京都では,あまり「ばち」を見かけません。
播州で育った私には,「ばち」は大変馴染みのあるものです。要するに素麺の切れ端です。丸く曲がっていたり,少し太かったりして,お味噌汁に入れると,とてもおいしいのです。
ところが,母の情報によると,その「ばち」が「ふしめん」という名前に取ってかわられているようです。私にとっては,あれは,「節麺(ふしめん)」ではなく,「ばち」です♪
京都では,あまり「ばち」を見かけません。
播州で育った私には,「ばち」は大変馴染みのあるものです。要するに素麺の切れ端です。丸く曲がっていたり,少し太かったりして,お味噌汁に入れると,とてもおいしいのです。
ところが,母の情報によると,その「ばち」が「ふしめん」という名前に取ってかわられているようです。私にとっては,あれは,「節麺(ふしめん)」ではなく,「ばち」です♪
言葉は面白いです。聞き間違えるだけでなく,見間違えもします。
勝手に正しく直して読んだり,読み間違えたり…。
タイトルは,ネットで話題になった文だそうです。(某映画の有名なセリフですね)
「おんげき ですか? わしたは げんき です」
よく見れば,平仮名の順序が違うのに,文脈から勝手に判断してしまいます。
さて,某番組を見ていると,ディーンさんを紹介するコーナーがあって,
「とりこにしMAX」
というタイトルが出ました。「とりこし」MAX?「取り越し」苦労?と思ったら,「虜(とりこ)にし」ますでした。
ああ,最近,疲れてる?と思ったけれど,私,結構,こういうことが多いです。
いつだったか,『朝日新聞』beの日野原さんのコラムのタイトルで,
「若者をゆるす勇気」
とあったのですが,一瞬,若者を「ゆする」勇気?と思って,ドキッとしたことがあります。
友人のメールを読み間違えて,赤っ恥をかいたこともあります。あれは恥ずかしかった~。
私の予測変換はかなり性能が悪いというか,ちょっとおかしい・・・?
関連記事2015.6.17
私(長女)と母との会話です。
母は,アクリルたわしの作り方について,末妹(三女)がスマホでいろいろと調べてくれたことをどうやら話したい模様です。
母「パソコンじゃなくて…」
「ストーカーじゃなくて…」
「携帯のえーヤツ!」
私 「ああ,『スマホ』のこと?」
母 「そう,それそれ^^」
本当は,話の流れで最初の「パソコンじゃなくて」の段階でわかっていましたが,面白いからだまっていました。私って意地が悪い?^^
書いた後で,あれ?と思ったけど…
「日課」って,「毎日のきまった仕事」のことだから,「毎日の日課」っておかしい…。
「頭痛が痛い」とか,「馬から落馬する」とかは,すぐにおかしいと思うけれど,「毎日の日課」って気づきにくい…かな。
関連記事 2009.12.10
母とドラマや映画の話をするのが毎日の日課です。
先日も,某有名ハリウッド女優の映画について話していました。
まだ見ていない母が面白かったかと尋ねるので,
「まあまあ。面白かったよ。○○はきれいやし,アクションシーンはすごいし,でも,話の内容としては,目新しいものはないわ。『B級ごくらく映画やな』…」
ま,間違えた。スパイ映画が,死後の世界の映画になってしまった。
「極楽(ごくらく)」ではなく,「娯楽(ごらく)」です。
私も結構間違えるなあ。講義でもやはり間違えているんだろうなあ…。
日本語の程度副詞は意外に難しいです。
母は現在70オーバーですが,「むっちゃ」を使います。生前,父は,母のこの言葉が嫌いだったらしく,若者みたいな言葉を使うなとよく怒っていました。娘が使うのはかまわなかったようですが。
北島康介が2004年のアテネオリンピックで金メダルをとって「超(チョー)気持ちいい」と言ったのが,すでに12年前。彼も今年で34歳です。今,彼が同じことを言うと,ちょっとおかしいかもしれません。
漫画の一コマで,こういうシーンがありました。夫婦の何気ない会話なのですが,
いくえみ綾(2014)『あなたのことはそれほど2』祥伝社
