遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

竜馬がゆく 二巻

2008-11-30 20:12:25 | 読書
竜馬脱藩しました。

坂本龍馬の脱藩の道は諸説あります。朽木峠を越えて僕の父の故郷高岡郡旧葉山村から梼原をぬけて伊予に向かう道もそのひとつ。片岡孫五郎が龍馬の脱藩を助けた逸話が残っていますが、司馬遼太郎のこの作品の中では触れられていません。街道は使わず、道なき道をたどって山を越えたことになっています。まあ、脱藩の罪の重さを思えばそうだったのかもしれません。葉山村出身の維新の志士は孫五郎の他にも片岡盛蔵や片岡雄馬、片岡佐太郎、高橋俊助と出ているそうです。うちの家の本家筋は片岡一族だそうなので僕も無縁でなさそうですが、まあ、全然自分の遺伝的背景については興味がないので・・・・。仕事で使う酵母菌の遺伝的背景はすごく気にするのにね。(笑)
さて、片岡孫五郎は名を『直英』といいまして、『直輝』と『直温』という2人の息子がいます。どうも土佐人は僕の名前にもある『直』という字が好きなようです。坂本龍馬の名も『直陰』というそうな。さて、孫五郎は富豪でありましたが、脱藩浪人の世話をしすぎて(龍馬のブレーンだった)家の財産を使い果たし、残された妻と子供たちはとても苦労したらしい。貧しさのために次男の直温は寺に預けられてしまう。しかし、この直温は後に大蔵大臣を務めるだけの出世をした(兄の直輝は日銀大阪支店長の後に大阪ガス社長、阪堺電気軌道社長を歴任)。ところが大臣になったはいいが、ついうっかり「東京渡辺銀行がとうとう破綻を致しました」と実際には破綻していなかったのに失言してしまい、昭和恐慌の引き金を引いてしまって内閣を総辞職に追いやった・・・てなわけで、一族かもしれない私からも謝っておきます。
「すんませんでしたー。」

そんな失言と比べれば麻生さんの失言なんか小さい小さい♪彼のじいさん吉田茂も土佐人(高知県宿毛出身)だが、失言の逸話は多い。野党とマスコミのあげ足取りに汲々としていたのでは彼の本当の持ち味は活かせないよ。なんで自分に人気があったのか良く考えれば、やるべきことは明らかだと思います。平成を窮屈な時代にしないでほしいな。「定額給付金」なんかベンジャミン・バーナンキが言ったようにヘリコプターからばらまけば良かったと思うよ。
僕の母方は東西南北のひとつを姓に持つ家で、昔家老(後藤)家に嫁を出した家だと自慢話を聞いたことがあります。土佐山内家は東西南北の分家に別れていて、上士の家には四方の字が付いてることが多いみたい。有名な山内容堂公は南家の出身です。まあ、父方は郷士(長曽我部侍)、母方は上士(山内侍)というのは確実です。
土佐藩の上士・郷士の二重構造が、藩をあげて一体的な行動を土佐藩がしなかった大きな原因で、龍馬が脱藩するのもそこら辺に理由があります。そもそも土佐は自由人の集まりみたいなもんですから、それが良かったんでしょうね。薩摩や長州のように藩ごとに行動する連中をまとめるにはバラバラの土佐人達が接着剤のように働いたんでしょう。それを積極的に意識していたのは龍馬だけで、他の藩士は各自それぞれ勝手な考えをもっていたみたい。板垣退助なんか、佐幕派だった容堂公に絶対に参戦するなと言われていたのに戊辰戦争に土佐兵を参戦させて徳川幕府滅亡に協力してます。容堂自身も鳥羽伏見の戦いの後、朝廷から内国事務総裁という役を押し付けられたあげく、江戸攻めに際しては藩史が財政難のために東山道先鋒を断ろうとすると「まずは出陣せよ。金はあとから送る。」と言っている。佐幕なのか倒幕なのかというよりも血が騒ぐ方につっこんでいくわけですな。土佐人の判断っていうのは、基本的に臨機応変自由自在なんです。

