「彼方のアストラ」全5巻読了しました!
何だこれ!
めっちゃ面白かった! めっっっちゃ面白かった!!
序盤はまあまあかな、くらいの感想でしたが、
2巻読了後にはもう夢中でした。
何より、篠原健太の少年誌で培われた作劇がツボ。
あれ、青年誌だと、もしくはもっと長編予定だと、
絶対帰ってきたあと揉める展開になるよね。
地球でゴタゴタしてグダったテラフォーマーズみたいに。
とにかく、計算され尽くしたストーリーが見事としか言いようがない。
大目標である「生還する」、それに付随する「5つの星を巡る」
という縦軸。
それに各キャラの性格やバックボーンなどの横軸を絡めながら進む。
絶対に飽きさせないと言わんばかりの
「導入→ハプニング→解決」の嵐。
そして、裏に隠された大きな謎がじっくり確実に公開される。
そんなの、面白くないわけないだろうがよォー!
これが5巻でまとまってるのは奇跡です。
いや、篠原健太の実力か。
ヤバい人だ。
「全部のキャラに替えの利かない役割があること」
というのが群像劇の基本にして極地だと思うのですが、
それがバッチリ決まってましたね。
どのキャラも好きになっちゃうもん。
で、気になるのが、これアニメ1クールで終わるの?
いや、物語の濃密さから、1クールで収まるのか心配しちゃう。
もうアニメも終わってんだけどさ!
で、評判もいいんだけどさ!
きーにーなーるー。
見ようかな。
ラストの大団円は、感動的でありながら
篠原健太節のギャグが満載で、笑いながら泣きそうになる、
という稀有な体験ができました。
なるほど、これが当時絶賛された作品か、
と納得することしきり。
篠原健太作品にハズレなし。
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