gooニュースで気付いた記事、後楽園の美観損なう? 警察新庁舎、設計変更に8千万円(朝日新聞配信 2016年03月06日 08:37)・・・朝日新聞本紙で 2016年3月6日08時37分の記事
別図 第9条第1項に基づき,景観計画において定める景観形成重点地区(後楽園背景保全地区)の区域

岡山市の景観は,広い市域の中で豊かな自然や先人が築いた歴史,文化を背景に,多様で個性ある姿を見せており,それらは地域の宝であるとともに,岡山市民のかけがえのない共有の財産です。
このような景観は,私たちが地域らしさを感じ,愛着をもって後世に伝えていきたいと願う,いわば「原風景」とも呼ぶことができます。
戦後の急速な都市化の中で,都市づくりは機能性や経済性が重視され,「美」の観点が疎かにされてきた過去を省み,私たちは,都市の美しさや潤いを追求し,水と緑に包まれた心豊かな都市づくりをより一層進めていかなければなりません。
これまで先人が創り出し,育ててきた景観を受け継ぎながら,未来に向けて今の時代にふさわしい魅力ある景観を創り出すことは,岡山市民一人一人に課せられた役割です。私たちは,岡山市の歴史,文化,人を育んできた多様な自然や風土に着目しながら,いつまでも心に残る「おかやまの原風景」を守り,育て,創り,五感に響く美しい景観を創生するため,この条例を制定します。
第9条 市長は,景観計画区域内で,次の各号のいずれかに該当し,かつ,良好な景観形成に関する施策が特に必要と認められる地区については,景観計画において積極的に景観形成重点地区として定めるものとする。
(1) 市民に親しまれ,かつ,市民の誇りとなる優れた景観を有する地区
岡山市の景観条例は、岡山市・例規検索システム で「Super Reiki-Base│例規一覧」から「五十音順」の「け」で開くとリストの最初にあります。
◇ 岡山後楽園 - 日本三名園の一つ、岡山後楽園は、世界に誇る文化財です。
私は リニア計画の環境破壊・風景を失うという事は歴史を失う事 と題した記事を2016年01月23日に書きました。(この記事は自分の意見記事ではなく公開記事を転載した保存記事です)
山梨県景観条例 や 甲府市景観条例 に岡山市のような「前文」はありませんが、条文の「目的」「基本理念」などから読み取ることはできます。
BakABE政権のお蔭で 日本国憲法 の前文もひろく読まれ続けることになりました。
景観条例もいわば箱物インフラ構築に際して憲法のような意義をもつものだということを、今回は朝日新聞の調査報道により私は理解しました。朝日新聞をちょっと見直しました。
警察組織ですら自分たちの事業が景観に及ぼす影響をシミュレーションしているというのは凄いです。岡山県警が辺野古に機動隊を派遣しているかどうかは知りません。
さて、リニア中央新幹線事業と景観の関係については、どのような展開を見せることになるでしょうか。岡山市景観条例前文が説くような景観への想いがリニア沿線各地域ではどのようなものかを推測する指標になるかと思えます。