坂本龍馬の名では『龍』が正しいのですが、司馬遼太郎の作品『竜馬がゆく』では『竜』が使われています。フィクションですから司馬氏が意識的に字を変えたと思われます。

写真は葉山のラーメン屋、豚太郎。ここのラーメン美味しいよ。

本日のお酒:萬歳楽大吟醸 杜氏厳選ひやおろし
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ちょっと暖かい土曜日

2008-11-29 21:45:39 | たわごと
今日は南風が入って少し気温が上がりました。昼くらいまではすごしやすかったですね。
こんな日は・・・仕事ですよ。うわーん。

仕事の前に冬タイヤを車に積んでオートバックスに行って履き替えてきました。それから大学で仕事です。でも、実験の合間に大学の駐車場でスキーキャリアをアウトバックの屋根に装着。こういう晴れた休日にやれることはやっておかないといけません。だって、いつふらふらとスノボ抱えて白馬に行ったり、グライダーザック積み込んで安房峠を越えたりしたくなるかもしれません。備えよ、常にです。
実験の方は狙ってた遺伝子のcDNAの最後の部分の断片をクローン化できたと思います。手応えありです。もちろん、配列を決定してしまわないと最終判断は出来ませんが・・・大丈夫でしょう。こうなってくると、あれもこれも取っておこうかという欲が出てきてます。根がアホですから。(笑)

さて、今夜は一転して寒気が上空に入ってきてます。明日は冷たい雨が降りそうです。
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冬の売れ筋発泡酒

2008-11-28 21:10:10 | 
昨日、遺伝屋らしくない(?)まじめなエントリーを書いてしまって、ストロング7の感想を書けませんでした。いや、美味かったんですよ。売れてるって聞いて試しに買ってみたのですが、実は全然期待してませんでした。それだけに嬉しい驚きです。キリンは発泡酒に対しては軽くあっさりした味付けをするんですが、それがみごとにハマってすっきり爽やかな飲みごたえです。アルコール度が7%と普通の1.5倍あるのでお酒に弱い人はガツンと来るのかもしれません(僕にとってはなんのインパクトもないけど)。でも、スカーっと飲ませてくれるんですよ。売れるはずだと納得した次第であります。
今日飲んだサントリーの発泡酒ははずれっ!サントリーは大昔、鍋料理に合うビールを開発してだしましたが、それは佐治敬三さん時代の作品。冬発売のために開発したのは当然真夏で、夏の暑いさなかに佐治さんがそれを作った社員と一緒に鍋をハフハフいいながら食べて試飲したそうです。今ご存命なら絶対に彼はこの発泡酒を市場に出すのを許さなかっただろうと思います。かすかに旨味を感じますが、全体にスカスカでこれなら飲まなきゃ良かったと思わせるのに十分な出来です。糖質20%カットで味をダメにしてしまうならカットしなければよかったと思う。

さて、来年のカレンダーが出来ました。卓上2種類を3部、壁掛けを2部作りました。写真の上が卓上の遺伝屋版、下がパラグライダー版です。富士フィルムのサービスで卓上が1900円、壁掛けが3800円かかりました。毎年のことながらたいへんですが、今さら市販されているのを買う気がしないのでしょうがない。『いでんや』本家のカウンターで19999番と20000番を踏まれたら、ここのコメント欄かBBSに教えてくださいな。カレンダーあげますから。

本日のお酒:宮崎蕎麦焼酎 雲海 + SUNTORY発泡酒 鍋にすっきり冬道楽
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命を左右すること

