幸か不幸か独居老人一歩手前でストップしたマンマ。 

加齢化を受け入れられずに格闘中。 週2~3日クラス開講で、刺激をもらい感謝。  

オーストリア4日目 世界遺産のバッハウ渓谷へ  7月21日 

2015-09-22 20:50:21 | 旅行
ユーレイルパスをにスタンプを押してもらってウィーン西駅出発! 「渓谷」…想像とはずいぶん違っていたけれど素晴らしい遠足だった。 

20150721

3時過ぎ、毎度ながら暑さで目を覚ます。 カメラの充電終了を確認しようと思ったら、アレッ? ライトがまだ赤い。 十分に充電完了のハズなのに・・・。 焦る! あれこれ、試してみるけれどアカン。 ますますアセル! トリセツを捜すがなかなか見つからない・・・もっとも読めるワケない…と思っていい加減に探していたかも。こうなると、受付氏に尋ねて見よう。着替えて、深夜の受付に。ソファのところにいた彼、「ナヌ?」「コレコレしかじか・・。 オヌシはデンキに詳しいか?」 「No!」 すごすごと部屋に戻って格闘。こうなったら、またMedia Markt へ行くっきゃないかなぁ・・。 何度目かの取説探しをするとアッタ! 図を見ながら試行錯誤。が、やはり??? “+”と“ー” がイマイチわからん。バッテリーの向き90度変えてみた。二個ある点滅ライトの一つがピカピカし始めた。 タブン、これでOK。 よかったぁ! ホッとして横になる。

5時過ぎに起きてシャワーを浴び、6時ごろ受付氏にカメラOKを伝えてホテルを出た。 レンヴェーグからランドシュトラーセへ。U3でウィーン西駅へ。広い駅をウロウロ。インフォメーションでユーレイルのスタンプを押してもらうトコロを尋ね、チケット売り場でスタンプを押してもらった。これでパスも有効!
  
8時ウィーン西駅 2番線から出発。郊外に出ると緑の畑、刈り取られた畑のパッチワーク模様が続く。ひまわり畑・・・ホントにお日様に向かって咲くんだ! 春先、スペインで見渡す限り何もない畑を指して添乗員嬢が「コレはひまわり畑です。」と言っていたけど、今頃、アソコでも咲きほこっているのかしら?

9時20分、メルク着。駅前の案内図を見る。前方の高台に修道院は見えるけれど、外観だけで可。 もらった案内図を頼りに狭い小道を登る。真下は個人宅の庭、若い夫婦が小さな子をビニール製のプールに入れているのが丸見え・・まるで、イギリスのフットパスみたい。 10分足らず登って修道院まで来た。確かにレストランもあるし、団体様がバスで到着している。修道院の内部はパス。 駐車場の先は入れないようなので、来た道を少し戻って、今度は別の道を。商店街だった。 特に買いたいものもなく、切手だけ買って昨日買った絵葉書を投函しようとしたがポスト見つからず。 店員さん、「小さいですヨ。」と言っていたけれど・・。 一軒の店先に「黄色い小さな箱」が掛かっていたがアレだった?

   

地図を見ながらクルーズの発着場へ。大きなトラックが二台、飲み物を積んでいたが終わると去って行った。手前のブースで24ユーロでチケット購入。出港(?)は11時。 1時間近くある。ノンビリ、待とう。

顔をあげれば修道院。歌声も聞こえたし、定時になると鐘が鳴っていた。これで十分にアリガタイ私。目の前の川はスグ先でドナウと一緒になる。 霞川が入間川に入って行くトコロと似ている。が、ドナウ川は青くナイ! 自転車乗りが、老いも若きも、男も女も横の橋を渡って川向いに行く。どうやらサイクリングの有名なところがあるらしい。


11時になって出港! 陽射しが強烈なので船内に居たいけれど、やっぱり甲板がいい! 日焼けもお肌のダメージも気にしたところでもう遅い! 船が動き出すとソレなりの風も生じて気持ちいい・・・けど暑いなぁ! なるべく陰にいたいけれど先客あり。 真っ白なお肌の若い日本人らしき女性が一人、黒いTシャツにズボンの男性もいたが、二人とも壁をまとっている雰囲気で近寄れなかった。アチラの女性は日焼けなど気にしないのか否か、みんな肌もあらわにシミだらけの(失礼!)肩も二の腕も陽光にさらしていたっけ。さて、見回すと家族連れ、タブンご夫婦組、夫婦同士の仲間・・が多い。イイねぇ! 一人モノって見かけない。古城、廃墟・ブドウ畑が続く。この辺りで「オーストリアのビーナス」なる土偶が発見されたようだが、土偶って世界共通した形だ。 タイラな顔族であり、不恰好の私、親しみを感じる。 この私も太古の時代だったら「ビーナス」と称賛されたかな? 

なだらか丘陵地帯が続いているココは「世界遺産ヴァッハウ渓谷」。が、私には渓谷には見えない。私にとって川幅狭く清らかな急流が音を立てて流れているのが渓谷・・・十和田渓谷、奥入瀬渓谷だ。 川幅は我が入間川よりも広く水量もたっぷり。 両脇はブドウ畑の“丘” チューリヒのリリィ夫妻がいう「オペラクルーズ」って、
ヒョッとしてこんなの? ドナウ川は大海ではないので巨大な豪華船は在りえない。私、憧れのクルーズを体験中かも? ちょっとコンパクトな船だけど・・。私は一泊ほどのクルーズツァーで別の国へ行くことに憧れていた。


お日様がテッペンにきてあまり日蔭にはならないが、場所があいたのですかさず移る。お隣りの女性と少々お喋り。この近辺の方とのことで、いとこ同士で年一回ほどチョットした旅をなさるそう。「自転車で?」と尋ねると、自転車旅行もするけれど、今回は一泊のドライブ旅行とのこと。いとこ同士で・・・いいねぇ。ご主人も交わった。「オーストリア人は親切ですか?」 「もちろん。Excuse me, could you・・・というと、親切に教えてくれます。何も言わないと・・・ですが、それで可です。」お互いに写真を撮ってサヨナラ。12時半 私はこの青い教会のあるデュルンシュタインで下船 私のヴァッハウ号は数時間のクルーズ船。

ここから、列車でウィーンへ帰ることも可能だそうだが駅までの交通機関を考えると、船でクレムスへ行くのが良さそう。 次の船は15:10とのことなので、それまで何をしようか? 目の前に岩をくりぬいたトンネルがある。迷わず、トンネルを抜けて出た道を左へ。ブドウ畑が現れそしてドナウ川べりに出た。 サイクリストの一団がひっきりなしに通る。老若男女、一人旅のおばあちゃんもいる! みんな、がっしりした自転車にヘルメットをかぶりソレなりのウェアを着て走っていく。


ドナウの水に手を浸す。生ぬるい。モチロン砂を採集。お土産やさんやレストランが並ぶ元の道に戻る。 お昼をどうしようか? 正直迷うが、残念ながらメニュがワカランので何を所望しようか・・・。かなり うろついた・・ミットモナイこっちゃ。 あっ、お菓子やさんだ。 ケーキが並んでいる。ここに決めた! 現物があるんだもん。「ザッハトルテ」らしきものとカプチーノを注文。 美味しい!  


