天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

椰子の葉陰

2021-07-17 16:23:36 | 日記

 やっと2回目のコロナ・ワクチン接種を終えたので、満願成就を祝う西瓜を思い切って丸ごと買った。打ち上げのビールは看護師に禁じられたので、水分補給の代用にするつもりである。しかし、大相撲をTV観戦しながら冷やしているうちに、激しい副反応が出て、初物の西瓜が無駄になるのは嫌である。お精霊(オショライ)様のお供え物にならないよう、食べ終わるまでは頑張るつもりである。
 東京から札幌に移すのは気象科学を知らないスポーツオンリー頭のド素人判断だと2年前に私が指摘しておいたが、今ごろ関係者の身に沁みつつあるのではないだろうか。本日は札幌が32度、帯広に至っては35度の猛暑日。8月7、8日当日は更にヒートアップしそうな気配である。いくら朝の早駆けをやろうと涼しいわけがない。幸いほぼ同じところを3周する周回コースなので、これから急いで沿道にヤシの木を植え木陰をつくったうえで、スプリンクラーを張り巡らせることで、かなりの暑さ対策は可能である。それでも最後の3週目は、生き残ったランナーでも競歩並みのペースに落ちることは確実と予想する。優勝タイムは男子で3時間か? 縁起でもないことだから口をつぐむが、マラソン起源のアテネまで戦勝報告に駆け切ったギリシャ兵士は力尽きたそうである。

走り尽き
涙が滲む
札幌や
椰子の葉陰に
落伍者眠る

⁂本歌:『ラバウル小唄』






大谷の打球

2021-07-15 16:41:52 | 日記

 この期に及んでまだオリンピック中止を求める署名を都知事に提出したのか。都知事選は去年実施されたばかりなのに、無益な行為と思えるけれど、ひょっとして小池知事が秋の解散総選挙に鞍替え出馬する後釜を狙った売名行為なのか。弁護士というのは資金が潤沢なのかな。サラ金の取り立てからの取り立てとか、集団訴訟とか、頭を使わなくても稼げるマニュアル手数料が意外と多いのかもしれない。そんなことで宮城県知事も委縮して、楽しみにしている21日の東京五輪女子サッカー予選の中国対ブラジル戦が無観客となったらどうするのか。仙台市長が反対するので宿は仙台市から塩釜市に急遽変更したのに、サッカー観戦ができなくて松島観光に終わったら、ガッカリである。リオのカーニバルの様なド派手な応援団を楽しみにしているし、銅鑼や太鼓を使った中国の応援も見ものなのに、「♯待ちに待ってた世界の祭り♭」の五輪音頭が、サガンの『悲しみよ、こんにちは』になってしまっては困る。
 朝のTV情報番組モーサテでは、JPモルガン・チェースの4―6月期決算でデビットとかクレジットカードの伸びが顕著で、キャッシュレス決済関連銘柄が注目だと言っていた。しかし、本邦の今の地合いでは、誰も聞く耳を持たないであろう。本来なら、誰がつべこべ言っても、こぞって求心力が沸き起こる国威発揚のタイミングなのだけれど、無死満塁のチャンスに立った4番バッターが押し出しフォアボールを狙っているような感じなので、帰れのヤジが飛ぶのも致し方ない。
 大相撲も白鵬と照ノ富士だけに存在感があって、あとの力士は端役みたいなものだから、6時直前にしか見る気がしなくなった。取って置くべき宝物は昨日のホームランダービーでラッキーにもキャッチできた大谷の打球だけである。

銅鑼太鼓
サンバのリズム
いづれ取る
利府のサッカー
キックオフを待つ





青柿

2021-07-14 07:35:59 | 日記

 Wow、 今日の新聞はナイス! TV欄にMLBオールスターゲーム戦をテレビ朝日が午前10時前から中継放送すると書いてある。大谷翔平が先発投手を務め、かつDHとして1番バッターで登場する予定とか。こんなエキサイティングな試合に立ち会うなんて、子供の頃の力道山vs.ルー・テーズ戦か、若乃花対栃錦戦以来の歴史的なショータイムである。テレビ前で正座して祈るように観戦しよう。

 東京五輪開幕まで10日を切った。祭典は盛大かつ威勢良くやるのが日本の古来からの風儀である。諏訪の御柱祭でも、岸和田のだんじり祭でも、命懸けである。『孟子』に、「自ら反して直くんば千万人と雖も我往かん」、とある。レガシーとして感染拡大・死者1千万人くらい出ても怯むわけにはいかない。死中に活を求めるしかない。日本は神州不滅であり、いざとなれば神風が吹いてくれることを信じなければならない。

