午後から昭和区役所にて認知症についての講演会があったので、立ち寄ってみた。
親しくしていた身近な友人、知人2名が認知症になっているので自分自身や家族のためにも、
知識を得ておくのが良いと思っていたからである。
遅刻したため、残念ながら第一部の 「音楽療法の体験」・「はいかい高齢者おかえり支援事業」に
ついては聴き逃した。
第二部は「忘れても、しあわせ」 と題し、映画「折り梅」の原作者で介護経験者の小菅もと子さんの講演だった。
映画タイトル「折り梅」の意味は、梅は枝を折って活けても皮で養分を吸って咲き続けるので折り梅というそうだ。
内容は同居する義母がアルツハイマー型痴呆症となり、家族が振り回され、家庭崩壊になりかけた実話
でその時の経験、葛藤、対応などを話された。
講演会では「ひとり歩き」について ・なぜ起きるか ・特徴 ・ひとり歩きの方への声のかけ方 など
事例や家族の役割・工夫・アイデア・有効な対応方法など紹介があった。
高齢化社会に突入し、認知症の割合はどんどん増加を辿っている。
街や地域ぐるみで支援していかなければならないことはよく解る。
荻原 浩著 小説「明日の記憶」で最後は隣にいる妻も判別出来なくなるのを以前に読んで、切なくなったのを思い出した。
自分自身に置き換えると、本当に講演タイトルのように「忘れてもしあわせ」とは言えないと思った。
体が衰えるのも寂しいが、頭だけは最後までしっかりしていたい。
・・すでに、新しいことは頭に少しも入らず、忘れることばかり多くなってはいるが・・(;一_一)
♪ 大切な思い出は 薄れて~ゆく~ 息子の顔も もやの~なか~
なにもかも 忘れかけた~ おばあ~ちゃん~
あなたが きのう みせたな~みだ~ 悲しみの中に 何があ~るの~
みた~い しりた~い たしかめた~い~ なのに 答えは 見つからな~い~
忘れることは 悲しいことですか 忘れることは 心なくすの
見たい 知りたい 感じたい きっと、答えは見つかります。
忘れても 幸せ。 忘れても幸せ。
会場で唄われた歌詞も何だかわびしく心に沁みた。
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