2008-11-27 23:32:19 | BIONEWS
万能細胞からの精子・卵子作製認める 文科省学術審部会(朝日新聞) - goo ニュース
万能細胞であるからには精子や卵子も作成できる。このニュースは、その作成自体は文科省学術審部会が認めるとしたこと。不妊症や先天性難病の原因解明に役立つとして合意したそうだ。もちろん、いろいろ複雑な手続きが必要にはなるので簡単にできるってわけではないし、技術的にも簡単ではない。だとしても、そこで問題なのは出来た精子と卵子を受精させて人間を誕生させていいかというとそれはNO!まあ、常識的にそりゃそうなんだが、万能細胞から作られた精子と卵子で受精が行われても、それは有性生殖なのでクローンではないということは一般の人にちゃんと知らしめる努力はした方がいいと思う。マスコミに任せると文系の不勉強な自称有識者達が騒ぐだけ騒いでお終いってなことになりそうだ(有識者でもないミノさんやフルタチさんはもっと騒ぐだろうね)。彼らは言葉の意味を分からずに言葉を振り回す。意味よりもその言葉の響きやイメージを利用して感情的な刺激を振りまこうとするのだ。それが商売ってんだから、すんごくたちが悪い。
クローンというのは有性生殖を経ずに無性的にできた生物の遺伝的コピーのこと。精子と卵子が接合するなら有性生殖。これはちゃんとした交雑だ。人以外の生物に対してなら絶滅を防ぐために将来試みられるかもしれません。不妊治療に利用される可能性については医者じゃないので僕は分かりません。リスクがどれだけのものになるか誰にも分かりませんよね。だって、実験できないでしょ。日本人が絶滅しかけたら試されるかって? 朱鷺(ニッポニア・ニッポン)ほど日本人は貴重ですかね??

まじめな話、これは生命に対する倫理の問題。殺人が社会的に重い罪なのは、人口が一人減ったからではなくて、人の生命を第三者が勝手に左右したことに対する罪だから。勝手に人の命を奪ってはいけないのである。じゃ、『勝手に生命を与えてもいけない』という法も成り立つ。ところが、なんらかの技術で人為的に生命が誕生したとして、その子供にちゃんとした保護者がいて家庭が出来て、幸せな人生をおくったとしたら・・・倫理的には許されないことしても、その『親子』をどう裁くのか? 彼らはいったい誰に不利益を与えたというのか。いや、社会的には利益『人口増』を得ていることになる。ほんとにこれは『罪』なのか? そんなことを考えると思考がグルグル空回りするんだな。もちろん、技術的にリスクフリーにはならないだろうから禁止しておくにこしたことはないんだろうけど。
とにかくだ、『クローン』は怖いから、汚らわしいからいけないなんていう程度の低い論調に躍らされないで欲しい。クローンという言葉の意味は何で、そのどういうことが倫理的に問題なのかちゃんと思いを巡らして欲しいのですよ。そうすれば、(クローンではなくても)iPS細胞やES細胞からできた精子と卵子を受精させて人間を誕生させてはいけないってことにちゃんとたどり着くと思うのです。

本日のお酒:KIRIN発泡酒 STRONG SEVEN + 天狗舞 純米大吟醸
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『魚が有る』って書いて鮪(マグロ)

2008-11-26 22:10:56 | たわごと
クロマグロ、漁獲枠35%削減=日本の割り当ては3割減-大西洋保存委(時事通信) - goo ニュース
資源保護を優先しないと本当に海産物がたべられなくなる。中国辺りの消費量が増えているのが問題なんだろうけど、食べるなというわけにもいかない。そもそもそんなに魚が好きな民族じゃないんだから、割に合わなくなるくらい高価になれば消費は減ると思う。日本人だって、マグロにこだわってギャーギャーいうのは関東の人達くらい。他に美味しい魚がないんだろうから可哀想だけど、彼らの作るグルメ番組をテレビで見るとその偏った嗜好に唖然としてしまう。漁業に関しては養殖をもっと評価しないといけないでしょう。天然物をありがたがる気持ちは分かるが、海洋資源の問題やエネルギーの高騰、漁業者の高齢化をまじめに考慮すればね。だいたい天然と養殖の味の違いがどれだけ分かってるのか怪しいんだしさ。

英ディアジオ、「ギネス」販売契約をサッポロからキリンに切り替え(トムソンロイター) - goo ニュース
サッポロの凋落ぶりがひどいのか、キリンの世界戦略がすごいのかよく分からんけど・・・・どっちでもいいよ。これからもギネススタウトが飲めるんなら。あ、キルケニーはいらんよ。それはあんまし好きじゃない。(笑)

