和泉の日記。

気が向いたときに、ちょっとだけ。

雑記。

2012-10-31 16:09:33 | いつもの日記。
ハロ・・・ウィン・・・?
何それ。何の日?
西洋のお盆みたいなもんだよ、という説明を聞いたことがあります。
でもそうなると「ハッピーハロウィン!」っていうのが分からんよね。
お盆におめでとうございますとか言わねえよね?
やっぱ、異文化なんだと思います。
日本はそういうのも積極的に取り込んでいっちゃうからなー。
凄いっちゃ、凄い。

で。
そうなると、もう11月・・・なのか?
そんな馬鹿な。
体感的にはまだ6月入ったばかりくらいだぞ。
ゴールデンウィーク終わったなー、でも盆までにはまだあるなー、みたいな。
時間の流れが早過ぎる。

ドラクエ7が3DSで来年2月に出るらしい。
リメイク。
まーじーかー!
いや、PS版やったけどね。改めてやり直したいので丁度いい。
それまでにはハード買わなきゃな。
ま、リリース直後にやるとは限らないんだけどな。

青空文庫ってあるじゃない?
あれ、今更だけどいいよね。
最近iPhoneアプリで青空文庫リーダーを見つけたので、早速DLしています。
これでいつでも芥川とか夢野久作が読めるぜ!
そうだ、安部公房はないのかな?
と思ってちょっと調べたところ安部公房って1993年没なのね。
もっともっと昔の人かと思ってました。失礼しました。
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雑記。

2012-10-30 15:08:14 | いつもの日記。
SS「穴」。
無意味に穴を掘り、次にその穴を無意味に埋める、という作業を繰り返すと
精神がおかしくなるそうです。
そして、実際に穴を掘る作業ではなくとも、現実の仕事ってやつは
結構こういう作業に近いものだと思います。
そりゃ、遅かれ早かれ病むわ。という。
そんなわけで、テーマは停滞と閉塞、でした。

さーて、取り敢えずやっつけだけど小説書いたぞ。
引き続き、「なかはん!」の執筆を行なっていこうと思います。
ぼちぼちとー。

しかし最近寒いですな。
と、そこで気がついたんだけどさ。
僕、外出する時より屋内にいる時の方が厚着してんだよね。
外寒いんだからちゃんと着ろよ! と我ながら思います。
ちょっと頭おかしいんじゃねーのー。
おかしいんです。

ニコニコ動画で、ちらっと「てーきゅう」見ました。
うん、なるほど。
分からん。
2分40秒しかねえのに前後にCM入れてOPもあるってどういうことだ。
まとめて10話くらい見たら楽しくなるのかもね。
それは最早洗脳に近い。

今週のジャンプ。
暗殺教室、表紙&巻頭カラー。気合入ってんね。
BLEACH、伝統と安定の後出しジャンケン。秘められた力覚醒しすぎ。
めだかボックス、球磨川がおいしい。いいポジションにいやがんなあ。
ニセコイ、何やかんやで結局仲直り。小野寺さん・・・。
次期打ち切りレースは、やはりタカマガハラか。僕は好きだぜ。
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【SS】穴

2012-10-30 14:39:08 | 小説。
穴を掘っている。
ひたすらに。無心で。目的もなく。
ただ言われるがままに、掘っている。

固い岩を砕き、砂利をかき分け、粘土を貫く。
手はとうに痺れて、感覚も分からない。
それでも掘る。
掘る。
掘る。

少しの休憩。
何故こんなことをしているのだろう、と考える。
命令だから。
やらなければならないから。
そこで思考は停止する。
よく、分からない。
溜息をつく。
そうこうしているうちに休憩時間は終わり、また作業に戻る。

何故、何故、何故。
ああ、どうしてだろう、頭が上手く働かない。
考えがまとまらない。進まない。
巨大な岩盤に遮られているような感覚。
停滞。
そして閉塞。

混濁した意識のまま、それでも穴を掘り続ける。
もう随分と深く掘った。
いつになったらこの作業は終わるのだろう――。
そう思った矢先。
急に、掘るのを止めろと言われる。

毒が出た。

無色、無臭の気体で、本当にそれが毒なのかも分からない。
しかし、とにかく止めろと言う。
やむなく作業を中断し、地上へと這い上がる。
困った事態になったようだが、何にせよこれで体を休めることができる。
手も足も、もう疲れきっていた。
とにかく何もしたくなかった。

