要旨
「月9」主題歌の歌詞に着目し、語彙調査を行った。伊藤(2001)の「1970年以降日本語の歌詞の中に英語の単語やフレーズをいれる傾向が次第に増加してくる」という考察をもとに、歌詞に含まれる外国語の割合をみることで時代比較を行った。調査対象は「月9」(毎週月曜日21:00~21:54 フジテレビ系列)の主題歌で、1987年4月から2011年までドラマ枠として放送されたものとする。「月9」を調査対象に選んだのは、主題歌に起用された曲の多くは大ヒットを記録し、特にCDが爆発的に売れていた90年代は多数がミリオンセラーになった。社会現象になったドラマ等もあり、「月9」はその時々の時代背景を表すと考えたからである。
伊藤(2001)に「1970年以降日本語の歌詞の中に英語の単語やフレーズをいれる傾向が次第に増加する。」とあるように、外国語の使用率は時代が経つにつれて増加すると予想したが、本研究ではそのような調査結果は得られなかった。また外来語より外国語の割合が比較的高く、歌詞はほぼ和語でなりたっている。また、高頻度語彙を挙げると、主題歌売り上げ枚数のトップ10では「君-52」「僕-18」「あの-17」「あなた-11」「会う-10」「心-9」「夢-9」「時-8」「誰-7」「いつも-6」が高頻度語彙トップ10であった。高頻度語彙においては時代が進むにつれて「君」「僕」が圧倒的に増えており、時代による変化がうかがえた。また、第3位の「あの」については小田和正「ラブ・ストーリーは突然に」において多くつかわれていたため、高頻度語彙とは決定しがたい。
「月9」主題歌の歌詞に着目し、語彙調査を行った。伊藤(2001)の「1970年以降日本語の歌詞の中に英語の単語やフレーズをいれる傾向が次第に増加してくる」という考察をもとに、歌詞に含まれる外国語の割合をみることで時代比較を行った。調査対象は「月9」(毎週月曜日21:00~21:54 フジテレビ系列)の主題歌で、1987年4月から2011年までドラマ枠として放送されたものとする。「月9」を調査対象に選んだのは、主題歌に起用された曲の多くは大ヒットを記録し、特にCDが爆発的に売れていた90年代は多数がミリオンセラーになった。社会現象になったドラマ等もあり、「月9」はその時々の時代背景を表すと考えたからである。
伊藤(2001)に「1970年以降日本語の歌詞の中に英語の単語やフレーズをいれる傾向が次第に増加する。」とあるように、外国語の使用率は時代が経つにつれて増加すると予想したが、本研究ではそのような調査結果は得られなかった。また外来語より外国語の割合が比較的高く、歌詞はほぼ和語でなりたっている。また、高頻度語彙を挙げると、主題歌売り上げ枚数のトップ10では「君-52」「僕-18」「あの-17」「あなた-11」「会う-10」「心-9」「夢-9」「時-8」「誰-7」「いつも-6」が高頻度語彙トップ10であった。高頻度語彙においては時代が進むにつれて「君」「僕」が圧倒的に増えており、時代による変化がうかがえた。また、第3位の「あの」については小田和正「ラブ・ストーリーは突然に」において多くつかわれていたため、高頻度語彙とは決定しがたい。