この記事の続報として 2019年02月05日発表により 中部横断自動車道 2019年3月10日開通 新清水JCT~富沢IC、下部温泉早川IC~六郷IC を書きました(2019-02-07)。
中部横断自動車道の工事状況、開通時期の遅れについて報道がありましたが、以下が基本情報です。
◇ 中部横断自動車道(新清水JCT~増穂IC間)連絡調整会議(第3回)の開催結果について(2018年7月5日 国土交通省 関東地方整備局 甲府河川国道事務所)
<開催日時・場所>
平成30_2018年7月5日(木) 10:00~11:00
山梨県庁防災新館404会議室
<議事のポイント>
前回調整会議(H28_2016.11)以降も、新たな断層破砕帯の確認や掘削後の内空変形の継続などが発生しており、安全に配慮し工事を推進。
・新清水JCT~富沢IC、下部温泉早川IC~六郷ICは、今年度(2018年度)の開通見通し。
・富沢IC~南部ICは、平成31_2019年夏頃の開通見通し。
・南部IC~下部温泉早川ICは、トンネル掘削工事等があり、引き続き安全に配慮し工事を推進。
4.議事概要
(事業者より説明)
◇ 六郷IC~増穂IC は昨年(2017年)3月19日に開通。
◇ 風化しやすい泥岩が出現するなど、脆い地山でトンネル工事が難航していた新清水JCT~六郷IC 間においては、第2回連絡調整会議(H28_2016年11月)以降も、新たな断層破砕帯の確認、脆い地山の出現割合が想定以上に高いこと、掘削後の内空変形の継続など、引き続き、さまざまな難航事象が発生しており、安全に配慮しつつ工事を推進してきたところ。
◇ 新清水JCT~富沢IC、下部温泉早川IC~六郷ICについては、トンネル設備工事、舗装工事等も概ね発注済みであり、平成30_2018年度の開通に向け、引き続き工事を推進。
◇ 南部IC~下部温泉早川ICについては、想定以上に工事が難航する中、未だトンネル掘削などの工事が残されている状況であり、引き続き、安全に配慮しつつ工事を推進。
◇ 富沢IC~南部ICについても、想定以上に工事が難航する中、トンネル本体工事は完了の見通しが立ったことから、平成31_2019年夏頃の開通となる見込み。
◇ また、難航事象への対策のため、追加費用が発生しており、富沢IC~南部IC及び下部温泉早川IC~六郷ICについては、トンネル本体工事完了の見通しがたったことから、事業評価監視委員会にて審議する。
(意見交換)
◇ 山梨県より、若干開通が遅延する区間もあるが、想定以上に難航するなか、工事が進められていることについて理解した。引き続き、早期開通に向けて、安全に留意しつつ、工事推進をお願いする旨の意見あり。
◇ 県並びに沿線自治体より、新清水JCT~六郷IC 間の一日でも早い開通を望むとともに、引き続き、種々の課題を関係者と共有しつつ、掘削土の仮置き場の確保、工事用車両の通行に伴う地元調整など、地元として協力していく旨を表明。
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尚、この記者発表資料中で、道の駅「なんぶ」が 2018年7月21日にオープン予定と広報されています。
◇ 「道の駅なんぶ」7月21日オープン!!(山梨県南部町ホームページ)|
「道の駅なんぶ」ホームページ
◇ やまなしの「道の駅」(山梨県ホームページ)
◇ 「道の駅」ガイド(山梨県内の案内・国土交通省)
【山梨県庁の関連ページ】
◇ トップ > 組織から探す > 県土整備部
◇ 山梨県県土整備部高速道路推進課
◇ トップ > まちづくり・環境 > 道路 > 高速道路 > 中部横断自動車道 ← 山梨県県土整備部高速道路推進課-お知らせ
◇ 山梨県県土整備部中部横断自動車道推進事務所
◇ 中部横断道 南部ー富沢間の開通延期に(UTYテレビ山梨ニュース 2018年7月5日)
今年度中を予定していた中部横断道の南部ー富沢間の開通が、来年(2019年)夏頃に遅れる見通しとなりました。
中部横断道は山梨県の六郷から静岡県の新清水までの49キロの区間で工事が行われています。
