9月から始まった日本語教室の2タームは、他の行事と重なり全く出席出来なかったが、
今日は久しぶりに出席した。
雨のせいか、学習者も全体に少なかったが、教案の準備不足もあり
満足の行く授業が出来なかったことをちょっぴり反省。
午後から名演小劇場にて、映画「幸せパズル」&「チェルノブイリ・ハート」の2本を鑑賞。
・「幸せパズル」(アルゼンチン映画)
夫と息子2人の世話に明け暮れ、単調な生活をしていた主婦がふとした瞬間に自分の存在を
意識する。
たまたま50歳の誕生祝いにもらったジグソーパズルに夢中になり、初めて自分だけの時間を持ち
家庭の外に居場所を見つける。
ジグソーパズル世界大会への出場権を得るまでになり、一歩踏み出して今の生活から
羽ばたきたいが その勇気が出ない。
揺れ動くヒロインの気持ちがよく描かれていて心に残る映画だった。
・「チェルノブイリ・ハート」アメリカ人女性映像作家のドキュメンタリー映画
チェルノブイリ・ハートとは”穴のあいた心臓”、”生まれつき重度の疾患を持つ子供”の意味だそうだ。
25年前、1986年4月26日に起きた旧ソビエト連邦(現・ウクライナ)のチェリノブイリ原子力発電所4号炉の
爆発事故。
190トンもの放射性物質が空気中に拡散され、汚染による被害の実態を報告している。
10代の若者は甲状腺の異常を訴え、子供たちにはガンであることを告知されていない。
重度の障害児が多く、全員知的障害があり、ただ生かされているだけの乳幼児が映し出されていた。
爆発事故の原因は
・運転員の教育が不十分だった。
・特殊な運転を行ったために事態を予測出来なかった。
・実験が予定通り行われなかったにも関わらず強行した。
・低出力では不安定な炉で低出力運転を続けた。
・実験のために安全装置をバイパスした。・・・ などの複合的な要素が原因として挙げられるそうだ。
放射能の恐ろしさを改めて認識するとともに、東日本大震災・津波による福島原発事故の被害と
重ね合わせるとチェルノブイリ原発事故を、遠い国の出来ごととしてしか捉えていなかったことを恥じた。
東北の被災地も一日も早い終息と復興が望まれる。
この映像を目の当たりにすると、誰もがこの地球上に原発は絶対に不要だと思う筈だ。
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