捗とリンクさせながら、米国の暗黙の了解を取り付けるだろう。結果は韓国企業への北からの派遣人事による実質的支配であり、最終的にはベトナム化である。ソウル市は南壌と改称されているだろう。或いはホーチミン市に倣って日成市となっているかもしれない。これに対し安倍政権は国際力学上、短距離核ミサイルを保有する連合体に直接対峙するわけであるから、防衛戦略の大転換を図らなければならない。防衛大綱の裏帳簿と言える防衛黒書には仮想敵国に位置付けざるを得なくなろう。そして経済白書と違って、計画をペーパーで内外に示すだけでは何の意味も持たない以上、実行力を伴わせるため、次期通常国会には核装備と徴兵制の法制化に向けた議論が活発に戦わされるのが自然の流れとなりそうだ。

ひとの世は 入り組む歴史の 積み重ね
隣のくしゃみ おほづつのこゑ


松島や

2019-08-22 13:40:46 | 日記
 もう数分で夏の甲子園決勝星稜対履正社戦が始まる。智辯和歌山を完璧に抑えた奥川投手が履正社の強力打線を黙らせる予感がする。卓球チェコ・オープンは本戦1回戦で早くも早田ひなと伊藤美誠が激突するのは勿体ない気がするけれど、見物ではある。美誠の眼の具合が治っていればいいけど。
 久しぶりの会社OB5人組の飲み会で次回は仙台の牡蠣を食い、松島を遊覧しようということになった。大阪、沖縄以外で初の突撃先となり、メンバーの郷里や勤務先、旅行先から比較的縁が薄かったためである。
 仙台、松島と言えば『おくのほそ道』のハイライトである。仙台入りは5月5日の端午の節句に日であった。現地案内をしてくれた画家の加右衛門さんから、端午の日にちなんだ紺色の緒が付いた草鞋2足を土産に貰い、「あやめ草 足に結ばん 草鞋の緒」と詠んだ。
 また、松島と塩釜の観光用に絵図を描いて贈ってくれ、それに沿って歩いたのが「奥の細道」だった。本のタイトルにするくらい思い入れの深い地だったのだろう。奥の細道の山際には、「十符の菅菰」(とふのすがごも)とブランド化された、この地域の名産品である筵(ムシロ)の材料となる菅が生えていた。その頃にはまだその貴重な筵が伊達藩主に献上されていたと記している。
 十符の菅菰が仙台藩で特産品として奨励されたのは、深い思い遣りに満ちた名歌の力が与かっていたようである。「みちのくの 十符の菅菰 七符(ななふ)には 君を寝させて 我三符(みふ)に寝む」。菅で編んだ十の編み目のある筵を掛けて一緒に寝るのに、あなたはゆったり七つ目まで被り、私は余った三つで良いですよ、といった歌意らしい。相撲取り夫婦なら当然の結果かもしれないけれど、普通の体格同士なら、詠み手の深い愛情が感じられる。仙台の冬だったら、なお更と慕わしく思える。