エネルギーを補給した私、「ロビンフットトレイル」と書いた案内板を発見! 数時間のルートのなかに一時間ほどのルートを見つけた。ここに行こう! 2時半の時点で引き返そう・・と決めて登り始めた。これまた、狭い上り坂が続いている。ココは岩山だ。この暑い中をよくやるわい! 

眼下にドナウ川が流れる登り道を割合ラクに登れたが岩・石の道であるのでチョット怖い。途中、下りてくる一人の若い日本人女性に、次にご夫婦連れにあってちょっとオシャベリ。ご夫婦連れで旅ができるってイイなぁ。

やがて、頂上の一歩手前に。すぐ上に廃墟となった要塞が見える。ココに「気を付けて! 後はyour own responsibility で!」とあった。自己責任で登頂。達成感を味わってから一段下に戻る。数人のグループが休憩中。勇気を出して、写真をお願いして撮ってもらったら、別の背の高い男性が「高い位置から撮ってあげよう!」
「ありがとう。 では、今度は私が・・」「いや、僕らはもう撮ったから・・・」と。 が、別の男性が「じゃぁ、みんなで一緒の写真を撮ってもらおう。」と。 伺えばご親戚同士とのこと。 親戚同士の交流が盛んでケッコウ! 

   

2時45分、船着き場に戻ってヤレヤレ! そうだ、ビールを飲もう! スタンドの脇には、なんとベートーベン殿が!


予定どおり3時10分、ウェッジウッドを思わせる教会を後にデュルンシュタイン出発。20分ほどでクレムス着。船内には自転車乗りがとても多かった。 。 

   

クレムスの船着き場付近にバスが止まっている。団体様はどうやらココからバスに乗るようだ。 駅までは1キロほどのようだが、車がブンブン走る道は広いのに歩道もなく、歩いていて怖かった。(歩道のない道って最近歩かないもんね。) ・・4時半近く、やっと駅に着いた時はホッ! 暑い中をたくさん歩いたね。 「Greentea」とラベルにあるボトルを買ってみる。「ウっ、こんな味なんだぁ・・・。」 自然の味とあるけれど、そうかなぁ?ほのかな甘みがイマイチ。 5時クレムス発でウィーンに。ウィーン近くのドナウ川は、渓谷から見ると川幅がより広い。ウィーンは山間ではナイから、アソコは渓谷だったのかなぁ・・。 6時、ウィーン西駅着

スゴク楽しかった! 達成感は十分! ツァー参加でなくても大丈夫! イヤ、マッチ・ベター。 無断で行程を参考にさせていただきましたが、ありがとう!

さぁ、明日はザルツブルグだ!!














オーストリア3日目 ウィーン 7月20日

2015-09-22 15:12:14 | 旅行
3日目は昨日以上に慌ただしく・・のつもりは全くないが、アチコチ、無計画にと言っていいほど徘徊。先ず北へ。南下して今度は西へ、東へ・・・。 素敵なマダムに出会ったり、奇跡としか言えない出会いがあったり・・・。

20150720

月曜日、ウィーンの街が、お店が動き出す。 カメラ屋さんへ行かねば。 が、お店は10時頃から開くんだろうなぁ。 それまで、どうしようか・・・・・・? 早起きの私はガイドブックを見ながら、昨日行ったハイリゲンシュタットの先の「カーレンベルグの丘」へ行こう。 パンを買ってアソコで朝食をとろう!

6時半ごろ、トラム71でカールプラッツへ。U4で終点のハイリゲンシュタット駅へ。 すぐにバス38A に乗って 昨日降りたArmbrustergasseの先を直進。 道は狭くなり、両脇は立派な家が並ぶ。上り坂となって10分ほどでカーレンベルグの丘に到着。 広場となっているバス停で中・高生の一団も下車。 この上に学校があるのかしら? バスはターンして引き返して行った。 まだ7時を過ぎたばかり。 ガイドブックにあるとおりウィーン市街が見渡せる! 一段低くなった草地にいくつか置かれたベンチの一つに座って朝食を取る。 またも私ひとりで独占! 申し訳ないくらい幸せ♪ 前方に市街地がひろがり、左右には丘・・・・アルプスの端っこだとか。 左の丘にはとんがり屋根の家が見える。 目の前はブドウ畑。 ブドウの実は見えなかったけれど明るい緑の葉が繁っていた。 しばらくすると車が一台来て、しばらく、止まっていた。 ブドウ畑の、ワイナリーの所有者? それともいつもの朝のドライブ? 




バスが時々登ってきては戻っていく。 そろそろ私も引き返そうかしら…と、バス停のある広場に戻った。 しばらくすると感じの良い少し年配の女性が買物バスケットをもってバス停に。 ワンピースとバスケットが素敵。 この暑さで機能性バカリ重視のカジュアルなムキムキ姿を見慣れた目に彼女はとても優雅に見えた。 「この辺にお住まいですか?」 「この暑さで、お友達がこれから見えるので、チョットお買い物。」 市内よりは涼しいようだ。 「この辺りのお家はどれも立派ですね。」 「お金持ちのセカンドハウスも多いわ。」 、「実は私、カメラを・・・。 この辺リの方はドコにお買い物に? 大きなスーパーはドコにありますか?」  大きな買い物には「シュヴェーデンプラッツ」というトコロに行くそうな。 「シュヴェーデン」とはスウェーデンのこととのこと。 なるほど。 一本ほどバスがスル~されたようだが、ようやくハイリゲンシュタット駅行きのバスが来た。(すべてがハイリゲンシュタット駅行きではないようだ。) 一緒に乗ってしばらくして、彼女は降りた。 お友達とのコーヒータイム・・優雅に聞こえる。  

