私の会社には定休日がありません。なので、休みは自分で決めることになります。
週末は会議が多く、土日連休とはいかないので、結果平日にも休みを取ることが
多くなります。
というわけで、今日は休日。釣りではなく森の散策でもしようと出かけました。
先ず訪れたのは埼玉の秋ヶ瀬公園。荒川に隣接し南北3キロに渡り100haの
面積を誇る埼玉県の県立公園です。
この公園は、規模と同じように訪れる人も多いですが、平日は閑散としています。
何度か来たことはありますが、どちらかというと南側に隣接する桜草公園の方が
人が少なくのんびりできるので、秋ヶ瀬公園は久しぶりでした。
この公園の北側には池が点在する場所があることは知っていましたが、クチボソ
くらいしか釣れないと聞いていましたので敢えて来ることはありませんでした。
しかし、森が深く池が点在しているような場所であれば野鳥にとっては楽園だと
思い、今日はにわかバードウォッチャーとして森を歩いてみようとやってきました。
先ずは”にわかバードウォッチャー”の道具、双眼鏡を紹介します。
ビクセンのジョイフルM8×21です。
ヨドバシの特価品で、しかもポイントだけで購入。(倹約家の鏡だな)
実売3000円~4000円程度の廉価な双眼鏡ですが、実視界が7度、
見掛視界が56度と広角タイプとはいえませんが廉価な割には比較的視野が
広く、初心者にはとても扱い易いモデルだと思います。
だいぶ前に購入し、本格的に使ってみたのは今日が初めてでしたが、ピント
合わせもし易いですし、画像も結構シャープで初心者には十分と思いました。
(本当はニコンやツァイスの上位機種が欲しい……)
まっ、それはさておき、
8×21ですので、倍率8倍、対物レンズ径21㎜ですが、一般的には対物
レンズ径は30㎜以上のものが画像が明るく、バードウォッチングに適して
いると言われているようです。
しかし、対物レンズ径が大きくなると双眼鏡そのものが大きくなり携帯性が
一気に悪くなります。チョット森を散策というにわかバードウォッチャーには
小型で肩肘張らず気軽に持ち出せるメリットの方が高いと思います。
明るさも夕方とか、深い森で辺りがよほど暗い場所でない限り、これくらい
でも十分だと思います。
一方、倍率8倍は一般的にバードウォッチングでは推奨されている倍率です。
わかりやすく言えば、80メートル先にいる鳥を10メートルまで近づいて
見ることができるということです。(そんな分かり切ったことをとかなしで…)
一眼レフのレンズで言えば、標準レンズが焦点距離50㎜くらいですので、
400㎜の望遠レンズ並といったところでしょうか。
本格派の野鳥カメラマンの巨大レンズほどではありませんが、動きの速い鳥を
追うにはちょうど良い倍率だと思いました。
さて、公園に着いて、最も北側にある駐車場に車を止めて、ピクニックの森と
名付けられた場所から森に入ります。
森を少し入ると早速、池が現れますが釣り人が入っている形跡はありまんでした。
少し歩くと丈夫そうな三脚に超望遠のレンズを一眼レフに付けた、本格派バード
ウォッチャーの人達が数人、同じ場所にカメラを向けています。
横目で見ながら次々と現れる池を覗きますが一箇所だけ釣り人の形跡がある池が
ありました。(水辺に幾つかのたばこの吸殻とグルテン袋 → 探偵か俺は…)
しかし今日はバードウォッチング。ひたすら鳥の声に耳を傾けて歩きます。
光学3倍ズームの古いデジカメでは写真を撮ることは出来ませんでしたが、コゲラや
カモ、サギ類、シジュウカラにハクセキレイ等を見ることが出来ました。
(鳥の種類は多分です。もしかしたら違う名前かもしれません)
昼頃になると鳥の声が少なくなり、超望遠レンズ部隊の人達も引き上げて行った