五輪とて
バッハの来たり
梅雨明けぬ
青柿山籠もれる
倭し麗し







神風待ち

2021-07-11 21:28:21 | 日記

 東京五輪は予定通り開催するけれど、コロナ感染拡大を避けるため、大半の競技を無観客にするとは、中途半端でみみっちい過ぎる。学生時代に友人が、先っぽだけ入れさせてくれ、と言いくるめて上手く出来たと自慢していたのと同じようなもので、一旦やり始めれば途中で止まるわけがない。
 政府首脳にここまで計画を進めてきた固い意志と実行力が備わっているのだから、もう世界の実験場としてトコトンやった方がスッキリするのではないか。後の事は野となれ、山となれ、死屍累々となっても、本邦史上何度も見せてきた日本の復興力を世界に示してやれば良い。
 それも計算に入れての菅首相のこれまでの決断なのだろう。優柔不断と節操の無さが、失敗に一番結び付きやすい。散華の美しさを追求し、ここは乾坤一擲、一か八かで、盛大にスポーツの祭典をやり遂げるのが、金メダルを目指して頑張っているアスリート・ファーストの理念にも適うのではないだろうか。
 案外、取り越し苦労に終わって、変異株が混じり合って耐性が強化され、何事もなく年内終息に向かうかもせれない。神州不滅の我が国には、土壇場に神風が吹くことを信じよう!

野朝顔に
翼を鳴らす
鳥独り
餌を求ぐならず
宙を翔けむと







 50年ほど前に『猫は夢を見るか』というテーマの国際学会を京都・宝ヶ池会議場で聴講したことがあるが、鳥もキスをすることがあるのだろうか? 梅雨が一時上がり、虹が出ていると聞いて表に出ると、鳥が唇を交わしていた。

人もする
口づけすさび
鳥たちも
嘴交わす
虹の架け橋

 




Never again!

2021-07-07 22:35:30 | 日記

 東京都の感染者が920人にリバウンドした。英国では1日当たりで2万人を超える状況でも、重傷者・死者が減っていることから、これまで16カ月間にわたりコロナ対策で実施してきた行動規制を19日から解除するという。これに比べれば政府官邸筋が指摘するように日本の感染状況は「さざ波」程度のものであり、過大視するのはみっともないということになる。科学的な見地から判断し、世界の情報にも通暁している政府が安全安心を保証するのだからの、国民は慌てず騒がず安心して言うことを聞いているのが、精神的には楽なようである。
 ドラマを見る習慣がほとんど無いのに、久しぶりに『ひねくれ女のボッチ飯』を録画した理由は主演女優の名前にある。少ない読書歴の中でベストが『日本書紀』(もちろん校注付き読み下し本)であるけれど、その中で一番脳裏に刺さった人物が飯豊天皇だからである。メインストーリーでは22代清寧天皇の後、23代顕宗、24代仁賢と続くけれど、その間に少し飯豊皇女が朝廷政治を営んだと記している。何故そんなややこしいことになったのかは、病弱の清寧天皇に子がなく、後継者を探していたところ、また従兄弟に当たる仁賢、顕宗の兄弟が播磨の国に潜んでいるのが見付かったものの、次の皇位に就くことを互いに譲り合って決まらなかったためである。そうこうしているうちに清寧天皇が在位4年で夭折し、空位が生じたので急遽、妹(叔母との説もあり)に当たる飯豊皇女が朝政を執り行った。正式に飯豊天皇の称号を与える古代史書もあり、今も奈良県葛城市には飯豊天皇陵が残っている。だけれど、そんな入り組んだ歴史に興味があるわけではなく、飯豊天皇の人となりに感銘を受けたのである。
 日本書記はいきなり、彼女が清寧4年(西暦484年)7月に葛城市の宮殿で処女を失った(与夫初交=まぐはひしたまふ)と書きだしている。その感想として側近の者に、「ちょっとばかり女の道を知った。別にどうってことはなかった。もうこれ以上男と交わりたいとは思わない」と言い放ったという。それだけ記して、あとは顕宗、仁賢の皇位継承の話に移っている。この唐突感が凄くて、飯豊さんへの空想、憧れが宙を舞ってしまった。日本書紀なんて、大半が系図、続柄の話なのに、こんな枢要な方に対して、17代履中天皇の子だか孫だかはっきりさせないし、処女喪失の相手については、注として「夫有りと曰へること、未だ詳ならず」と、しっかり調べた形跡もない事が許せない。
 ボッチ飯の展開が大して面白くなければ、こちらの研究を再開しようかと思っている。