私はU4に乗ってシュヴェーデンプラッツェで下車して、“Excuse me, could you・・・・・?”  ココよりもシュテファンプラッツのほうがあるようだ。 で、すぐにU1でシュテファン・・・に向かった。 相変わらず、スゴイ人波だ。 モーツアルト氏も数人いる。 今は寺院よりも、カメラ屋さんだ。 “Excuse me, could you…..” ソレなりに教えてくれるがそれらしいお店は見つからない。 Begger の前を何度も行ったりきたり・・・。 そのうちに “Media Markt” という具体的な名を聞いた。 そこだぁ! 今度はU3ランドシュトラーセに向かってランドシュトラーセ駅へ。 大きな駅だが、全体がショッピングモール? 「エスカレーターをあがって二階」とのこと。 すぐ目の前にあった。 日本の家電量販店同様、店頭には派手な赤い字のピラピラがイッパイ、ぶら下がりすぐに分かった。 デジカメはお店の入り口近くに。 韓国品に混ざって、わがSONYも、しかも私と同じ Cyber-shot もある。 数人の店員さんは応対中。手が空くのを待って声を掛けた、「コレは私のカメラと同じモノであるか否か?」「同じモノである。」 「私はバッテリーをつなぐコードを家に置いてきてしまった。コードは在るやナシや?」 「同じものはナイが・・・コレが使える。」 「りあり~?! と狂気のごとく嬉しくなった! なんせデジカメを買う覚悟を、そしてそれ以上に、使えるようになるか否か・・・が気がりだったから・・・。 別室でどう使うのか確認してから購入! 29.99ユーロ。 問われたので日本円での支払いにしてもらって4173円也。

気になっていた当面の懸案クリアで心も軽く、隣りのお店に入ってみた。 自然食品店。 日本のそば、味噌もあるちょっとしたこだわりのあるお店。 今や私のお土産の定番化したクノールスープ如きものを買った。 いくつか種類があるので、店員さんに「貴女ならどれを選ぶ?」と尋ねると、彼女、「私は買いません」と。 「そうか・・・、貴女は作るのね?」 「YES・・」と。 清楚で化粧っ気はないが芯がアル感じの女性はこのお店にふさわしい。
 
エスカレーターで一階に下りると大きなスーパーマーケットが。 ウィーンのスーパー初体験だ。 大きな駅内のせいか、お土産品も入り口付近にある。 ココで何たる奇跡! どこかで見かけたようなご婦人が目の前を・・・。 普段なら??ぐらいだが、ココでは蛮勇を奮って声を掛けた。 「間違っていたらゴメンナサイ。 どこかでお会いしませんでしたか? 私、入間のオケで・・・・」 というと、お隣りにいた男性が「アッ、ハギワラさんだぁ・・」 10年ほど前、お世話になったエキストラのYさんご夫妻だった。 お嬢さんがウィーンにお住まいとのこと。 小柄なお嬢さん、音楽のお勉強ではナイと仰ってらしたが、いいなぁ、住んでみたい。 以前、丸山さんのオバちゃんから聞いた話だが、「クミコちゃん、お父さんがクミコちゃんがウィーンへ行くダケの用意はしてやる。 帰りは自分で・・・って言ってらしたわよ」 ヒョットして我が父、本気で覚悟していた???  明日、帰国というのでお土産を選んでいらしたそう。アルコール売り場でもご一緒した後で別れた。 それにしても在るんだなぁ・・・。神さまは時々、おもしろいことを仕込んでくれる! 私は我が家でルシアンを囲んだ一夜を思い出した。 チーズとウィーン土産の定番のマンナーのウェハースチョコ、私用のランチとしてサラダとパンを買って、一旦ホテルへ戻った。ランドシュトラーセ駅からレンヴェーグ駅まではS7で一駅だった。受付氏が言っていたことがココで納得。 まだ1時前。


早速、充電開始。シャワーを浴びてささやかなランチを食して・・・、さて、この後はドコへ行こう。
ガイドブックを開いて、ココはやはりホーフブルグ王宮へ行き、その後ショッピングでも・・。 2時ごろ、不十分ながら充電を中止。 トラムはいいねぇ街中をトコトコ・・・・T71でBURGRINGへ。 右側は荘厳華麗な王宮・庭園が、左側もこれまた壮大・荘厳な議事堂が並んでいて付近全体が広々している。立派な議事堂だ。我が国会議事堂は官庁街のビルに囲まれて、荘厳とは言いかねる。私はテッペンの色。材質違いがことのほかスカン。が、立て替えて荘厳華麗に・・よりはイイっかぁ。 議事堂の後ろには市役所があるけれどこれまたスンゴイ!
実は私、シェーンブルン宮殿とホーフブルグ王宮との違いがワカラン。ガイドブックを見ても同じように豪華絢爛であり、ヨゼフⅠの質実剛健さとエリザベート妃・シシイ妃の美貌を強調している。 だから内部見学は割愛。王宮も庭園内も大勢の市民や観光客がこの暑さのなかを散策していた。私もその一人。フォルクス庭園の名のとおりだ。 バラが咲いていたが、一角に、種類を表すタグの他にメッセージが書かれたバラが数多く並んでいた。 「〇〇 ・・・ありがとう。大好きヨ。」などと・・・。  市民の寄贈?



3時ごろ、T71で街中徘徊すべくトラム駅に戻った。 
が、行き先に“Prater Hauptallee” とある。 これって、あのプラター遊園地のこと? 近くの人に尋ねると“YES” トコトコ、トラムで行けるとなると、行こう! プラター遊園地は市の北の郊外とあったし、私は「第三の男」の映画を知らない。音楽だけ知っているだけ。 まったくのミーハー根性だ。 朝、通ったシュヴェーデンプラッツを通り越して、ちょっと閑散とした地域に来た。 終点のPrater Hauptalleeだ。 「駅前通り」?  駅を降りて並木道・・・というより緑が広がっている。 「並木」というより、中央二車線の道路、両脇左右の広い歩道、・・合計4本の並木だ。 左に向かって歩き始めた・・・今思うとよくぞ右に行かなかったこと。 歩いても歩いても・・・続いている。 ゆったりと散歩する善男善女、乳母車に赤ちゃんのママ、ジョギングする人たち・・・みんなゆとりをもって散策しているのに、私は焦っていた。 歩き始めた限り、引き返すのはイヤ。 観覧車なんぞ、もう、イイ。 が、やがて突き当りの大きな道が見えてきた。 ヤレヤレ、終りが見えてきた! そのうちにアイスクリームのスタンドが。 やがて歓声も。 然らば観覧車は見えないかなぁ?  突然右の木立の上に姿を現した! 

