今日のニュースによると、赤ちゃんの名前を「稀星(きらら)」で出生届けを出そうとしたら、最初の役所では、「星」は「らら」とは読まないという理由から受理されなかったそうです。それで、生まれた場所にある別の役所に届けを出し、無事、受理されたんだそうです。
最近の名前はいろいろな読み方をしますね。そうでなくても、人名は難しいんですが・・・。学生に名前の読み方を質問されても、有名人じゃないと本人に聞かないとわからないと答えています。
ところで、名前を付けるのも難しいですね。フジテレビの某番組を見ていたら、「知り合いの子の話で「心太(しんた)」と名付けた後で、それが「ところてん」と読むと知ってびっくりした」という話をしていました。でも「しんた」君を「ところてん」君と読む人はいないと思いますから、問題ないでしょう^^
日本語だけじゃなく、世界にも目を向けると大変です。例えば、私は「ジン」という響きが好きなので、男の子どもが生まれたら「仁(ジン)」にしようかなと、カナダ人(フランス語圏)の友達に話したら、「ジンは欧米言語では女の名前だ」って言うんですよ。あら・・・・。
あるいは、中国語、韓国語でも、女用の漢字、男用の漢字というものがあるらしく、例えば中国語では、「芳」は女用、なんですって。その字を名前に持つ男性教授が話していました。
また、私は「凌晨(língchén)」「黎明(límíng)」(中国語で明け方の意)という言葉が好きなので、「凌(リョウ)♂」「晨(シンorジン)♂」「黎(レイ)♂♀」「明(メイ)♀」がいいなと思っていたのですが、先日、会った韓国の学生は「晨娥」さんで、やはり「晨」は女性のほうによく遣うということでした・・・。
万国共通の名前を付けるのは難しそうです。じゃあ、女の子に「シン」「ジン」をつければ解決?でも、やっぱり、日本語では、「シン」「ジン」は男性のほうが多いでしょうね・・・。
追記
「稀星」で思い出したんですが、「月明星稀」は曹操の「短歌行」の一節です。「短歌行」は、曹操らしい漢詩だと思います。兄弟が生まれたら「月明」で「ひかる♂」「ひかり♀」、「星稀」で「せいき♂」「せいら♀」、あるいは4人姉妹で「つき」「あかり」「ほし」「まれ」とか面白いな、なんて考えてみました^^