明日香村には、「古事記・日本書紀」の時代より受け継がれてきた伝統的な芸能があります。
村内には、現在それを復元し、継承に取り組んでいる団体(明日香村伝承芸能保存会)があります。
今回は、その一つである「南無天(なもで)踊り」を紹介したいと思います。
「南無天(なもで)踊り」は、「日本書紀」の皇極天皇条「雨乞い」に関する記述があり、それを起源とした農耕の踊りです。
日本書紀に、「642年8月1日、天皇は南渕の川上にお出ましになり、ひざまずいて四方を拝し、天を仰いでお祈りになった。すると、たちまち雷が鳴って大雨になり、とうとう五日も降り続き、あまねく国中をうるおした。そこで、国中の百姓は、みなとともに喜び、すぐれた徳をおもちの天皇だと申し上げた。」と記されています。
現在の「南無天(なもで)踊り」は、神社に伝わる江戸時代の絵馬と古老の記憶により復元されているようです。
4月25日に、明日香村にある「奈良県立万葉文化館」の前庭において、明日香村伝承芸能保存会の皆さんにより、「南無天(なもで)踊り」が披露されました。
明日香村は歴史的景観の保存と共に、伝統的な芸能も大事に保存・継承されていることに頭の下がる思いでした!(4月24日に、明日香村は「日本遺産」に認定されました。)
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