調査の結果、間違いなく毒であったらしい。
穴を掘る計画は中止となった。
そして今度は、その穴を埋めよという命令が下った。
ひたすら掘り進め、訳も分からないまま中断した、その穴を。
今度はとにかく埋めよと言う。
やむをえず、かき分けて山と積もった土を、深い穴へと放り込んでいく。

ざく、ざく、ざく。
埋める。
埋める。
埋める。

ああ、何か、考えていた。
考えていたはずなのだが。
それすら、もう忘れてしまった。
曖昧に広がるこの深い穴の中に、落としてきてしまったのかもしれない。

ああ――。
僕は一体、何をしているのだろうか。
コメント (2)
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雑記。

2012-10-29 08:29:35 | いつもの日記。
咲-saki-全国編、アニメ化きたぁぁぁ!
いや、そりゃね、そりゃ当然やるよね!
外伝アニメ化するくらいだもん、本編もちゃんもやるよね!
一応、原作ストックも溜まってきた感じだし。
でもなー、せっかくだから、最後までアニメでやって欲しい。
そうなると、3期か今回のを2クールやるかってとこ?
や、2クールは無理か。ストックそこまで溜まってねえだろ。
何にしても、超楽しみであります。

アニメといえば、来期予定のアニメ出揃ってきたね!
豊作だ豊作だと以前から言ってましたが、見たい作品は以下の通り。
・ちはやふる2
・僕は友達が少ないNEXT
・ささみさん@がんばらない
・みなみけ ただいま
・まおゆう魔王勇者
・閃乱カグラ
うんうん、現時点でなかなか楽しみな感じじゃないですか。
まだ全部が確定したわけじゃないけど、期待しています。

寒くなってきたね。
こうなると我が家は麦茶から熱い緑茶にシフトしていきます。
けど、今常備してる緑茶があんまりおいしくない。
味音痴気味な僕にも分かるレベルでおいしくない。
ちゃんとしたやつ買わなきゃなー。

そろそろ、ディスガイア4を再開しましょうかね。
アーシャのアトリエ、P4Uと挟んだわけですが、忘れてねえかな。
・・・忘れてんな、多分。
取り敢えず、レベル上げとかしてカンを取り戻さんとなー。
あと、純粋にまだ鍛えたりない。
フーカとデスコを転生させてキャラ界で強化しまくるんだ。
あ。何かちょっと思い出してきたな。よしよし。
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雑記。

2012-10-28 00:23:41 | いつもの日記。
ランダムヒーローズ、クリア。
面白かったー。難度もボリュームも丁度よかったです。
ただなー、今後もiPhoneゲームをやるかと言われると、微妙。
特にアクションはキツイ。
物理ボタンじゃないと操作感が壊滅的です。

じゃあRPG、と思ってちらほら探したんです。
したら、FFの新作があるじゃない。あれ、いーなーと思ったんだけど。
2500円は高ぇよ。
それなりにボリュームがあるから高くない、という意見もあるけど、
フルプライスの最新ゲームも、どうせクリアしたら売っちゃうじゃない?
そうなると、差額2500円とかザラじゃない?
つまり、費用はiPhoneゲーム=フルプライスゲーム、という図式に。
なら、フルプライスゲームを買うな。僕は。
そんなわけで論外です。
いいんだ、いずれブレイブリーデフォルト買うから。

iPhone繋がりで、もいっこカン。
最近また面白いアプリ出てないかなー、と色々探してみたところ、
C/C++のコンパイラを発見。
何これ、iPhoneでプログラミングできんの!?
超ときめくんですけどー!
・・・コンパイル回数制限型の有料でした。
気軽にコンパイルして、ケアレスミスのコンパイルエラー出ちゃったてへぺろ☆
というのが基本姿勢な僕にはちょっとハードル高いです。
というか、そんなもんPCでやれば普通に無料なんだよ。
使えません。残念。

今日はよく歩いたぜ。
疲れました。
足とかすげー弱体化してて、明日は筋肉痛だぜ。
ていうか、明日だったらまだまし。明後日きたら泣くしかない。
とにかく疲れた。寝ます。おやすみ。
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雑記。

2012-10-27 10:59:26 | いつもの日記。
小説置き場の方の更新が滞っている。
感想文は上げたけど、それだけでごまかすのもなぁ。
やっぱり、小説を上げたいです。
でも、今は「なかはん!」にかかりきり。
うーむ、ちょっと休んで脊髄反射小説書くか。
1日あれば、1本くらい書けるだろ。いくら不調でも。
そんなわけで、まぁぼちぼち書きます。