ので、私も森から出てこの公園でもう一つ池がある南側に移動しました。
この池は良く釣り人を見かけますが、主にクチボソ、稀にヘラブナ、噂では金魚や
グッピーまで釣れたことがあるそうです。(あくまで噂ですが。)
その池と土管で繋がっている川でカワセミを見つけました。
写真左がその川で、右の写真の中心部にカワセミが写っています。
(デジカメのトリミング機能で無理に拡大していますので殆ど分かりませんが…)
この後、双眼鏡に変えた瞬間に川に飛び込みました。カワセミが川に飛び込む姿を
生でハッキリ見たのは始めてでしたので感動しました。
カワセミのダイブで満足したので、違う公園に行くことにしました。
次に向かったのは、埼玉県の富士見市にある「びん沼自然公園」です。
荒川の支流、びん沼川の蛇行を利用して10年前に作られた7.5ヘクタールの
市営公園です。
この公園はびん沼川と接するため芦原の湿地が半分近くを占めています。
右の写真で見ると左が雑木林、右が芦の湿地帯でその先はびん沼川です。
このびん沼川は関東有数のヘラブナ釣りのメッカで、休日ともなると川の両サイドは
釣り人で埋まります。
駐車場が少ないので休日は停めるのに苦労しますが、平日は無理なく停められます。
車を止め公園をゆっくり歩いてみました。この公園にはカブトムシの森という
雑木林が二ヶ所あって数は多くないですが、運がよければ夏にはカブトムシや
クワガタが見つかります。(小さいのが多い気がします)
去年は、下のヤナギでカブトムシのメスを見つけました。
葦原との境に生えているヤナギをじっくり見ていると枝に着いている虫?を
二つ見つけました。
左はオオカマキリの卵でしょうか? 通称カマキリの卵は卵鞘といって実際には数百個の
卵の固まりだそうです。それにしても高い枝にあったので違う虫なのでしょうか?
右はミノムシ、ミノガの幼虫が越冬していますが、大きさから行ってオオミノガでは
なく、チャミノガでしょうか?(メスの幼虫は蛾にならず、一生このミノムシから出ず
卵もミノムシの中で生む、なんとも不思議な虫です)
久しぶりにミノムシを見た後、公園の端からびん沼川へ出てみました。
この時期釣れないのか、平日だからなのか殆ど釣り人はいませんでした。
すると、芦の奥に続く狭い入口のようなところがあったので入ってみました。
もしかしたら水辺や湿地に住む鳥たちを見れると思ったからです。
最初は足場が作ってありますが、その内だんだん狭くなり背の高い芦を手で
掻き分けながら奥へ奥へと進みます。
そして、結局行き止まりとなってしまいました。(なぜかサークル上の空間が…)
ここで、ふと前にこのびん沼で色々教えてくれたおじさんの言葉を思い出しました。
「芦の中に一人で入ったら絶対駄目だよ。芦が高くて方向が分からなくなるんだ。
下手すると本当に出れなくなるから。」
確かに方向はわかりません。芦が風で揺れると入って来た通路も分かりづらくなって
いました。慌てて戻りました。
小さな公園と侮ってはいけません。行き止まりに写っているヤナギを私は公園の
遊歩道との境に生えているヤナギと思っていましたが、後から少し高台から見てみる
と遊歩道どころか、むしろ川に近いところに生えているヤナギのようでした。
戻らずにヤナギに向かってたら本当に迷ってしまったのではないかと思いました。
結局、水辺や湿地の鳥は声を聞くにとどまりましたが、にわかバードウォッチャーの
本日の成果(教訓)は、
1:廉価の双眼鏡でも結構楽しめる。(負け惜しみ…)
2:鳥だけでなく木や草花、昆虫等々、もっと知ればなお楽しい。(知識不足だなあ)
3:公園といえど、”自然”。決して気を緩めてはいけない。(無理は禁物!)
