奈良県明日香村に、山の中腹に位置する「上居(じょうご)」という集落があります。
飛鳥時代に、聖徳太子がよく馬で「上居」を走り廻られたという伝承がある所です。
現在、この集落に「上宮寺(じょうぐうじ)」というお寺があります。現在は、阿弥陀如来像を本尊とする浄土宗の寺のようです。
「上宮」は、「かみつみや」とも読みます。「上宮(かみつみや)」とは、聖徳太子の居所として知られています。上宮太子とは、聖徳太子の異称としても知られています。
どうして、聖徳太子ゆかりの名がここにあるのでしょうか?
今回は、色々な伝承が残り、ここからの景色が素晴らしい「上居(じょうご)」を紹介したいと思います。
ここはかって、飛鳥の中心地岡の集落から多武峰に通じる西多武峰街道があって、上居(じょうご)はその街道沿いの集落だったそうです。街道そのもは、すっかり寂れてしまっているようです。
「上居(じょうご)」への道は、石舞台古墳から細川谷に向かう道を進むと「上居」のバス停があります。
集落の入口には、飛鳥の謎の石である「上居の立石」を見ることができます。坂を上っていくと10数軒の集落があります。さらに上ると「上宮寺(じょうぐうじ)」に着きます。
ここからの景色はとても素晴らしく、坂田の集落や稲渕の棚田を見ることができます。西側に視線を向けると、石舞台古墳がある島庄や岡の集落、遠くには「二上山」も見ることができます。夕焼けの景色がとても素晴らしいです。
現在、柿の葉で朱色に染まっている「上居(じょうご)」は、観光地ではないけれど飛鳥の「隠れたスポット」だと思います!
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