    

観覧車好きな私としては乗らないワケにはいかない。 長蛇の列もなく、チケット売り場を捜し一枚購入。 コノ観覧車はお客さんが乗る時は一旦停車。 3人連れの親子二組と私が乗ると動き出した。 車内(?)ハコは木製。 一つ置きにお客さんが乗っている。 カラの箱には白い布をかけた椅子やテーブルが見える。 
プライベートでパーテイ可能かな? 板張りの車内、細かく交差している鉄骨とワイヤ・・・レトロ感たっぷり。 新幹線に対する蒸気機関車という感じだ。 男の子二人連れのママ・・・三つ違いとのことで我が家の30数年前を思う。 高いところから見ると、駅は近い。


ずいぶんと歩いたように思うけれど30分ぐらいだったようだ。 が、まだ5時前。 もう一度シュテファン寺院をゆっくり見よう。 その後、歩いてオペラハウスや楽友協会を見つけたい・・・。 今度はU1に乗ってシュテファンスプラッツ駅へ。 ウィーンカード大活躍!

地上に出ると相変わらずの人混みだ。 この辺りがウィーンの繁華街かしら? 寺院の中で涼んで(?)、外へ出て屋根のモザイク模様を眺めて・・・。 修復中のところは印刷されたシートが掛かっている。
大勢の人が写真を撮ったり、モーツアルト氏につかまって話しをしていたり・・・。 私は午前中、カメラ屋さんを目当てに必死に歩いた道を、やはりセカセカと歩いていたように思う。 お店ばかり・・・という先入観があったのが残念だ。 モーツアルトの家や寺院だって、もっと見ればよかった・ この界隈にはまだまだ見るトコロがあるらしい。
が、何しろ暑すぎた! 機会があれば、もっと涼しいとき、寒くても結構、ゆっくり、散策したい。 


ステファン寺院からまっすぐに伸びる道を歩くとオペラ座、スタットオーパーだ。 立派そうな建物をみてはチェックして、ようやく「オペラ座」と分かった次第。 チェロを背負った女性が中に入って行ったけれど、楽器を持った人を
初めて見た。 この建物の一角にアルカディアという音楽関係モノを売るお店があった。 なにかココらしいものを・・・と捜したけれど、メッカンナカッタ! イタリアのシェーナで買ったト音記号の消しゴムみたいなのがあればよかったんだけど・・・。 ココにもモーツアルト氏が。 私もつかまったけれど、結局はオペラ座ではなく、別のところのモノ。 旭川のユウジ氏の場合はモーツアルト氏からかなりの良い席を購入したとのことだけど、ヒトを見るのかなぁ?? 私のモーツアルト氏、早々に、「時間の無駄だ・・・」とか言って離れていったっけ。 今度は日本女性から声を掛けられた。 長年、ウィーン在住とのこと。 「私も年をとったので人のために役立ちたくなりました。 何かあったらご相談にください。」と言って名刺をくれたが、どうやら宗教団体のメンバー。 もちろん、善意に満ちた方で、若い日本人女性の質問に応じていた。 私は彼女に「楽友協会」への道をきいた。 「ちょうど、この建物の奥になります。」

 




いよいよ楽友協会へ! 今となっては半世紀以上も昔、中学生の時、TVでウィリーボフコフスキー指揮のニューイヤーズコンサートを観たとき(?)の感激! ヴァイオリンを弾きながらの楽しそうに指揮をしている姿に興奮した。 そのころは、まさかココへ来られるなんて思ってもいなかったなぁ。 昨今は憧れの場所であることは事実。 画面に映し出される聴衆をみると羨ましい。 が、、お行儀よく座る和服礼装の日本人客をみるとチョット興ざめするのも事実。 それにワルツだけではもったいないなぁ・・・・。  時間があったら内部ツァーに参加したかった。 相変わらず迷いに迷ってたどり着いた楽友協会。 思ったより小ぶりでシンプル・・・TVでもそうだったわね。 私は天井の絵のブルーやら窓越しにみえる青空のイメージが強く建物の外観が分からなかった。 ピンクだった。 近くの駐車場には白黒のシャツとズボンに蝶ネクの中国の小皇帝・皇女のグループが保護者・ガイド(?)と一緒にウロチョロ。 単なる見学なのか、それともコンサートを聴きに? 協会を後に歩き始めた時、チョットだけオメカシしてコンサートに急ぐような日本人夫妻(?)、東洋人夫妻に遭遇。 いいなぁ・・・。 観光客なのかそれとも在住の方なのか・・。  で、このとき、カールスプラッツを発見。 地下鉄への階段の出入り口とだけ思っていたけれど、重厚な良い建物。 ガイドブックによると外観だけでなく中味もナカナカのものらしい。 毎回のことながら、帰国して改めてガイドブックを読んでいくと見逃したものへの執着心がわく。 準備不足ユエ??? 今度来ることがあったら・・・、否、次回は涼しいとき、少しぐらい寒くてもいいから再訪して、見逃したものを見よう!

終日ウィーン市内見学が可能な日は今日までだったので、実によく動いた。 ウィーンカード様々。 明日はヴァッハウ渓谷への遠足! いよいよユーレイルパスのお出ましだ。

ヴァッハウ渓谷へは最初、ツァーに参加しよう・・と思った。 見ると、 「バスによる・・・・・」と、「列車による・・・・」がある。 私は列車がイイなぁ・・・・、いや、待てよ!  列車のパスがあったなぁ・・。 ザルツブルグへも行くことだし・・・」  で、行程はパクらせていただいて、ユーレイルパスを注文した。 ヒョッとしたらハンガリーへチョイと行けるかも…と欲を出して「ユーレイルオーストリア・ハンガリーパス:5日間」を購入。28700円也。  

「列車による世界遺産ヴァッハウ渓谷一日ツァー」だと8:45にウィーン西駅5番プラットフォーム前に集合とある。然らば、私は一時間早く出よう! 修道院は割愛。 “豪華”昼食はその場で考えよう。 

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この日、街中の見学からホテルに帰還してスーツケースを開けたら、チーズが大変! チーズの中の脂肪分
が溶け出していて強い匂い! この暑さだもの・・・・。 ジップロックに入れて水を入れた洗面盤につけてみたり・・・。 とにかく 脱脂チーズと相成った。  


オーストリア 2日目  ウィーン (7月19日)

2015-09-22 10:17:16 | 旅行
我ながら呆れるほどアチコチを徘徊している! 短足ながら回転速度を上げると行動範囲は広がる。幸か不幸か「単独」が効をそうす。 意見を聞く必要がナイ。 お茶をして駄弁る必要ナシ。 では、二日目・・・。 長いデス。