キングダムズオブアマラーが、少しずつ安くなってる。
安くなっては高くなり、高くなっては安くなる・・・を繰り返して、
だけど少しずつ平均値としては安くなってきた、みたいな。
っつっても、まだ6000円は切らない感じなんだよなー。
5000円台まで下がったら、買おう。
その頃にはP4Uも終わってるだろー。

そうなると、3DSを買う時期はいつぐらいになるんだろうなぁ。
まだまだ先の話になりそうだぜ。
少なくとも、キングダムズオブアマラーのあと。
年をまたぐのは確定っぽいな。
これもまぁ、ぼちぼちと。

魔法天使こすもすの2巻、3巻の中古がamazonで各1円だった。
でも送料は各250円。
合わせて送料500円。
本体2円。計502円。
なんじゃそりゃあああ。
まあ、各251円なら安いんだけどさ。
これ、確実に送料も利益に入ってるよね?
1円じゃ商売にならんだろう。
いいんだけどさー、なんかすっきりしなくねー?
送料って、運送系の取り分だという思い込みがあるじゃない。
別に送料が利益に入ってることが確定なわけじゃないんだけどさ。
なーんか、こう、すっきりしないよねー。
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ソーシャル。

2012-10-26 20:02:01 | いつもの日記。
何かオンラインゲームでもやった方がいいのかしら。

何を唐突に、と思うだろうけどさ。普段オンラインゲーム否定派なだけに。
いやー、日頃、あまりにも他人とコミュニケーションを取らないものだから。
オンラインゲームなら、何となく会話したりできるんじゃなかろうか、と。
甘いかしら。
リアルにぼっちな人は、オンラインでもぼっちかしら。
事実、ツイッターやってもブログやってもぼっちだからな!

・・・ダメか。そうか。

うーむ。いくらなんでも、もう少し社会性を向上させねば。
他人と関わらなさすぎる。

理想としては、FF11なんだけどな。
ゆるく冒険、むしろLSメンバーとのチャットがメイン。
・・・じゃあFF11やればいいじゃねえか。
まぁ、今更FF11はね。
ソフト代も月額料金も、お高いですし。
でも、基本無料だとあれくらいチャットが楽しめるゲームもないのかしら。
クライアントソフト無料、月額500円くらいのがないかな。
ちょっと調べてみようかな。

何かいいのがあったら教えて下さい。
っていうか誘って下さい。
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雑記。

2012-10-26 00:01:14 | いつもの日記。
小説を書いて、いずれプロになりたい。
みたいなことを思ったことがないなぁ。
血迷ったことは何度もあるけれど、僕の主となる考えとは違う。
プロになる、それでお金を貰うというのは、相手を喜ばせないといけない。
僕は、小説を書いて他人を喜ばそうと思ったことがない。
むしろ、他人を悲しめたり、苦しめたりしたい。
だからプロとは真逆なんですな。多分。
今は、それが行き過ぎて一周して楽しませてみようと試みてるけれども。

という話でひとつ日記を書こうかと思ったけど面倒くせえのでやめます。

で、キンドル・ファイアってどう思うよ?
急だな! 話題転換が下手。
いやね、キンドルどうなんだろうと思ってさ。
Koboが問題外なのは当然として。
あれって、電子書籍リーダーなわけでしょ?
それを、現在の僕のライフスタイルにどう取り込んでいいのか分からない。
キンドルがあることでどういう恩恵を受けるのか。
そこら辺、ジャパネットのたかたさん辺りに教えてもらわないと分からんなー。
パソコンじゃだめなの? ノーパソは? タブレットは?
キンドル=電子書籍専用端末、にどれほどのメリットがあるのかな。
軽い、安い、早い・・・みたいな感じ?
うーん。僕はPCで十分事足りてるな。

ランダムヒーローズっていうiPhoneゲームが面白い。
チープなドット絵のプラットフォーマーで、ガンアクションというジャンルらしい。
地味にいい出来。
コインを集める様が、マリオを彷彿とさせます。
けど、コインを集めることにマリオ以上に意味があるところがいいね。
装備を整えていくというのは、それだけで楽しいものです。
ちびちびやっていこう。

つー助教授がA列車の解説動画を始めてる。
A列車、懐かしいな。
PSの頃、少しやりました。
やっぱりあの手のシミュレーションはツボなのよね。
さて、今回はA列車で行こう9だとか。
見た感じ、既に相当グレードアップしてますな。
楽しそうです。
ま、さすがに今更A列車に手を出そうとは思わないけどなー。
動画を見てたらやりたくなるんだろうか。
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雑記。