貯へを 五分づつ分くる 今の世に
七符のこもを めの子譲らず


mellow

2019-08-21 12:59:34 | 日記
 娘一家から夏休み旅行中に一時預かりしている猫のモコちゃんがもう9日経って、旅行も終わっているのに、まだ受け取りに来ようとしない。何やら一物を感じる。でも本人は、ようやく馴染んで家じゅう探検したり、撫で撫でに応じてくれるようになったものの、当初は全く食欲がなく、ウンチもほとんどせず、引っ越しを承知しているとも思えない。両耳の後ろに引っ掻き傷があるのが気に懸かる。亡き愛猫みゃー太にも傷があったけれど、あれは若い時分よく脱走して、野良猫としょっちゅう喧嘩した時のものである。しかしモコはずうっと内猫なので、自傷行為でないかと疑ってしまう。けさ、後頭部に小さな抜け毛を見付けた。ストレス性円形脱毛症だったらどうしよう。みゃー太が亡くなって思い出のアルバムを3冊作って棚に飾って置いたのを、モコが来て早々、落とした。もっと安全な場所と思ってファンシーケースの上に移した。今朝、また派手な音をさせてバラバラに落とした。部屋にはほかにもっと落としやすい物がいっぱいあるのに、狙い撃ちのようにアルバムがやられる。この心理を読んだりすると怖くなるので、深くは考えないことにする。けさもみゃー太の水を取り替えて追慕の念は変わらないけれど、猫は人の心を操るのが巧いので、よもや薄れていくようなことがないよう、気を引き締めている。
 ネットに思わず頬ずりしたくなるような四次元的に可愛い子猫が英文で紹介されていたので、返信欄に、「もうメロメロ」という意味で、 " She makes me mellow & mellow " と書いて送ったけれどニュアンスが伝わっただろうか。けさのNHKラジオ英会話は、「助ける " help " と "save " 」の用法だったけれど、ラジオは一方通行なので、こんな疑問に何の助けにもならなかった。ジャパングリッシュの使い手としてはむしろ、「文法のポイント」に示された " You were just playing video games the whole time, right ? " の方に疑問が残った。前置詞抜きにいきなり剥き出しで「時」表現が来ると、 " at " だ " in " だ " on " だ " for " だ "since " だ、何だと苦労して学んできたことが馬鹿にされたような気になる。最初は " for " が抜けたミスプリントかと思ったけれど、6時45分からのラジオでは、テキスト通り読み上げていた。日本語で、「昨日においては、お遣りになられたか」なんて言わずに、「昨日遣った?」と、ラフに言うのと同じ感覚なのか。この講座では、英語は規則通りの言語で、規則さえ覚えれば何にも難しくない、と言っていたのに裏切られた気になった。

わざとかや 先達の影 踏み散らす
いたづら子猫 澄まし顔して


藁人形

2019-08-20 13:19:26 | 日記
 歴史というものは自己正当化の道具か、せいぜい娯楽、慰み物で、決して歴史学者が言うような進歩や反省の教科書たり得ない。安全な塹壕から首も出さないで盲撃ちしても標的に当たるものではない。歴史は同時代性を持たなければ意味を持たない。きのうの事を改められなければ歴史の力と言えない。昭和天皇の綸言が御付きの「拝謁記」として賑わしているけれど、令和の世になってモグラのように蠢き出すのは、単なる興味本位の覗き趣味としか言えない。世の中を変革する何の力も持ちえない干乾びた襖の裏張り程度のものである。そんなものはラシャメン総理の吉田茂の在世当時に出してこそ価値がある。入用の時には息を潜め、無用になってからノコノコ出てくるのはどういうことか。NHKがそんなものに対価を払っているとしたら問題である。御歌などでなく公けにすることを前提にしない私語を暴露することに公益性はない。歴史の解明などとバカげたことを言うではない。物には旬がある。旬を外して、歴史の進路を修正する力を持たない乾燥食材は、その辺の好事家の餌食でしかない。池に撒いた麩に集まる金魚が喜ぶだけである。
 日韓関係の険悪化が袋小路から抜け出せなくなっては拙いとして、反日運動を反安倍運動に収斂して糊塗しようとする動きがみられるようだけれど、永遠の負の連鎖がそんな小手先で断ち切れるものではない。ソウル旅行をした経験から、観光地の寺院、宮殿跡でよく小中学生と思しき遠足集団に遭遇した。そこでは必ず豊臣秀吉軍や昭和日本軍の破壊や横暴が教えられ、反日敵意の憎悪が永遠に拡大再生産される感懐を持った。事実が、京都辺りに耳塚や鼻塚が残るのだから、伝えられるのは当たり前の事である。反省などの言葉で済ませられる凶悪事でないし、時間を経て水に流せることはあり得ない。歴史意識として永遠に憎しみ、わだかまりを持つのは自然である。しかし、時の政府が正規の教育として憎悪を扇動するのは国交の先を思って空しくなる。明治日本政府、軍部が仮想敵国を暗にロシアに置いていたけれど、国民に露骨に敵国教育を施すようなことはなかった。むしろ丁重にニコライ皇太子を招いて余計な刺激をしないよう配慮していた。ただ、強大国ロシアの無言の圧力が国民に広がり、襲撃事件を引き起こしてしまったけれど、政府当局の本意ではなかった。政府が率先して敵国教育を施せば、民間の力で衝突の危険を防ぐのは難しくなる。民間にはいろんな思惑があり、扇動の動きがどの国でも起こるものだけれど、政府が主導してしまえば行き着く所までブレーキが利かなくなってしまう。どの国でも利益集団が利己のため扇動し、政権担当者が政権維持のためその扇動に乗っかるようでは、天与のものとされる選挙制度や民主主義など近代政治制度の疲弊を繕い直す必要があると思われる。