Section7(初出『FEEL YOUNG』2013年8月号)
妻「おいし~
グラス超薄いねっ」
夫「みっちゃん
30なんだから
もう『超』とかやめよう」
私も内省してみました。さすがに,「超」は使っていないと思いますが,古くからの友人と話すときは,使っているかもしれません。やはり,「むっちゃ」でしょうか。もちろん,目上の人と話すときは,「とても」を使いますが,友人と話すときは,何と言っているのか,ちょっとわからなくなりました。自分が使っている言葉でも意外とわからないものです。
本日の話です。学生と,カタログにある50色を見て,どの色がいいか相談していたのですが,ふと目に入った色で気に入ったのがありました。
「わたし,この『シャンパンブルー』がいいわ」
わたしは,シャンパンゴールドとか,シャンパンピンクなど,きらきらしているのが好きでよく選ぶので,別にきらきらしていないけれども,適当にシャンパンブルーと言ったのでした。
すると,学生が,
「わたしも,『ジャパンブルー』がいいと思います」
というので,ふとカタログを見ると,私がいいと言っている色と同じです。
わぉぉ。また,やってしまった。だって,見たところ,よく似ている・・・。
しかし,学生は絶対に突っ込まないんですよね^^
前も,私が「○○根(関西の地名)」のことをずっと間違えて,「○○坂(お世話になっている先生の苗字)」と言っていても,黙って話を合わせてくれていました。
おお,恥ずかしい。学生に気を遣わせないように気を付けなければ^^
予測変換とは,かく面白いものか…^^
補足,見ずに,痛める・・・
これ,何を書こうとしたか,わかりますか?^^
母に教わったレシピを入力しようと思って,PCで変換すると,間違える間違える・・・。
いかに料理に関することを,書いていないかということですね。
野菜をホソク切る。「補足」ではなくて,「細く」!
ミズニさらす。「見ずに」ではなくて,「水に」!
透き通るまでイタメル。「痛める」ではなくて,「炒める」!
ああ,うそのような本当の話。私がレシピを書かないせいか,PCの性能のせいか…^^
日本語の教科書の生教材に何かいいものはないかと,読み荒らしていたら,面白い対談を見つけました。(文型がほとんどなかったので,教材としては使えないけれど…)
少し前のものですが,岩波書店『図書』第771号(2013年5月)の記事です。
「喋り方にキャラクターがついてくる」抜粋
清水 たとえばキムタク語というのがあるんです,「ホントっすか」という。
金水 ああ,ありますね。
清水 あの「ホントっすか」は,彼も四〇歳を過ぎているんだから「本当ですか」という日本語をつかうべきですけれども,アイドルだからまだ若いという要素も残しておきたいんですよ。だから,二十代のときは「マジっすか」だったけれども,最近彼は「ホントっすか」と言うんです。若い四十代の役を,上手に言語でつくっているんですよ。
金水 なるほどね。
清水 年相応に「本当ですか」と言ったら,そろそろ重役の役とか回ってきちゃう。でもそれは自分の持ち味と違う。で,「ホントっすか」。ガキではないんだけれど若くてとっつきやすい面もあるよという,三分の一ぐらいホスト?みたいなキムタク語ができているんです。
面白い。この年相応の言葉遣いというのが,結構難しい。そうするべきだとはわかってはいるんだけれども,自分の持ち味と違う,というか,まだ,若い部分を残しておきたいというか…。そういえば,日曜日の某局の一コーナー「まじ☆すか」も好きなんですが,担当のタレントも結構いい歳になってきましたね^^いつまでできるかな。
私は,「また」という言葉が好きである。繰り返す,続く,再びというニュアンスがあるからである。
メールにも必ず,「また」を入れる。
「またメールします」
「また飲みに行こうね」
でも,ふと冷静に考えると,
前にメールしてないな,前に飲んでいないな,前はいつだっけ?
とも思う。