これは物凄く考えさせられる話で・・・
今、この漫画がネットで話題になっているんだけど、かいつまんでザッと説明すると
・料理をするのが苦手(というか嫌い)な主婦が料理を頑張っているんだけど、食にあまり興味がなく「腹に入れば全部同じ」という発想なので、食卓に並ぶものは"料理とは呼べない代物"でそれが毎日のように続く。
・旦那は食べる事が好きで、自炊もできる。最初は自分で作ったり、外食に誘ったりしていたが、妻に「お金の無駄」「腹に入れば全部一緒」と全否定され、出された料理を仕方なく食べている状態
・ある日、旦那の帰宅が遅くなり、主婦が旦那を問い詰めたところ、自分の小遣いで高級レストランに行ってた事が発覚。自分が節約しているのにそんな高いところで食事して金の無駄。料理をつくっている自分に対しても失礼な話とブチギレる。
・そこから食に対する価値観の相違から、喧嘩に発展、そして離婚という禁断ワードが出てしまうという
詳しくは漫画を読んでいただけたらと思うんですけどね。
以前、ご飯と味噌汁だけの食生活を続けていたら家庭は崩壊するよって書いたと思うんですけど、これはそれに近いですね。
食事するって家族の絆を深めるのに物凄く大切なんですよ。
食事ってただ栄養補給の為にあるんじゃなくて、そこに至るまでのプロセスがある訳じゃないですか。
いい匂いとかおいしい味とか、食感とか。
そういうものを楽しむものでもあるし、そこに共通した感情が生まれると思うんですよ。
この主婦、母親から「胃に入れば全部同じ」という事を刷り込まれたんだけど、これってつまり食のネグレクトだと思うんですよ。
だから、この主婦も母親と同じように子供や旦那に対して同じ事を言ってるし、それが正しいと思い込んでるし。
これのコメント欄に「嫌なら旦那が作ればいい」とか書いてた人がいたけど、上にも書いたように、旦那は最初自分で作るとか外食しようとかアプローチしてたんですよね。でも、主婦は食に興味がないから「そんなお金があるなら別の事に使おう、節約しよう」と却下しちゃったんですよね。
言い争いになった時も総菜をうまく使おう、ミールキットも使ったらとかきちんと提案しているけど、やはり「もったいない」と却下。
その根底には「胃に入れば全部一緒」という・・・これはもう呪縛だよね。
何度も書くけど、食事というのは食べる人がいるから成立するもので、その人がおいしいと喜んでくれるから作り甲斐がある訳でしょ??
ヘタは正直仕方ないんですよ。でも、そこから少しずつ進化しているのかという事が一番重要なんじゃないのと。
だから、総菜でもいいと思うんですよ。手抜きもいいと思うんですよ。
ただ、相手の事を思って料理をすればそれって絶対伝わると思うんですけどね。
ま、そんな感じです。