釘を打つ 藁人形の 甲斐あらば
いま甦れ 耳鼻の霊


笑顔

2019-08-19 15:26:59 | 日記
 張本智和が快挙!ブルガリア・オープンでハイレベルな中国選手(趙子豪)を破ってシングルス優勝とは、久々に留飲を下げた。ユーチューブで2回も繰り返し見入った。5ゲーム目の3ポイント目を取った時のラリーは息が詰まるくらい見応えがあった。相手がまた世界NO1の許昕の跡を継ぎそうなペンホルダーで、手首回しの可動域が広く、ワイド攻撃に手こずったけれど、スピードに勝った。スピードは目が慣れると次第に対応できるので、いずれ強敵に仕上がってくる思われる。張本のパワーが素晴らしかったのはもちろんだけれども、不運な事故に見舞われなかったのも幸いだった。4ゲーム目にイレギュラーバウンド球が体を襲ったけれど、急所を避けられてよかった。伊藤美誠みたいに眼に当たっていたりすれば、流れが変わっていたかもしれない。何事も計算や実力通りを反映するものではない。腕と徳を磨いて、勝利と幸運を呼び寄せるようにしたいものである。
 娘一家の猫を預かってもう1週間近くになる。食事のカリカリをほとんど食べないし、小便も大便も極端に少なく、慣れない環境に適応しないのかと心配していた。変なものを食わせるなとの厳命だったけれど、試しにカツオ叩きをひと切れ遣ると食った。面白くなって、液状ペット・フードのちゅるちゅーるを買ってくると、一袋や二袋くらいはあっという間に平らげた。好物だったのか、嵌ったみたい。飼い主が喜ぶと思って動画をLINEすると、そんな贅沢な味に慣れたらウチに置いとけないかもしれない、という返事だった。やや空気が微妙になってきた。
 菊池雄星はもう日本に帰っておいで、と言おうと思っていたのに、たった被安打2でいきなり完封した。短慮はいけない、早まったことは言うものでない。大谷翔平が久しぶりの本塁打(16号)を打ち、ゴルフの松山英樹も調子を上げているし、日本選手にフォローの風が戻ってきた感じがする。女子ゴルフの渋野日向子は凱旋2戦目で手に入りかけた優勝を惜しくも逃したけれど、泣きべそ顔もまた可愛らしく、ゴルフをやったことがないのに一挙手一投足に目が離せないわ。むかし、会社で燻っている時、腐ってはいけないといつもニコやかな風にしていたら、廊下ですれ違いざま「いつもニヤニヤしてんな!」と見知らぬ人に怒鳴られた。社内事情通によると、訳アリの人だと知らされたけれど、その心的外傷をいまだに引きずって今も柔和な顔ができず、いつも仁王像のように構える癖が付いた。笑顔も似合う人と似合わない人によって効用が異なるようである。

構へぬに 虚の一突き 喰らはさる
心の深手 癒ゆる時なし