2012-10-25 00:13:38 | いつもの日記。
「なかはん!」6話目。
そんなこんなで、タイトルは「この中に、犯人がいる!」の略称になりました。
そうだよ、後付けだよ!
これで犯人が複数になっても大丈夫!
しかも「※あくまでも個人の感想です」なので外部犯や幽霊の仕業でも問題なし!
上手いことまとめたぜ!
逃げ切った、と言うべきか。
何とかなるもんだ。

最近のジャンプの話。
べるぜバブは凄いと思うんだよね。
ちょっと面白くなくなってきたかな? と思っても、3週待てば超展開で面白くなる。
この展開の速さ、そして振れ幅の大きさは凄い。
バトルやってた次の週にラブコメやるんだぜ。何でもありだよもう。
柔軟な発想がないと、続けられないよね・・・。

クロス・マネジ。
面白いと思うんだけどなぁ。
地味だよね・・・。ハイキュー!! より更に地味。
ラクロスしろよ! マネジメントしろよ!
じゃなかったら、女の子をもっと可愛くしろよ!
どれも満たしてない。
けど、作りは丁寧だから、読めば結構面白いんだ。
読めば・・・ね・・・。

リボーンが終わらない。
いや、読んでないんだけどね、だいぶ前から。
ギャグ路線の頃はまだ読んでました。
バトル路線になって、画面が一気に見辛くなって、ついていけなくなりました。
で、最近どうもひとつお話が終わったみたいなんだけど。
終わらないよねー。
あれも人気なんだろうな。
競争の激しいジャンプにおいて、凄いことです。
でも読んでない。読む気にならない。

人気といえば、斉木楠雄のΨ難が人気。
何だかんだで、読んでます。結構好き。
主人公が、設定の都合上ちょっと引いた立ち位置を貫いているのがいいね。
モノローグで冷静にツッコミを入れるというスタンスが確立されています。
しかし、ここまで安定した人気を維持するとは。
昨今のギャグ漫画では快挙じゃなかろうか。
アニメ化も近いな。
・・・近いか?

ニセコイ、暗殺教室、めだかボックス辺りはもう、言うまでもなく面白いです。
サンデーと比較して、若手からベテランまで層の厚いこと。
ジャンプは強ぇなぁ・・・。
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【萌えサスペンス】なかはん!(6)

2012-10-24 12:30:28 | 小説。
予報通り、台風が島にぶち当たった。
別荘の外ではごうごうと風が唸り、雨が窓を叩いている。
不穏な朝。
寝起きでぼんやりとした頭を殴りつけるように、別荘内に悲鳴が轟いた。
ロビーの方だ!
僕と香菜は慌てて部屋を出て、ロビーへ向かう。
ロビーには、悲鳴の主らしい桜さんと、仰向けに寝転がる出雲さんがいた。
そして、出雲さんの周りにはひと目で致死量と分かるほどの血だまりが。
――死んでいる。
出雲さんが、腹部にナイフを突き立てられて、死んでいる。
しかもこれは、明らかに他殺。誰かに、殺されている。
それはつまり、おそらくまだ犯人が近くにいるということだ。

桜さんの悲鳴を聞きつけて、僕らと同様に他の皆が集まってくる。
一同に驚き、恐怖を隠せない様子だ。
「・・・茜さんはどうした?」
中でも一際同様した様子の宗雄さんが、そんなことを言う。
そこで僕は初めて、この場に先生だけがいないことに気が付いた。
「出雲さんは、もう明らかに手遅れだ。我々にできることは何もない。
 それよりも茜さんを探すんだ! もしかしたら――」
宗雄さんはそこで言葉を切った。
茜さんが。
先生が――何だというのだ。
ともあれ、先生を探すという意見には僕も賛成だ。
ひとまず全員が揃わないと不安で仕方ない。

別荘内は混乱で包まれていた。
しかし、僕らが探していた先生は、意外に早く見付かった。
露天風呂で。

水死体として。

出雲さんに続き、先生までも殺されている。
この異常な状況に誰ひとりとして落ち着いていられる人間はいなかった。
惨事に次ぐ惨事。
恐怖に次ぐ恐怖。
駄目だ、このままだと――危ない気がする。
僕は直感的にそう感じ、冷静になるよう努めた。
軽く深呼吸。
そして。
「皆さん、落ち着いて!」
できる限り大きな声で、ただし威圧的にならないように、そう叫んだ。
一瞬、混乱が途切れて静寂が訪れる。
その隙に、僕は続けた。
「ひとまず、全員でロビーに戻りましょう。一旦落ち着くべきです」
今、何より怖いのは――この混乱に乗じて次の被害者が出てしまうことだ。
何も分からない状況ではあるが、ひとまず全員が一箇所に集まったほうが安全だろう。
反論の声はなく、皆でロビーに戻る。
その間、誰も口を開くことはなかった。