20150719
首の回りに汗がべとべと・・・何度か目を覚まし4時過ぎに起床。 いつもだと1時過ぎに就寝の私だが、旅先にあっては、10時頃就寝なので早起きができる。 ナンセ、24時間すべて自分だけの時間なのであります!
明日はカメラ屋さんへ行くという重要任務がある。 かつ、今日は日曜日で街中のお店は休みとのことなので郊外へ出よう・・・と、大まかな計画をたてた。ベッドの上でモタモタするより、ココは繁田流に早朝散歩に。 その前に、シャワーを浴びよう。 幸い,モヨオシテきたこともありシャワーがベスト。 日本人にとって、今やウォシュレットは必需品であることを痛感。

少しづつ明るくなってきたのでホテルを出て、昨夕と同じ道を行く。 ベルヴェデーレ宮殿はドコぞ? 先ずは確かめねば・・・と思いながら左側を歩き横道があるとそっちへ。 チガウ! そのまま続けていくとちょっとした入口? 出口が。 一部屋分ほどの空間にナニやら彫像があるものの入場料を支払う場もなく、「ご自由にどうぞ!」と言った風情。 アーチ型の入り口を抜けるとナント、広い庭園とその向こうに宮殿らしきものが広がっている。


この時点で、私は未だ無断で入って良いのか半信半疑だったのだが、歩を進めていくうちに気も大きくなり、この広い庭園のアルジ気分で歩いていた。 ココにいるのは私一人! ココも青と黄色と白の花が野の花然として咲いていたが、わたしには大勢(?)ならんだ女神スフィンクスが印象的だった。 どれも豪華なブラジャー(?)をつけて様々な表情で建っていたけど、どうやって作るのかしら? この時は写真の後方に見える宮殿の前まで行って引き返した。 私と相前後してジョギング女性が入っていった。 正々堂々と無料で入って良い場所だった。

ホテルへ戻って、レセプションで3日間通用のDie Wien‐Karte 72hを購入。 21.9ユーロ也。 これでウィーン市内の公共乗り物はOK! 先ず、シェーンブルン宮殿への行き方を問う。
「Rennwegから一駅。 次の Landstrasse … U4 でナントカ・・」と説明し、書いてくれたが読めん。 “1”が読めない。 見覚えがあるのに・・・。  “U”・・「ウ~」というのでワカラン。私、ドイツ語を学んだのに・・・忘れていた。 “U” 「ユ~」なのです。

で、私なりに行き方を研究。 トラム71でKarlplazへ。 少し歩いて今度は地下鉄U4でSchönbrunn。徒歩5分。相変わらず、アチコチで “Excuse me,could you…? 歩いたお蔭で、T71からU4へ行く途中、大きな木陰の下で大好きな人に会えた。 ヨハネス・ブラームス! 立派なお顔だ。


無事にSchloss Schönbrunnに到着。駅前は何もなく宮殿に向かう道が延びているようだが案内図を見ても、自分が今どこに居るのか理解不明。 若い女性に「ココはどこ?」と尋ねられたが、私もワカラン。 結局は人の流れに従って右へ行くと、シュロスの門が目の前に現れた。 前庭というよりも広場であって、宮殿は遥か前方! 駅前の道沿いの緑の向こうが宮殿だったようだ。 門を入って、すぐのところにチケット売り場? お店? 日本語ガイドつきのインペリアルツァーという40部屋中の一部22部屋の見学のチケットを購入。 「時間指定」とあるので気にしていたが、チケットには 08:58 とある。 すぐ入場可ということだ。

お城というものはドコも豪華絢爛という言葉で言い尽くせる。 調度品、肖像画、タペストリー、贅の限りというか、当時であれば人間の手の技、センスなど最大限に発揮して出来上がったものであり、「すごいなぁ!」の一言だ。 ソレとは別に、今回、印象的だったのはフランツ・ヨゼフ一世は謹厳実直さが、奥方シシィ妃はその美貌が強調されていたこと。 存在感抜群の大きな瀬戸物の物体は暖房器具だった。 教科書でおなじみのWien会議で使われた部屋、1960年代、、ケネディ・フルシチョフ対談に使われたという部屋もあったっけ・・・・・。 日本語説明のガイド付きだったのはラッキーだった。 追加料金が必要だったら、私、借りないかも・・。 

一時間ほどで宮殿見学は終わり、宮殿裏の広~~い庭園に出る。 時間は十分あるし、なんせ独りなので、勝手に足の向くまま気の向くまま。 左手へ・・・コッチは入ってイイの? 帰国後二週間たった今、ガイドブックをもとに記憶をたどる。 何かに囲まれた庭園らしきところの脇を歩き・・・庭園は見えない…右折すると庭園の中がチラッと。 そのまま進むと噴水。 その先にオベリスク。 そしてローマの遺跡風のモノ。 陽射しが強いので脇の森の中を、緑陰を歩く。 ちょっとした登り道。 ココでリスを二匹発見! しばらく歩いて中腹に出る。 下に宮殿が見える。上のほうにグロリエッテという先勝記念碑(碑というより建造物)が見えるので、そこまで歩く。 とにかく広い。 ベルサイユも広く、どこを歩いているのかわからなかったけれど、ココはソウいう意味では分かりやすい。 イギリスのチャーチルのお城・・・アレはこれらと比較するとどうなんだろう? とにかく広かった!!

前述のとおりカメラのバッテリーが気になりあまり写真を撮らなかったのが残念。 記憶なんて怪しいもんです。

こんなにたっぷりと歩いたのにまだ11時ごろ。 U4を使って終点のハイリゲンシュタットへ行っちゃえ!!!

