遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

口内炎の軟膏にはいってるやつ

2020-06-17 23:50:37 | BIONEWS

晴れましたが、風は冷たかったです。バイク出勤なら長袖でも良かったぐらいです。
gooニュース
17日梅雨の中休み奄美は強雨続く北海道でも不安定

今日は学生実験の日。しんどかったとです。

昨夜のワールドニュースではデキサメタゾン祭りでした。
Coronavirus: Dexamethasone proves first life-saving drug (BBC)
身近で安価なステロイドが・・・まあ、抗炎症剤なんで、新型肺炎重篤化の原因となるサイトカインストームを抑えてくれるとのこと。この薬は口内炎の軟膏にはいってるやつですよ。効き目としては、人工呼吸器を使用する患者については、死亡リスクが40%から28%に下がり、酸素供給する患者は、死亡リスクが25%から20%に下がった。まあ、それでも重症の患者さんの死亡確率は残ってはいるんですが、何千、何万という死者を出してしまってる欧米や南米では、下がった確率の分だけでも大変な数の人命が救われることになります。エボラ治療薬のレムデシビルは症状の回復期間を15日から11日に短縮しますが、致死率を下げると言えるだけの証拠は出ていません。

ちなみに、重症化していない患者さんには効果が認められないとのこと。あくまでも重い状況の患者さんにとってのお薬です。

免疫系の極端なレスポンスの解明が新型肺炎の理解に対するポイントのような気がするなぁ。

怖いのは、肺炎症状だけではない。
gooニュース
脳炎から認知症になる可能性も専門家危惧するコロナ後遺症

gooニュース
英チャールズ皇太子、味やにおいの感覚が完全には回復せず

脳神経系に対するダメージは怖いですよね。髄膜炎を起こす事例が報告されていますが、退院した後直近1〜2年間の記憶を失っていることが判明したという元患者さんがいらっさるそうです。それにこのウイルスでは、だいたい高齢の方が重篤化するので、隔離生活が長引くと認知症が悪くなるとも言われています。
チャールズ皇太子がどの程度臭覚や味覚を失ってはるのかはわかりませんが、彼もいいお年だしなぁ・・・。

本日のお酒:天狗舞 純米大吟醸 涼吟


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