大日住薬、協和キリンの中国生産子会社を買い取り(トムソンロイター) - goo ニュース
ニュースの内容よりも会社の名前に驚きました。調べてみたら、『大日住薬』って大日本住友製薬のことでした。いつの間に合併したんだ?しかもなんてセンスのない社名に・・・。もうひとつの財閥系製薬会社三菱ウエルファーマも『田辺三菱製薬』に、大手の三共も『第一三共』に。変なのっ!
そもそも会社の規模が小さいのが日本の製薬会社の問題だったんだけど、こんなネーミングするなら合併しないで欲しいなぁ。でも、正直まだ小さすぎるんですよ。日本の製薬会社って、2~3社に集約しないと世界で戦えないでしょう。そうなった時に社名が、寿限無寿限無・・・みたいになったらカッコ悪いよ。

本日のお酒:宮崎蕎麦焼酎 雲海
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北風ピープー♪

2008-11-25 22:13:30 | たわごと
連休中、薬のんで養生していたせいでしょうか、風邪はこじれずにおさまりそうです。ご心配おかけしました。一人寂しく風邪ひいてるのは寂しいですから、これからも風邪ひいたら「風邪ひいたぁ~」とブログに書くのでよろしくお願いします。心配してくださいね。(笑)
今日の夕方はものすごい強風が吹き荒れてました。日曜日には石川県で竜巻の被害があったそうです。この時期、北陸の気候は暗くて荒くて辛いです。寒いだけならコロラド州デンバーの方が厳しかったのですが、北陸のは陰湿でどよよ~んなのがたまらんですな。竜巻ならデンバーの方が本場なんですよ。でも、あっちの竜巻シーズンは春先♪ ほとんど毎日3時から4時頃にトルネード警報か注意報が出ます。

NHKのフィギュアスケートの特番にかつての表情の女王カテリーナ・ビットさんがゲストで出演していました。懐かしいですねー。彼女は伊藤みどりさんとライバル関係でした。伊藤選手がメダルを銀メダルをとったアルベールビルオリンピックの時、僕はアメリカ留学中でした。あちらでも自国選手でないとほとんど注目しないものなのですが、フィギュアスケートは別でした。あの頃、女子がトリプルアクセルを飛ぶなんて、ものすごいことだったんですよ。アメリカの評論家の間でも「みどりがフィギュアスケートをアスリートの競技にした」と高く評価してました。こういうことには米国人はフェアです。日本人選手である伊藤みどりさんがトリプルアクセルを決めた瞬間、テレビの解説者が"YES!"と叫んだのを覚えています。着氷した瞬間、伊藤選手はこれまでのフィギュアスケーターにはありえない『こぶしを振り上げたガッツポーズ』をしました。これはちょっとアメリカ人のハートをつかんじゃいましたね。結果的に勝ったのは米国人のクリスティ・ヤマグチ選手。今のアジア人フィギュアスケーターの活躍の基礎を彼女達が作ったと思います。彼女達の活躍がなければ、アジア人のスケーターが欧州文化どっぷりの採点競技でこれだけの評価を得るのにはもっと時間がかかったでしょう。

今日の写真は、季節外れにヒマワリ。よけいに寒い?

本日のお酒:天狗舞 純米大吟醸
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アメリカンスタイルはもうあかんやろ

2008-11-24 20:27:49 | 大学生活
仕事しました。風邪薬と鼻水の薬をドーピングして・・・・。大学で発表した後、静かに自宅で飲むつもりでしたが、気持ちが落ち着かなくて獅子吼のスクールに電話すると川北に出来たイオンの新しいモールに来ているとのこと。むろん合流することにしました。しかーし、場所が分からないのでジャスコ杜の里店のサービスカウンターで行き方を質問。校長が『津幡のイオン』って言ったので少し混乱しましたが、新しいとこっていうと通じました。まあ、山側環状線をひたすら能登に向かっていけばOKでしたんで、すぐにわかったっすよ。
しっかしまぁ、この不景気な時にすんごいショッピングセンター作ったもんだね。生き残り合戦で勝ち残るにはこれぐらいインパクトないといけないのかな?自動車に依存したアメリカ流のライフスタイルは、これから長期的にはすたれていくと僕は読んでいます。いずれ駅の近くの商店街が見直されるときが来るでしょう。もちろん、その時にあのやる気のない商店達が復活するというわけではありません。新たなビジネスモデルとして生まれ変わることで駅前商店街が見直されると思います。

