ハマターンとは、この時期西アフリカ一体を覆う、サハラ砂漠からやってくる砂風のこと。
終わりかけのハマターンに包まれたシエラレオネに、2年ぶりに帰ってきました。
ハマターンが吹くと、視界は悪いけれど、気温が少し下がって過ごしやすい。
海辺だからものすごい湿気で、髪の毛バクハツしてますが!(>_<) エーン
建物も、人も、友達も、透き通った海も、子どもたちの愛くるしい笑顔も、ぜーんぜん変わってない。
首都フリータウンに中国人が増えて、中国のスーパーマーケットが新しくできたくらいかしら。変わったのは。
ああ、あと、フリータウンのある地区に街頭が灯ったってみんな大騒ぎしています
あまりにも発展がないのは、ちょっとがっかり。
後退している気さえする。
それは、健全なリーダーシップの欠如。バッド・ガバナンスのせい。
聞こえてくるのは、汚職や窃盗や、政府の悪態ばかり。
「世銀のプロジェクトで水力発電ダム作ってたでしょ。あれ、まだできてないの。長~い配電管をごっそり盗んだ奴がいてね」
「○○のM局長、覚えてるでしょ。ナオコ、良く打ち合わせに通ってたもんね。あの人、公金をがっつり使い込んで、今イギリスに逃げているのよ」
「相変わらず電気がないから、省庁は誰も仕事していないよ。何かにつけてドナー(援助供与国)からお金を巻き上げようとしているばかり」
下々の者たちは、こんな国の状況に愛想を尽かしているけれど、だからといって改善を目指すわけでもない。
そのまま放置している。
人間の開発指標177ヶ国中 176番目なのも、頷ける。
最下位のニジェールには雨が降らないから、仕方ないのかもって思えるけれど、シエラレオネは資源に恵まれている。
悪いのは、ぜーんぶ、人。
計画的な自立発展ができない、自分のことしか考えない人たち。
誰かが「シエラレオネ人ほど怠け者の国はない」って言ってた。
この国には、明るい未来がない。希望がない。
さて私たち、どうすればいいんだろう?
・・・と嘆きつつ、仕事のことさえ考えなければ、この国サイコーです
週末の海で、ハッピーを充電。
久しぶりに会う友達も、ほんっとに温かくて、涙出そう。
やっぱりシエラレオネが大好き。
こんな感じでアフリカ復帰しました。