このうち開通が遅れる見通しとなったのが、南部ー富沢間の6.7キロの区間です。
国土交通省・甲府河川国道事務所などによりますと、この区間は
地盤がもろくトンネルの建設が難航し、国の環境基準を超える重金属も検出されたことも工事に影響したということです。
このため今年度中を予定していた南部ー富沢間の開通が来年の夏頃へ最大で半年近く遅れる見通しになったと5日、県に説明しました。
新清水までの全線開通は来年度中で変わりありませんが、六郷ー富沢間の工事の遅れに伴う追加工事は約190億円となり、このうち20億円程度を山梨県が負担することになります。
◇ 南部IC~富沢ICの開通が遅れる見通しに
(山梨県)(YBS山梨放送ニュース 2018年7月5日)
中部横断道の南部ICから富沢ICまでの開通が、予定していた今年度末から来年夏ごろに遅れることが分かった。
地盤がもろく工事が難航したことが理由で、県民負担は20億円程度増える見通し。
中部横断道は現在、六郷ICから新清水JCT間の49キロで工事が進んでいる。
このうち開通が今年度末から来年夏にずれ込むのは、南部ICから富沢ICまでの6・7キロ。
甲府河川国道事務所の担当者が5日、県の担当者らに工期の遅れを説明した。
遅れの原因は想定以上にもろい地盤により区間の半分を占める
トンネルの工事が難航したため。
また、六郷ICから下部温泉・早川ICまでの区間でもトンネル工事も難航していて、工事費が190億円ほど増える見通し。
六郷ICから富沢ICの間は、県も費用を負担する新直轄方式を採用しているため増えた工事費190億円のうち、20億円程度は県の負担になる見込み。
一方、中部横断道の全線開通時期については、当初の予定を2年遅らせた2019年度から変更はないという。
◇ 中部横断道南部町区間開通に遅れ( NHK甲府放送局ニュース 2018年7月5日)
建設工事中の中部横断自動車道のうち、今年度中に開通予定だった南部町内の区間で工事が難航し、開通が来年の夏ごろに遅れる見通しとなりました。
国土交通省は、5日県庁で会議を開き、静岡・山梨・長野を結ぶ計画の中部横断自動車道について、工事の進ちょく状況などを関係自治体に伝えました。
この中で、今年度中に開通する予定だった南部町の南部インターチェンジと富沢インターチェンジの間の6.7キロの区間で、地盤がもろいため追加のトンネル工事が必要となり、開通が来年の夏ごろに遅れるという見通しが示されました。
別の区間も含めた追加工事の総額はおよそ190億円と試算され、このうち20億円程度を県が負担することになります。
中部横断自動車道は、これまでも、工事の難航を理由に全線開通の時期が2年遅れた経緯があります。
国土交通省は、今回の計画見直しによる全線開通への影響はなく、来年度(2019年度)中の全線開通を目指すとしています。
一方、事業費は、追加工事の試算を加えると当初より800億円近く増え、およそ2790億円となる見通しです。
国土交通省甲府河川国道事務所の田中満副所長は
「トンネル工事で想像以上にもろい場所が多くなっている」と述べて、計画見直しへの理解を求めました。
中部横断自動車道の一部区間で開通時期が遅れることについて、後藤知事は「大変残念だが、想定以上の工事の難航によるもので、やむを得ないと考えている。1日も早い全線開通を強く要請した。県としても沿線の自治体とともに事業者に協力し、1日も早い全線開通に向けて努力していく」とするコメントを出しました。
私は国土交通省甲府河川国道事務所の仕事振りに感服することは多いのです。優秀な公務員が自分達の行なう事業の意義を国民と共有しようと考えながら、丁寧な情報発信を続けていると思っています。彼等に外からの余計なパワーが覆いかぶさる事さえ無ければ事業は良い成果をもたらす。しかし、近年の国政諸問題は、その余計な事をやってのける連中がのさばり優秀な人々を潰しているのかも知れません。同じ組織の中にもそんな連中はいるようなので情報発信の状況を見ていると見えてくるものがあります。
同じことがリニア中央新幹線事業にも生じていないか、私は街づくり・地域活性化の観点からそれを確認し続けています。まだ先は長い。