とにかく、今日は風邪がこじれようが、明日しんどくなっていようがどうでもいい気持ちなので、美味しい清酒を楽しむだけ楽しむつもりです。まずは加賀の銘酒常きげんの山廃純米吟醸。乳酸菌のくれた生元(酉偏に元:きもと)らしい鮮烈なフレーバーを持っています。上機嫌だ♪
2本目の天狗舞は白山市坊丸の車多酒造(創業1823年)のお酒。この蔵は山廃で有名ですが、この純米大吟は山廃ではありません。山廃じゃない天狗舞も美味いよ。香りが足りないけどねー。すっきり端麗さを求めるなら山廃の方をお勧めします。

本日のお酒:常きげん 山廃純米吟醸 無濾過生原酒 + 天狗舞 純米大吟醸
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日曜の風邪

2008-11-23 20:07:24 | たわごと
風邪です。今日はエスタックイブ飲んで安静に。朝はねられるだけ寝て、遅い朝食をとってスキーの板を車に積んで獅子吼に向かいました。チューンアップをお願いしにです。一昨年買った板ですが、ろくに手入れをしてないのでエッジは錆びてるしソールもがたがたです。エリアは強風で飛べません。しばしの間、赤毒さんと昔行ったことのある他所のエリアの話をしてました。彼とは朝霧の猪之頭エリアで知りあいました(お互い獅子吼のフライヤーなのにね)。僕は飛び始めたばかりのB級生で自分の無線機の設定変更が出来ず、同じ機種を使っている彼にやってもらったのです。結局この時の朝霧では1本も飛べずに帰路についたのですが、安房峠から下りる道を間違えて高山に行ってしまい、ずいぶん遠回りをして金沢に帰った覚えがあります。この時の朝霧は行きも一人で帰りも一人でした。当時獅子吼のスクールの校長だった肥D先生が朝霧に行ってると聞いて、自分で民宿予約してグライダー持って行ったのです。今はもうパイロットになってるんで、飛びたきゃ自分で好きなとこ行って飛べばいいんでしょうが、トラブルがあった時の問題の大きさを思うとそう易々とあちこちに足を伸ばすわけには行きません。スキーならこけて怪我をしても自分だけの問題で済みますけど、どっかに不時着して助けてもらうなんてことになったら大事ですからね。獅子吼以外で経験の多いエリアは朝霧高原です。ですが・・・・エリア自体が凶暴化するとちょっと手に負えない。

チャンカレでLカツを食べた後、昼から研究室で実験を進めましたが、ほとんど酵素反応で待ち時間の間は机に突っ伏して寝ていました。しんどかったんよ。最近、コンビニで風邪引きさん用の滋養強壮ドリンクを売ってますが、これはいいですね。
昨日に続いてお酒は無しで今夜は明日のための準備をしてすごします。飲ん兵衛ですが、飲まないならそれはそれで済んじゃう人なんですよ。
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冬の空の飛び方

2008-11-22 23:36:51 | PARAGLIDER
奇跡的に週末に飛べるコンディションがやってきました。この週末は大人しく働いているつもりでしたが、グライダーをアウトバックに積み込んで獅子吼エリアへ♪

