遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

先生のおかげだな

2024-10-07 23:17:28 | たわごと
雨でした。
この雨は明日の午前中まで、あとは晴れて北風が吹き込んでくる。秋雨前線が南下したのだ。これで季節はすっかり秋・・・・かな?
てなわけで掛け布団を出した。昨日まではタオルケットを2種類使ってた。寝てる途中でチェンジするんで、いつも2つ。これから掛け布団と合わせて寝る時にかぶるものは3つ体制。枕も3つ使ってる。枕も途中で交換する。そういうわけでベッドより畳の部屋に布団を敷いて寝るのが都合がいい。ベッドで寝る生活にも憧れがあるんだが・・・・ベッドで寝るようになったら絶対電動の高級ベッドを買いたい。病院に入院してた時、好きなように角度を変えれる快適さに魅入られてしまったんだ。

今年は全くの基礎研究で受賞。
RNAポリメラーゼII に転写されるRNAはmRNA(メッセンジャーRNA)ばかりじゃない。タンパク質をコードしていない小さなRNAも転写される。誰にも意味がわからなかったし気にして無かったが、意味があったし、研究に利用できるし、医療でも診断に使われる可能性が出てきている。
miRNAというこの小さなRNAたちは、mRNAに対合して翻訳を阻害し、mRNAの分解を促す。遺伝子の発現をノックダウンするのだ。
短いRNAやDNAなら人間にも合成できる。狙った遺伝子のmRNAを叩くことができる。これは便利だ。もちろん、人為的にノックダウンする際にmRNAを完全消去できないケースもあるし、この技術では、先に発現してたタンパク質は消え去らない。んで、はっきりした効果が出ないこともあるようです。
ヒトの細胞もmiRNAを転写しています。その細胞の分化や増殖状況で発現しているmiRNAの種類が違う。中には癌のマーカーになるmiRNAもあるらしい。
まあ、いろいろと面白い分子であることには違いない。僕も1報だけmiRNA関係で出た論文に名前が載ったのがあるよ。アンブロス先生とルヴクン先生のおかげだな。

本日の酒:KIRIN CLASSIC LAGER + 能登大慶 × 天狗舞 純米

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