バードウォッチング、思ったより楽しいです。
週末は会議が多く、土日連休とはいかないので、結果平日にも休みを取ることが
多くなります。
というわけで、今日は休日。釣りではなく森の散策でもしようと出かけました。
先ず訪れたのは埼玉の秋ヶ瀬公園。荒川に隣接し南北3キロに渡り100haの
面積を誇る埼玉県の県立公園です。
この公園は、規模と同じように訪れる人も多いですが、平日は閑散としています。
何度か来たことはありますが、どちらかというと南側に隣接する桜草公園の方が
人が少なくのんびりできるので、秋ヶ瀬公園は久しぶりでした。
この公園の北側には池が点在する場所があることは知っていましたが、クチボソ
くらいしか釣れないと聞いていましたので敢えて来ることはありませんでした。
しかし、森が深く池が点在しているような場所であれば野鳥にとっては楽園だと
思い、今日はにわかバードウォッチャーとして森を歩いてみようとやってきました。
先ずは”にわかバードウォッチャー”の道具、双眼鏡を紹介します。
ビクセンのジョイフルM8×21です。
ヨドバシの特価品で、しかもポイントだけで購入。(倹約家の鏡だな)
実売3000円~4000円程度の廉価な双眼鏡ですが、実視界が7度、
見掛視界が56度と広角タイプとはいえませんが廉価な割には比較的視野が
広く、初心者にはとても扱い易いモデルだと思います。
だいぶ前に購入し、本格的に使ってみたのは今日が初めてでしたが、ピント
合わせもし易いですし、画像も結構シャープで初心者には十分と思いました。
(本当はニコンやツァイスの上位機種が欲しい……)
まっ、それはさておき、
8×21ですので、倍率8倍、対物レンズ径21㎜ですが、一般的には対物
レンズ径は30㎜以上のものが画像が明るく、バードウォッチングに適して
いると言われているようです。
しかし、対物レンズ径が大きくなると双眼鏡そのものが大きくなり携帯性が
一気に悪くなります。チョット森を散策というにわかバードウォッチャーには
小型で肩肘張らず気軽に持ち出せるメリットの方が高いと思います。
明るさも夕方とか、深い森で辺りがよほど暗い場所でない限り、これくらい
でも十分だと思います。
一方、倍率8倍は一般的にバードウォッチングでは推奨されている倍率です。
わかりやすく言えば、80メートル先にいる鳥を10メートルまで近づいて
見ることができるということです。(そんな分かり切ったことをとかなしで…)
一眼レフのレンズで言えば、標準レンズが焦点距離50㎜くらいですので、
400㎜の望遠レンズ並といったところでしょうか。
本格派の野鳥カメラマンの巨大レンズほどではありませんが、動きの速い鳥を
追うにはちょうど良い倍率だと思いました。
さて、公園に着いて、最も北側にある駐車場に車を止めて、ピクニックの森と
名付けられた場所から森に入ります。
森を少し入ると早速、池が現れますが釣り人が入っている形跡はありまんでした。
少し歩くと丈夫そうな三脚に超望遠のレンズを一眼レフに付けた、本格派バード
ウォッチャーの人達が数人、同じ場所にカメラを向けています。
横目で見ながら次々と現れる池を覗きますが一箇所だけ釣り人の形跡がある池が
ありました。(水辺に幾つかのたばこの吸殻とグルテン袋 → 探偵か俺は…)
しかし今日はバードウォッチング。ひたすら鳥の声に耳を傾けて歩きます。
光学3倍ズームの古いデジカメでは写真を撮ることは出来ませんでしたが、コゲラや
カモ、サギ類、シジュウカラにハクセキレイ等を見ることが出来ました。
(鳥の種類は多分です。もしかしたら違う名前かもしれません)
昼頃になると鳥の声が少なくなり、超望遠レンズ部隊の人達も引き上げて行った
ので、私も森から出てこの公園でもう一つ池がある南側に移動しました。