エリアに着いたらもう第1便が入山した後。テイクオフには雪が積もっているそうです。クラブハウスで誰かが飛ぶのを見物しようと待ってましたが、誰も出てこない。追風だという・・・・冬なんだから11時くらいまでは吹き下ろしだよ。夏だって朝早くは追風でしょ。冬はもっと遅い時間までその状態。てなわけで、遅く入山しました。その後すぐに自分用のグライダーを抱えて嬉しそうに校長も入山。彼は晴れた空に向かい風もテイクオフに連れてきた。早速、一番機として離陸。しばらくテイクオフ前の空域を探っていたが、上昇風を捕まえてトップアウト! しかーし、講習生達の視線に負けて渋々その空域から離れて翼を折って着陸・・・・。すると空が彼のソアリングを見終えて満足したのか、高層雲が太陽を隠してしまった。こうなると上昇風は衰えてしまう。この後、挑戦者は出るが上がりきることは出来ずにズブズブと降りていく。これから気温は上がるのだから高層雲がうすれて太陽が再び顔を出すのを待たないとね。12時頃に日差しが戻ってきたので、雪の上にPOISON黄久蔵を広げた。雪が積もってるんで、買って間も無いARTIKは温存したんすよ。雪をすかしたところに広げなかったのは、自分の飛びたいタイミングで出たかったから。雪をすかした場所の順番を待っていたらソアリングはたぶんムリ。
地面が温まらないといけないので、太陽が出てもしばらく待つ。この時、風が悪いことにゆるい南西風。西から北西になることも離陸の条件。風向計の向きが時々変わる。変わるときには本流でない風が来ているってこと。そこがポイント。出来れば積雲の赤ちゃんでも近くにできればいいんだけど、これは贅沢というもの。とにかく条件が良くなりそうなタイミングで出る。良くなってからでは遅い。良い条件になった時に空中にいないとあかん。
離陸する条件は意外と早くそろったので、離陸してテイクオフ前で上昇風を探った。どうも一番機の校長がそこの上昇風をさらってったみたいなんで、斜面にべったり沿うように谷の中に突っ込みそのまま北隣の尾根にでた。弱いけども上昇風をそこで捕まえて稜線の上空に。これで半分勝ったも同然♪
冬の山は夏の山と違う。雪があるところ、ないところ。そして、落葉樹と常緑樹の分布を意識することが重要。落葉樹は葉っぱが落ちちゃっててスカスカ。そこが夏とは違う。サーマルトリガーの位置が冬とその他の季節と微妙に違うのだ。まだ11月下旬なので、葉っぱが完全に落ちてなくて完全な冬山の様子でもないのがちっとばかしややこしい。とにかく、日が当たっているか、地形、風の向き、斜面の植生・・・・細心の観察をしながらフライト。ルートを間違えればズブズブ高度を失う。上昇風は小さく不安定でひねくれてる。北高圧線近くの空域で粘りながらPOISONでなくてARTIKで来るべきだったと後悔した。旋回コントロール性能の良い機体の方が圧倒的に有利。ARTIKがあれば・・・・なぁ、石Dくん!なんでARTIKでぶっ飛ぶかね??(笑)
さて、飛んでいるうちに南西風が強くなってきて稜線の上では高度維持が難しくなり、稜線から離れた空域でさらにソアリングを楽しみました。南西風なので遊んでいると北に流される。ちっとばかしやばいかなっていうくらい北にきたんで帰路につくことにしたが、結局もうちょっとのところでランディング場に届かなかった。幸い地面がしっかりして乾いた休耕田に着陸できました。

フライト後、夕方にかけて熱っぽくなっていく自分の身体に気がつきました。風邪の気配。寒い中遊び過ぎてしまった。24日に大事な発表があるので、それまでなんとしても倒れるわけにはいきません。それが済めば熱なんか何度でもOKなんだけどねー。明日は雨だから身体は休めようと思っています。

上の写真は、今日の獅子吼のテイクオフ。
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岩手のビール

2008-11-21 21:56:52 | 
3日かけて3種類の銀河高原ビールを飲みました。初日に飲んだPale Aleには本当に感動しました。上面醗酵ビール独特のコクの深い甘味に! もちろん濃い琥珀色にふさわしく豊かなフレーバーの苦味があります。2日目のヴァイツェンは当然小麦のビール。3日目に飲んだ普通の銀河高原ビールも小麦のビールでして、違いが分かりにくいのですが、ふくよかな香りのヴァイツェンと爽やかな後口の普通の銀河高原ビールでいいんじゃないでしょうか。どちらも酵母が生きたまま出荷されているんですよ。銀河高原ビールは「ビールも香りで楽しむものだ」ということを強く意識させてくれます。先日のKIRINとれたてホップといい、岩手って美味しい土地なんですね。岩手の清酒といえば『南部美人』!! やっぱり美味しいはずだぁ。(笑)


今日、寒さに負けて石油ファンヒーターを出しました。結局、これが一番暖かいんだよねー。この連日の気候のために週末のフライトはすっかり諦めていたんですが・・・
明日は飛べそうです♪ ザックに林檎君を詰めておこう。

本日のお酒:銀河高原ビール + 宮崎蕎麦焼酎 雲海
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