11:30、高鳴る胸! 郊外といっても20分もすると終点、私の聖地 「ハイリゲンシュタット」に到着。確かに郊外の駅だ。 住宅地・・団地が並んでいる。 日曜日なのでお店も閉まっている。ガイドブックの小さな地図によると駅を出て1kmほどのところが“散歩道”となっている。 駅を出て右のほうへ歩いてウロウロ、地図を見せて“Excuse me, could you….?” を発したが、ワカランので駅へ戻って改めて38Aのバスに乗ってArmbrustergasseで下車。 さぁ、ここまでくれば近いぞ!・・・・と思ったのに、やっぱりワカラン。 止まっているタクシーの運転手さんに聞いたけど「カーレンベルグか?」 一瞬、タクシーに乗って連れて行ってもらおうかと思ったが、タクシー代を聞くと結構高い。 そんなに遠いハズないのに…と思い、タクシーから降りた。

で、エイッ!・・とばかり思い切って右折し曲がりくねった道を歩き始めた。 住宅街の道だ。 工事中の家もある。 半信半疑、祈るような気持ちで歩いていくと、あった!! 先ず“Eroicagasse”の標識が! すぐに “Beethovengang” と ” Eroicagasse“がクロスした標識が! Beethovengangの標識沿いに歩いた。きわめて心地よい♪  
   
世の中、ベートーベンファンは多いのに、今、ココを私独りだけが歩いている! 私は独占欲が強いのかなぁ・・・。 (雨の中、イギリスのワーズワースのダブコテージの先を歩いている時と同じ気持ち!) 満足感に浸リきっていた。


途中、ちょっと開けたところにベートーベンの像が。 小川沿いの散歩道をハシまで行ってから道を引き返す。 この小道は200年前はどんなだっただろう。あまり変わらないかな? 本でよく見る小道らしい雰囲気は十分に残っている。 小川が消えそうになって帰路を考えた。すぐ近くにトラムD の駅があるようだ。 黒い犬を散歩させていた紳士にたずねた。 道なりに行くとすぐとのこと。 「道? この川?」 「アッ、そう。 この川だ。」 言われたとおり、すぐにトラムの駅があった。 今度はコレを利用し、難なくU4の駅付近で下車。 Wienカードは好都合だ。

駅前は団地が並んでいたが、この辺りは戸建。 比較的立派な家が並んでいた。 こんなところに住むなんて、羨ましい限り! 小手指の枝垂桜が並ぶ川沿いの住宅の雰囲気と似てる。


最初、徒歩でココへ来ようと試みた時、何人もの人に尋ねた。 お昼時間だったので、小さな公園の一角のベンチに座ってでランチとしていたら、6年生か中1くらいの男の子がサッカーボールを持って入って来た。 ダメモトで、“Excuse me, could you….?”  予想通り 「I don’t know. ボク、引っ越してきたばかりなんだ。」 「どこから?」 「カザフスターン。」 駅へ引き返えし、改めて乗ったバスから彼がボールを蹴っているのが見えた。 どんな理由でウィーンへ来たのか分からないがさわやかな子だった。 また、英語で会話ができたことが私には嬉しかった。 ウチの子ども達も頑張ってくれぇ・・・!

2時過ぎ、ハイリゲンシュタット駅に戻りU4でカールプラッツ駅へ、U1に乗り換えてシュテファン寺院(駅)下車。
私のシュテファン寺院のイメージは・・・誰の葬儀だったのか…記憶にないが、どんより曇ったウィーンの街中、建物の間から高い寺院の尖塔が見えている・・・。 地下鉄を出て地上に出ると、なんという賑わい。 目の前に寺院が現れる。 (ケルンの大聖堂みたい。) 大勢の観光客に交じって、モーツアルト風の衣装を着た男性が何人かいる。 コンサートのチケット売りだ。 トルコ系が多い? 彼らを避けて寺院に入る。 なんという涼しさ! 神さま、ありがとう。 まず、コレに救われた! 高い天井! そしてキンピカのパイプオルガンが正面に。 だれかこの奏者になって喜んでいた人っていなかったっけ・・? 私はバッハとライプチッヒ・・・を勘違いしていたが、この時は由緒あるものに会えた気分でオルガンを眺め、 次にターンして後方をみるとソコにも古いけど大きなパイプオルガンが・・・やはりアリガタイ気持ちで眺めた。 「コレ使えるの?」 近くの案内席(?)に座っている若い男性に聞くと「今は使っていません。 が、ココには大きなオルガンが二台あるのです。」と。 観光客は中央通路をぞろぞろ歩いて見学するが、脇の椅子にはお祈りをしている人たちが。 ソウいう人を見ると、場違いな意識が強い私は早々に寺院を辞した。 喧噪と熱気むんむんの外。 が、寺院の屋根のモザイク模様、いいなぁ! 


カールプラッツへ戻り、今度はトラム71でお墓参り。 Wienカード様々だ。 Rennwegを通り越してSt..Marxで下車。 トラムは良い! (^^♪  トコトコ、走りながら街中観察ができる。 朝のベルヴェデーレ宮殿の出入り口のところには「ベルヴェデーレ宮殿下」という停留所があった。 
レンヴェーグを過ぎ少しすると都心を外れた感がある。 レンヴェーグから3つ目のSt.Marx で下車。 自動車関係のショウルームが多い。 線路沿いを少し行って右折。 高速道路が頭上を走っている。 ここも団地だ。 およそ墓地などありそうもない広い上り坂。 今度は左折、風情など皆無・・・・ナニヤラ旗が見える。 

煉瓦造りの入り口も旗がなければ通り過ぎそう。 “St.Marx”を確認して中に入った。
ココも誰もイナイ。 否、むこうからファッショナブルな黒づくめの衣裳をまとった若い男女数名が撮影機器を持って歩いて来た。 モーツアルトのナニカを???・・・ではなさそう。 ファッション雑誌の撮影? ふつうの墓地である。 モーツアルトの墓所がどこかワカランまま両脇に木々と墓石が並ぶ道を進むと途切れて空き地が。 ソコに写真のとおりの記念碑のような
石柱が建ち小さな花壇もあった。 映画「アマデウス」の最後の場面、遺体を包んだ布袋はココに運ばれた? モーツアルトの死については数々の伝説があって「ココではナイ説」も多い。 途中で折れたような石柱とそれにもたれた“嘆きの天使”・・・・・それで十分だ。


次は中央墓地 Zentralfriedhof へむかう。 先ほどのトラム71に乗る。 電車内の案内
を見ると第二門 “Tor 2”という停留所がある。 ココが目的地だ。 既に郊外の感があるところを15~20分ほど走って目的地着。 道を横切って門の前の広場に。 ガイドブックで見たようなお店が、日曜日のためか一軒だけ開いている。 チラッと見て、まずは墓地へ! 立派な門のところにオジサンが2人ほど。 地図をもらって、「まっすぐ行って二番目とかナントカ.・・・」となにやら説明してくれたけど分からない。 が、地図を読めばナントカなる。 それにしても広いこと! 少々離れた正面には立派な教会・寺院が・・・。 ソレなりの建物がいくつか建っていたが、まっすぐ進む。 と、思いのほか早く、ソレっぽい区画に着いてしまった。 ある、アル・・・。 

ガイドブックのまんま・・が、こうもまとまっているとは! ちょっと作為的だなぁ・・・。 探す手間がないのはラクチン! ベートーベンから「将来、この青年は・・・」とのお墨付きをもらったシューベルトは隣りに眠る。 その中間にあるのはモーツアルトの“記念碑”、 ブラームスは、ベートーベンを右手に見えるところで相変わらずの悩み深き表情で。 ブラームスの左はシュトラウス。 音楽家のオンパレードだ。 バッハもいるとイイなぁ?!?! 
  