この池は良く釣り人を見かけますが、主にクチボソ、稀にヘラブナ、噂では金魚や
グッピーまで釣れたことがあるそうです。(あくまで噂ですが。)
その池と土管で繋がっている川でカワセミを見つけました。
写真左がその川で、右の写真の中心部にカワセミが写っています。
(デジカメのトリミング機能で無理に拡大していますので殆ど分かりませんが…)
この後、双眼鏡に変えた瞬間に川に飛び込みました。カワセミが川に飛び込む姿を
生でハッキリ見たのは始めてでしたので感動しました。
カワセミのダイブで満足したので、違う公園に行くことにしました。
次に向かったのは、埼玉県の富士見市にある「びん沼自然公園」です。
荒川の支流、びん沼川の蛇行を利用して10年前に作られた7.5ヘクタールの
市営公園です。
この公園はびん沼川と接するため芦原の湿地が半分近くを占めています。
右の写真で見ると左が雑木林、右が芦の湿地帯でその先はびん沼川です。
このびん沼川は関東有数のヘラブナ釣りのメッカで、休日ともなると川の両サイドは
釣り人で埋まります。
駐車場が少ないので休日は停めるのに苦労しますが、平日は無理なく停められます。
車を止め公園をゆっくり歩いてみました。この公園にはカブトムシの森という
雑木林が二ヶ所あって数は多くないですが、運がよければ夏にはカブトムシや
クワガタが見つかります。(小さいのが多い気がします)
去年は、下のヤナギでカブトムシのメスを見つけました。
葦原との境に生えているヤナギをじっくり見ていると枝に着いている虫?を
二つ見つけました。
左はオオカマキリの卵でしょうか? 通称カマキリの卵は卵鞘といって実際には数百個の
卵の固まりだそうです。それにしても高い枝にあったので違う虫なのでしょうか?
右はミノムシ、ミノガの幼虫が越冬していますが、大きさから行ってオオミノガでは
なく、チャミノガでしょうか?(メスの幼虫は蛾にならず、一生このミノムシから出ず
卵もミノムシの中で生む、なんとも不思議な虫です)
久しぶりにミノムシを見た後、公園の端からびん沼川へ出てみました。
この時期釣れないのか、平日だからなのか殆ど釣り人はいませんでした。
すると、芦の奥に続く狭い入口のようなところがあったので入ってみました。
もしかしたら水辺や湿地に住む鳥たちを見れると思ったからです。
最初は足場が作ってありますが、その内だんだん狭くなり背の高い芦を手で
掻き分けながら奥へ奥へと進みます。
そして、結局行き止まりとなってしまいました。(なぜかサークル上の空間が…)
ここで、ふと前にこのびん沼で色々教えてくれたおじさんの言葉を思い出しました。
「芦の中に一人で入ったら絶対駄目だよ。芦が高くて方向が分からなくなるんだ。
下手すると本当に出れなくなるから。」
確かに方向はわかりません。芦が風で揺れると入って来た通路も分かりづらくなって
いました。慌てて戻りました。
小さな公園と侮ってはいけません。行き止まりに写っているヤナギを私は公園の
遊歩道との境に生えているヤナギと思っていましたが、後から少し高台から見てみる
と遊歩道どころか、むしろ川に近いところに生えているヤナギのようでした。
戻らずにヤナギに向かってたら本当に迷ってしまったのではないかと思いました。
結局、水辺や湿地の鳥は声を聞くにとどまりましたが、にわかバードウォッチャーの
本日の成果(教訓)は、
1:廉価の双眼鏡でも結構楽しめる。(負け惜しみ…)
2:鳥だけでなく木や草花、昆虫等々、もっと知ればなお楽しい。(知識不足だなあ)
3:公園といえど、”自然”。決して気を緩めてはいけない。(無理は禁物!)
バードウォッチング、思ったより楽しいです。
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