日本語おもしろ発見

日々の生活から

菅原孝標(すがわらのたかすえ)?

2012-01-10 22:27:29 | おもしろ古典
 生前,父は,イチローや松井秀喜の父親がテレビに出るたびに,文句を言っていました。息子のおかげで,テレビに出るというか,有名なのが気に入らなかったようです。

 菅原孝標もそういう人物でしょうか。菅原孝標は,道真の曾孫の子ですから,道真から5代後の人物です。孝標は受領どまりでした。でも,とてもよく知られていますね。文学史にも必ず出てくる『更級日記』の作者の父として。『更級日記』の作者は本名が知られておらず,菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすね)と呼ばれています。

 菅原孝標が私の父のような人だったら,憤慨していたでしょうね。きっと・・・。娘のおかげで,世の中に名前が知られているなんて^^
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かぐや姫の時代も見えるのは毛穴!

2008-12-15 15:56:41 | おもしろ古典
 今日は、同じ演習を受けている院生と話をして、自分がいかに年を重ねているかをつくづく実感しました。私が高校で教えていたころが本当に遠い昔のことだということが改めてわかった一日でした^^。その院生は若くて元気いっぱいで頭のキレも素晴らしい!私はすっかり老兵?^^の気分?そりゃあ、古典の知識もいっぱい抜けているよなーと、これはまた別の機会にお話しします。

 私は高校時代、一番好きな科目は古典だったんですが、韓国に行き、日本語を教えている間にいろいろなことをすっかり忘れてしまいました。今、改めて古典にふれていると(研究ではないのがポイント?)、やっぱり面白いことがいっぱい出て来て、これは是非、みなさんに紹介したいなあと思った次第です。(ってわざとこういうふうに2級文型とか使ったりするから、ブログの評価が男性なんだな、きっと)

 話が入り乱れてしまいました。元に戻って、

 今日の授業で「ほど」が名詞か助詞かということでいろいろ調べていたのですが、そのとき、出てきたものです。

 今、液晶テレビが大分、普及し、ハイビジョンなどで、画質がとてもきれいになりました。テレビも大型化し、とてもはっきりとしたきれいな映像を楽しむことができます。そして小さなものまでクリアに見えます。このとき、みなさんは何と表現するでしょう。

 「毛穴まで見える」

 一般的ではないかもしれないけど、よく使われる表現ではないでしょうか。これと同じ表現が「竹取物語」、つまりかぐや姫でも使われているのです。かぐや姫が天に帰る物語の最終場面です。迎えの天人が来たのですが、昼よりも明るく、満月の明るさの10倍ぐらいで、そこにいる人の毛の穴まで見えるほどだったんですって!^^是非、下の原文を読んでください。

 かかるほどに、宵うちすぎて、子の時ばかりに、家のあたり、昼の明さにも過ぎて、光りたり。望月の明さを十合せたるばかりにて、在る人の毛の穴さへ見ゆるほどなり。

 きゃあ~~、今と全く同じだわ~~やっぱり、和の心って永遠? 

 古典ってやはり面白いです!
 
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