ロビーに戻り、残る全員の無事を確認する。
全員いるようだ。
中では比較的落ち着いている柊さんが、出雲さんの遺体に触れる。
「お父様・・・」
実は生きていた――という奇跡もなく。
柊さんは、椿と共に遺体を脱衣所へ安置しに行った。
ふさわしい場所ではもちろんないが、かといって他に案があるわけでもない。
残った血糊は、メイド隊の3人によってあっという間に清掃された。
とはいえ、あの量の血糊だ。大きく痕は残ることになったが。

そして、再びロビーに全員が揃う。
そこで最初に声をあげたのは、宗雄さんだった。
「これは小鳥遊家の遺産目当ての殺人だ! 二人を殺して遺産を総取りしようとしてるんだ!」
遺産目当て。
それはまぁ、あり得るというか、分かりやすい話だが。
「じゃあ、一番怪しいのは宗雄さんじゃないの?」
桜さんがその意見に食って掛かる。
「お父様とお母様が亡くなって、まず喜ぶのは長女夫婦でしょ」
つまり、柊さんと――宗雄さん。
「ふざけるな、俺はやってない! 遺産目当てならお前だって怪しいもんだろうが!」
「アタシだってやってないわよ!」
そこに、柊さんが割って入る。
「二人とも、ちょっと頭を冷やしなさい。まだ内部の犯行と決まったわけでもないわ」
そうだ、この別荘内か付近に誰も知らない第三者がいて・・・という可能性もあり得る。
「そうは言ってもな、柊。この状況だ、誰が犯人でもおかしくない」
宗雄さんは、まだまだ冷静になるのは難しそうだった。

「遺産目当ての線。実にありそうな話だとワタシは思うがねぇ」
そんなことを言い出したのは、研究員の尾道さんだ。
「先生の研究は、御存知の通り金になる。そうとう貯め込んでるんじゃないかって話だ」
御存知の通り・・・? そうなのか。知らなかった。
しかしそこは小鳥遊家と関係者の間では既知のことらしく、反論はなかった。
「研究内容で揉めて、勢い余って殺害、ということだって考えられますが」
ぼそり、とメイド長の茅原さんが言った。
「あっはっは。まぁ、確かに。しかしそれを言ったらメイド組だって怪しいものだろう?」
「何の話でしょう?」
「先生から厳しく当たられていることくらい、知ってるよ」
「・・・・・・」
「まぁ何だ。先生は結構キツい方だったからね。動機は誰にでもあるってことか」
尾道さんがそんな風にまとめる。
先生、キツい性格だったのか。全然知らなかった。
本当に先生のことなど何も知らなかったのだな、と改めて思い知らされる。

「そうだ、動機が明らかに薄いのがいるじゃないか」
宗雄さんが立ち上がってそう叫ぶ。
そして・・・僕を見た。
「・・・はい?」
「そう、君、田村くん。それから三倉さん。君等二人は、この中で一番動機がない!」
急に話を振られて、僕も香菜も呆然としている。
いや、そりゃあ、動機なんか何一つないけれど。
香菜に至っては、全く面識がない。
「確かにそうね。孝一くん、お母様に恨みなんかないでしょ?」
と桜さん。
僕はこくこくと頷く。
恩はあっても、恨みなどあるわけがない。
「そうなると、だ!」
宗雄さんは妙案だとばかりに言い放つ。
「田村くん、ここはひとつ、探偵やってくれないか?」
「・・・探偵!?」
あまりに突飛な語彙に、驚きを隠せない。
「ああ。三倉さんと一緒に、犯人を突き止めて欲しい」
「そんな無茶な!?」
「関係者は皆、何かしら動機がある。君等が適任なんだよ」
「そ、そう言われましても・・・」
やや遠回しに拒否る姿勢を示すも、宗雄さんは聞いてくれない。
「君等しか信用できる人間はいないんだ、頼む!」
最早それは、確定事項かのように。
宗雄さんは宣言した。

「この中に、犯人がいる!」
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