そもそも“弁当を持ち帰らせずに廃棄させる”最大の理由は何かというと・・・
コンビニの店舗指導だった頃、オープンセールに何度も立ち会ったことがあるんですよ。
そういう時の目玉は弁当やおにぎりの値引き販売。
これは単にセールしている訳じゃなく、その店はどの位の販売力があるのか?購入する客層は?嗜好は?等を調査する意味合いもあるんです。
よって廃棄は本部持ち。
そのデータをもとに適正発注数を割り出して店舗指導をする訳です。
んで、ゴミ袋におにぎりやら弁当やら捨てるじゃないですか。
年輩の方なんかはそれを見て
“もったいない”
“目が潰れる”
必ずこのセリフが出てきますもんね。
こっちはもう、その感覚が麻痺してるから気にならないけど、普通はそう思いますわな。
じゃあ、何で廃棄弁当を食べずに廃棄するよう指導するかというと
・不正防止
・犯罪抑止
・食中毒対策
が主な理由で、不正防止っていうのはいうなればバイト君が自分の食べたいモノをわざと売らずに廃棄して、テメェで食べちゃう。
そんなの毎日やられたらたまったもんじゃないですから。
犯罪抑止は上の件もそうだけど、勝手に弁当を持ち帰ると窃盗になる可能性があるんですよ。
あれは弁当をオーナーさんが買っている前提だから、廃棄したから勝手に持ち帰ったらやっぱりダメですよね。
そして、ヘタすりゃこれが一番大きな理由なんですが、食中毒対策。
廃棄した弁当食べました。食中毒になりました。
明らかにそんなものを食べた奴が悪いんだけど、世の中は大抵
“あそこの弁当食べて食中毒になった”
ってなっちゃう。
もっというと、裁判になった時に費用が当然かかるんだけど、その費用を考えたら廃棄額のほうがよほど安上がりなのですよ。
恵方巻の廃棄問題もこの食中毒問題が大きく関わってると思いますよ。
それでも弁当を捨てる行為って結構しんどい作業なんですよ。
商品を捨てる訳だから、いうなれば金を捨ててるのと同じこと。
だから気持ちはわかるんですけどねぇ・・・