地球散歩♪

いもとなおこのBLOG

モザンビークの楽園編。

ハマターンと汚職、ときどき海。

2007年01月17日 | sierra leone

ハマターンとは、この時期西アフリカ一体を覆う、サハラ砂漠からやってくる砂風のこと。

終わりかけのハマターンに包まれたシエラレオネに、2年ぶりに帰ってきました。

ハマターンが吹くと、視界は悪いけれど、気温が少し下がって過ごしやすい。

海辺だからものすごい湿気で、髪の毛バクハツしてますが!(>_<) エーン

 

建物も、人も、友達も、透き通った海も、子どもたちの愛くるしい笑顔も、ぜーんぜん変わってない。

首都フリータウンに中国人が増えて、中国のスーパーマーケットが新しくできたくらいかしら。変わったのは。

ああ、あと、フリータウンのある地区に街頭が灯ったってみんな大騒ぎしています

あまりにも発展がないのは、ちょっとがっかり。

後退している気さえする。

 

それは、健全なリーダーシップの欠如。バッド・ガバナンスのせい。

聞こえてくるのは、汚職や窃盗や、政府の悪態ばかり。

 「世銀のプロジェクトで水力発電ダム作ってたでしょ。あれ、まだできてないの。長~い配電管をごっそり盗んだ奴がいてね」

「○○のM局長、覚えてるでしょ。ナオコ、良く打ち合わせに通ってたもんね。あの人、公金をがっつり使い込んで、今イギリスに逃げているのよ」

「相変わらず電気がないから、省庁は誰も仕事していないよ。何かにつけてドナー(援助供与国)からお金を巻き上げようとしているばかり」

 

下々の者たちは、こんな国の状況に愛想を尽かしているけれど、だからといって改善を目指すわけでもない。

そのまま放置している。

人間の開発指標177ヶ国中 176番目なのも、頷ける。

最下位のニジェールには雨が降らないから、仕方ないのかもって思えるけれど、シエラレオネは資源に恵まれている。

悪いのは、ぜーんぶ、人。

計画的な自立発展ができない、自分のことしか考えない人たち。

誰かが「シエラレオネ人ほど怠け者の国はない」って言ってた。

 

この国には、明るい未来がない。希望がない。

さて私たち、どうすればいいんだろう?

 

・・・と嘆きつつ、仕事のことさえ考えなければ、この国サイコーです

週末の海で、ハッピーを充電。

久しぶりに会う友達も、ほんっとに温かくて、涙出そう。

やっぱりシエラレオネが大好き。

こんな感じでアフリカ復帰しました。