立派な墓地・霊園だった。 オーストリア人なら誰もが知っている人たちが眠っているのだろう。 由緒正しきお家柄の方のお墓もあるのかしらん? 私は中央の辺りしか歩いていないからか、彫刻だらけの美術品のような墓所ばかりに見えた。 頭上を飛行機が頻りと飛んでいたa>そう言えば空港から来るときにココを通ったんだものね。 畏れ多くも・・・。 

6時過ぎ、帰るとき、お店はもう閉店。 蝋燭を買いたかったなぁ・・。
トラムで帰る途中、もうすぐレンヴェーグというところでトラムが止まってしまった。 ナヌ? 少し前方にバスが歩道に乗り上げたのか否か、斜めに止まって動けない状態。 トラムを降りて歩き始めたり、立ち止まってみたり・・。 そうだ、アイスクリームを食べて様子を見よう! ウィーンにはアチコチにアイスクリーム屋さんがある。 そして実に多く老若男女がアイスクリームを食しながら歩いている。 容器をもって買いに来ている人もいた。 しばらくしてレッカー車登場。 トラムも動き出した。 私も無事、ご帰還。 夕食、何を食べたっけ??

4月からのこと & 7月18日オーストリアへ向けて成田発

2015-09-22 10:16:24 | 旅行

4月末から6月半ばまでは、滅私奉孫の日々。 マニラの学校が休みの間、幸か不幸か3人娘は日本の学校に体験入学。 一昨年と異なって短期間だったので「体験」と言う名目となったが、小学校については前回と全く同じで十二分に学校生活を楽しんだ末娘だった。 運動会も体験。ダディの古いYシャツを利用した「私ダケの法被」を着て、一生懸命に踊った「よさこいソーラン」は素晴らしかった! が、中学生となった上2人の場合とちょっと異なった。あくまでも「体験」であり、学校行事には不参加。中間テストも遠足も不参加・・・。 ナニカと半日で帰宅がおおい2人だったのは残念だったが、市役所に問い合わせた際は「中学はタブン・・」と無理だろうとのことだったことを思えば大成功だった? ダディが中学生だったころの担任の先生がチョット偉くなって戻ってらして、父親として挨拶に行った際、「過去のことは禁句」と約束したなんてこともあったっけ・・・・。


で、6月半ば、奉公明けとなるや数日はヤレヤレ・・。そのうちに焦りだす。 大台に乗るのは間近・・・・。 で、ツァーをイロイロ検索。 私のヤスミの日程にあうツァーとなるとナカナカ見つからないが、オーストリアツァーを見っけ! が、お一人さま参加だと「プラスα」がかかるのが悔しいなぁ・・。 ザルツブルグは日帰り、せめて一泊したいなぁ。 で、飛行機とホテルを捜したら意外と簡単に見つかった。 で、オーストリアへの一人旅と相成った次第。 帰国してしばらくして、備忘録と称してダラダラ、旅を思い出して綴り始めた。PCと言うのはたいへん便利であって、書き直し、書き足し・・がいくらでも可能だ。 おまけに写真もふんだんに入れられる。 PCが不具合になった時のことを思い、二部ほど印刷して私だけの紀行本が完成! 他人の下手な紀行文を進呈されるのは迷惑行為であるのは承知なのだが、些か自己顕示欲があるのは事実。 で、この場を顕示する場と試みるコトにした。 
7月18日から26日までの我が足跡・・・どこまでアップできるかな? 


先ずは7月18日分を・・・

20150718  
昨夜9時近くまでクラスがあり、その後夕食・・それから準備という何とも用意周到とは真逆の今回の旅だち。旅慣れた・・・? いいえ、お衣裳に迷っていたのは事実。暑いのか暑くないのか・・。12時半過ぎ、出勤のケンに「行ってらっしゃい」「行ってきます」を相互に言う。これも結構慣れた光景だね。2時すぎ就寝。6時ごろ起きてシャワーを浴びて準備完了。タクシーを呼んでイザ、出発。

成田まではどうしても3時間は掛かる。が、離陸2時間前には余裕をもって到着しチェックイン、検査を無事済ませ、搭乗ゲイトへ。既にオーストリア航空はスタンバイ(?)。 搭乗時間までガイドブックに目を通して予習・・・するも、結局は一夜漬けは身につかん!? 機内に入って機内雑誌を読んでいるとアナウンス、一人搭乗しない人がいるので、その人の荷物を機外へ出すので遅れます・・と。 そういうことがあるんだ! チェックインした後で何があったのだろう・・・・? 
私のすぐ隣は空席だったがその隣は韓国女性。Running …してきたとのことでハァハァ言いながら座ったが、すぐにたくさんの化粧品の箱を取り出して開けて別のビニール袋に入れ、「帰国するまで封印」というようなシールを貼って封をしていた。 免税で化粧品を購入。 ファッショナブルな装いにメイクアップの彼女を見てドコぞの美容部員さん??  否、韓国の高校の中国語の先生とのこと。「綺麗な先生に教えられて生徒さんはハッピーね! 日本ではタブン、ネイルや茶髪はダメよ。」と。オシャレな彼女、機内でも盛んに手足にクリームを塗り、メイクも・・・。 たしかに肌がとてもきれいな女性だった。 今朝は早起きして仁川空港から成田経由でウィーンへ。ウィーンのあとはクロアチア方面へ行くそう。 彼女とは機外へ出た時点でサヨナラをしたが、空港内の電車の駅でまた再会。Sバーンに乗ってRennweg駅で降りるまで一緒だった。

離陸してマズはお飲物は? そのうちにお食事となり、添付のモノを所望。 牛そぼろ、お蕎麦、緑茶、ワイン・・・パンもついているというインターナショナル。 韓国女性、ワサビをみて「これは?」 隣りの国ながら「ワサビ」は知らなかったのが意外だった。

機内では毎度のことながら、自分が地球上のどこに居るかを確認して喜んでいる私。今回は「風に立つライオン」「繕い裁つ人」という邦画をメインに。が、「サウンドオブミュージック」もあったので、予習を兼ねてこれも観た。このとき、この映画はかの地で
は国民的映画なんだろう・・と思っていた。

