和泉の日記。

気が向いたときに、ちょっとだけ。

「彼方のアストラ」読了。

2022-05-10 14:58:14 | 読書感想文。
「彼方のアストラ」全5巻読了しました!

何だこれ!

めっちゃ面白かった! めっっっちゃ面白かった!!


序盤はまあまあかな、くらいの感想でしたが、

2巻読了後にはもう夢中でした。


何より、篠原健太の少年誌で培われた作劇がツボ。

あれ、青年誌だと、もしくはもっと長編予定だと、

絶対帰ってきたあと揉める展開になるよね。

地球でゴタゴタしてグダったテラフォーマーズみたいに。


とにかく、計算され尽くしたストーリーが見事としか言いようがない。

大目標である「生還する」、それに付随する「5つの星を巡る」

という縦軸。

それに各キャラの性格やバックボーンなどの横軸を絡めながら進む。

絶対に飽きさせないと言わんばかりの

「導入→ハプニング→解決」の嵐。

そして、裏に隠された大きな謎がじっくり確実に公開される。

そんなの、面白くないわけないだろうがよォー!


これが5巻でまとまってるのは奇跡です。

いや、篠原健太の実力か。

ヤバい人だ。


「全部のキャラに替えの利かない役割があること」

というのが群像劇の基本にして極地だと思うのですが、

それがバッチリ決まってましたね。

どのキャラも好きになっちゃうもん。


で、気になるのが、これアニメ1クールで終わるの?

いや、物語の濃密さから、1クールで収まるのか心配しちゃう。

もうアニメも終わってんだけどさ!

で、評判もいいんだけどさ!

きーにーなーるー。

見ようかな。


ラストの大団円は、感動的でありながら

篠原健太節のギャグが満載で、笑いながら泣きそうになる、

という稀有な体験ができました。


なるほど、これが当時絶賛された作品か、

と納得することしきり。

篠原健太作品にハズレなし。

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