日本語おもしろ発見

日々の生活から

「出た」のではありません。「出した」のです。

2007-07-12 10:04:59 | 日本語豆知識

 昨日、大リーガーのイチローがオールスター戦でMVPをとりました。本当に素晴らしいことですね。大胆な発言が多いイチローですが、それも当然だと思わせる結果を彼はしっかりと出していますから、批判する人はおそらくいないでしょう。

  「出た」のではありません。「出した」のです。

 これは、インタビュアーの「ランニングホームランが出ましたが」という質問に対する答えだったと思います。

  「出る」は「犬小屋から出る」で、自動詞

  「出す」は「犬小屋から出す」で、他動詞

 ランニングホームランは勝手に自然に出た、生じたのではなくて、自分が出そうと思って、自分で意識して出した、というのです。自分の力だ、運などでは決してないということでしょう。

 大きな違いがあるから、間違えないでくれというイチローの気持ちが伝わってきました。

 自動詞、他動詞の違いは留学生が難しいと感じるところです。その概念を理解するのも難しいようです。イチローは世界的なプレーヤーですから、自動詞他動詞の概念がわかってきたころに、応用編として、この話を出すのもいいかもしれませんね。

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