現地時間午後4時ごろ、着陸態勢に。 窓から見えたオーストリアの大地は美瑛さながら、否、もっと大規模なパッチワーク状。タブン小麦が刈り取られた後。 そして、ドナウ川と思える川が!! ウィーンだ! スーツケースを受け取り入国審査も無事終了。 地下の駅へ…切符を買ってホームでまっていると、白黒柄のドレスの韓国嬢に。 お互いに写真を撮りあって車内へ。 

ゴク短時間20分くらいでRennweg駅着。韓国嬢にサヨナラをして電車を降り、ホームが二つの小さな、でも都会の地下鉄の駅。エスカレーターで地上へ出るとバーガーキングやスタンド風お店がゴチャゴチャ。私は右・左どちらへ向かえばよいのか? 地図をみてもイマイチなので、ココで先ず、バーガーキングのお兄さんたちに、オーストリア初の“Excuse me, could you …..?” を発す。分かったつもりでライトへ・・。が、近いハズなのにそれらしきホテルなし。で、引き換えして、駅を通り越してから、温厚そうな紳士に二度目の“Excuse me, could you …?” を発して握りしめていたホテルのバウチャーを見せた。彼は「Hotel: Enziana Hotel Vienna  Address: Rennweg 51, A-1030 Vienna, Austria をみて、奇数の地番はこちら側だよ。僕も同じ方向へ行くから一緒に行こう。 スーツケースまで持って下さった。 すぐに「ほら、あそこ。」「ありがとう。 サンキュー。 ダンケ!」

自動ドアが開いて受付へ。 バウチャーを出して…が、一番緊張する時。民族衣装を着たちょっと若くない東洋系の女性、「??? ・・・・ちょっと待って!」 「あ~、あったわ。」 ホッ!! エーデルワイスが描かれた木製のキーホルダーに付いた鍵、カードでない・・番号は306. つまり4階だ。エレベーターを降りて右の端。苦手な鍵も
無事あけることができて、わがウィーンの部屋に! ツインだ! バスタブあり。 が、エアコン、冷蔵庫はナシ・・・予想通りだけど、こんなに暑いとは予想外!

簡単にスーツケースを開けて整理してからイザ、市街へ行かん! 
レセプションで暗くなる時間を尋ねると9時過ぎとのこと。 まだ6時、 時間は十分にある。ホテルを出て右折。 駅を通り越して、サッキ歩いたところを通り越して道なりに進む。 ちょっと下り坂。 ベルヴェデーレ宮殿が向い側と理解していたがそれらしきモノは見えず。左へカーブしたまま進むとナニヤラありそう。 大きな噴水とその奥には神殿を思わせる立派な列柱が10本近く並んでいる。 これはドコぞ? 調べると Hochstrahlbrunnen ( high ray fountain って意味?)。 が、コレはめぼしい名所ではなさそう。 おばちゃんや小さな子供づれのママがオシャベリして寛いでいた。 この暑さだもんね。ネットによると、1873年からある広場。 正面から見て泉の裏にある像は1945年に建てられた英雄記念碑とのこと。

地図を見せながら何度目かの“Excuse me, could you …..?” 発動! 「市民公園へ行きたいんですが・・・」 「アソコの二つ目の信号を右に曲がって・・・」 「ありがとう」 二つ目の信号へ行くと、右手にそれらしき緑の一角が見えた。 あれだっ! ほどなく左手に見慣れたお方の見慣れた像が・・・。 


ベートーベン様だ。 こんなに簡単に、しかも早くお目にかかれるとは。 台座の上に座り、その下には天使やらナニヤラが侍っておいでだ。アタマのテッペンから足元まで、その下にいる天使やらの写真を撮って次に進む。 ガイド本のとおりの公園だ。 キンピカのシュトラウス像。 

旅人か市民かわからないが大勢の人が写真を撮ったり、近くの芝生、否、クローバの中に入って寛いでいる。で、私もサンダルを脱いで・・・・「来たぞう!」の雄叫びは抑えたが寝っ転がって空を仰いだ。 が、大自然の真ん中で寝ころび慣れない私は、ウィーンの空を撮ると、すぐに起き上がって歩き始めた。 そんな私を 「カモがいる!」と見ている3人組が池の近くにいたようだ。

 
ホンの数分して、若者が「道を教えて下さい」と。 「私に? 私もサッキここに来たばかりよ。」 イタリヤから来たという青年、心細げ? 今度はブルーのシャツに紺のズボンの2人組が近づいてきて「ポリスです。」 ア~よかった! 「パスポートを見せてください。」「財布の中を見せてください」 紙幣を取り出して匂いを嗅いでいる。 ドラッグ捜査? 日本のお金は?」 「ホテルに置いてきました」 再度、「日本のお金は?」 ・・・・置いてきてはいけないの???  私は「この人、道を尋ねてきたのよ。 教えてあげて。」 おまわりさん、「お前はあっちへ行け」と促し、彼らもほどなく去って行った。 ヤレヤレ・・・。

私は公園の中をまた歩き始めた。 すぐソコに池が。 ナマ演奏をしているレストラン、ビアホール? でもワルツではない。 歩きながら、ちょっと??? と疑い始めた。 あのおまわりさん、本物? なんで、紙幣を取り出してクンクン匂いを嗅ぐの? ・・・かと言って、その場でお財布を開ける度胸はなく、気がかりを胸にしまい込んで元来た道を戻り始めた。 この暑さは例年並みなのか否か・・・。 一段下に川、水路が流れていた。 

9時過ぎホテル着。 オソルオソル、財布の中身チェック! 100ユーロ紙幣がなかった! 

もう一件、ドジ露呈。 家を出るとき、デジカメの充電コードをワザワザ抜いてきてしまった! 充電器と変圧器は持参したが、コードがないとカメラと充電器と繋がらない! まったく、私はいつもカメラでトラブる。 インスタントカメラを買うっきゃない! 否、安いデジカメを買おう! が、私のカメラにあう充電器があるとベスト! レセプションに行って、カメラ屋さんがドコにあるか尋ねたら、「残念! 明日は日曜日でドコの店も閉まっている。 でも月曜日に○○へ行くとあるよ!」 夜間のMr.レセプションにはその後もイロイロお世話になった。 

明日はバッテリーを心配しながらの徘徊となるが、仕方ない。 月曜日のカメラ屋さんを期待しよう。 それにしてもどんなカメラ屋だろうか・・・・? 日本のような量販店があると幸いなんだけど・・。 

シャワーを浴び、少ししか開かない窓を少しだけ開けて就寝。 あ~、私はウィーンに来たのだ!!! しあわせ~(^^♪   24+7時間の長い一日、ありがとう。   (夕食はどうしたっけ・・???  8月8日記)