要旨
「敷居が高い」という言葉は本来「不義理、不面目なことがあって行きにくい、会いにくい」という意味であったが、現代では「相手が優れていて気後れする」「難度が高い」「縁遠くて近づきにくい」「格が違って関係を結びにくい」などの意味で持ちいられることがある。またこのような意味変化は1970年代から起こり始めたと思われる。
要旨
「敷居が高い」という言葉は本来「不義理、不面目なことがあって行きにくい、会いにくい」という意味であったが、現代では「相手が優れていて気後れする」「難度が高い」「縁遠くて近づきにくい」「格が違って関係を結びにくい」などの意味で持ちいられることがある。またこのような意味変化は1970年代から起こり始めたと思われる。
要旨
今回の研究では、通販カタログに使用されているオノマトペを採集し、それをもとに使用頻度、形式分類、意味分類のそれぞれの表を作成して分析を試みた。その結果、使用頻度の高いオノマトペがあることや、形式分類において、型別の語の割合が特徴的になっていることが分かった。また、意味分類では、好まれて使用される分野の語があることや、オノマトペの複合語やその短縮形など、一般的にはあまり使われないオノマトペも多く使われていることが分かった。以上のことから、通販カタログにおいては、商品の特徴を分かりやすくより印象的に伝えるために、特徴的なオノマトペの使い方をしていると言えるだろう。
要旨
丸谷才一は『文章読本』において、谷崎潤一郎が松子夫人の恋文の文体に影響を受けたのではないかとの推測をしている。これに興味を持ったから、谷崎の文体と松子夫人のそれとを具体的に数値に示して比較することにした。今回は、谷崎の文体の変遷には目を向けずに、あくまで彼らの文体の類似点を探すことに主眼を置いている。
1.名詞の比率
2.MVR
3.コソア語の比率
4.文の長さ
5.接続詞をもつ文の比率
6.色彩語の比率
以上の六点に注目して調査を進めたが、共通点は予想していたよりも少なかった。
要旨
漫画は現代では日本の代表的文化の一つともいえるほど世界的に認められ、親しまれている。少年漫画と少女漫画において使用されるオノマトペを構造的、音韻的側面から調べ、それぞれの物語にどのような影響を及ぼしているのか考察した。
研究対象とした漫画は「MAJOR」「鋼の錬金術師」「青空エール」「隣のあたし」のそれぞれ1,2巻である。結果として、どのようなジャンルの漫画においてもオノマトペはそれぞれの物語に合った重要な役割を担っていることがわかった。少年漫画はオノマトペが多いという先入観を持っていたがスポーツ漫画(MAJOR)よりも恋愛漫画(隣のあたし)のほうが語数が多いという結果になり、少女漫画と少年漫画という区分でなく、ジャンル別で考えることの必要性を感じた。もっとオノマトペに注目しながら漫画を読んでいくと意外な発見やオノマトペがストーリーに及ぼす影響を感じ取りながら物語を読むことができるだろう。