「明日香村の大字に伝わるはなし」は、明日香村文化協会発足40周年記念事業として、奈良県明日香村の39の大字に伝わる「はなし」を、聞き取り調査されたものを収録されたものです。
今回は、この本には書かれていない私独自の「明日香村の大字に伝わるはなし」(番外編2)を紹介したいと思います。
前回は、明日香村岡地区にある「立神塚」でした。
今回紹介するのは、明日香村小原の万葉の里「大原の里」です。
この「大原の里」を舞台に、飛鳥時代の天皇である「天武天皇」の歌が万葉集に載っています。
「天武天皇」が藤原夫人(ふじわらのぶにん)(鎌足の娘・五百重(いおえ}に賜った歌です。
「我が里に 大雪降れり 大原(おおはら)の 古(ふ)りにし里に 降らまくは後(のち)」 天武天皇
(わが里に大雪が降ったよ。君のいる大原の古びた里に降るのはもっと後だろう)
「我が岡の 靇(おかみ)に言ひて 降らしめし 雪の摧(くだ)けし そこに散りけむ」 藤原夫人
「我が岡の 靇(おかみ)に言ひて 降らしめし 雪の摧(くだ)けし そこに散りけむ」 藤原夫人
(わたしの住む岡の水の神に言いつけて降らせた雪のくだけたのが、そちらに散っていったのでしょう)
「飛鳥宮」に雪が降れば、「大原の里」にも同じように雪は降るので、これは天皇が山手寄りの大原の里をからかって詠んだ戯れの歌なのでしょうか? とても、なかが良かったのでしょうかね~・・・
実際には、「飛鳥浄御原宮」と「大原の里」(現在は、明日香村大字小原)は、その距離は約700m位の近さです。
「万葉集」に詠われた「大原の里」は、藤原鎌足・不比等の父子の邸宅があったと言われており、産湯の井戸跡や鎌足の母である大伴夫人の墓と言われている古墳もあります。
「万葉集」で詠われた「大原の里」は、まるで「万葉の世界」を見ているような風景で、ロマンいっぱいの所ですよ!
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