MAKO’s日記

身の回りでの出来事

妻、どうなっていく…

2008-09-12 23:57:27 | 癌性腹膜炎

●8/27 免疫療法10回目
 9/3 免疫療法11回目 継続して受けることができるようだ
 9/10 免疫療法12回目 次回くらいから、隔週にすることになった。
                  とりあえず、来週は受けて、このあとからは隔週にすることにした。
 
 ここまでは、比較的平穏だった。

 昨日(9/11)、用事があって、19時頃、妻の実家へ電話をした。
  この日は、腎ロウを取替えに県立病院へ行き、調子がよければ自分で車を運転して、実家へ戻ることになっていた。
 だが、まだ実家に着いていない。
 もちろん、私にも連絡がない。
 何があったのか?
 調子が悪くて入院したことが考えられる。
 病院へ問い合わせたところ、個人保護の点で電話では答えられない、ということである。
 全く、世の中がおかしい、と腹立たしくなってしまった。
 このときは、世間一般の人 全員を恨んだ。 お前たちみんながアホだから、こんな風になってしまったと…
 世間一般の90%以上がバカに思えた…

 とも言っていられない。
 病院へ飛んでいった。 通常30分はかかるが、この時は15分で…
 まず、駐車場をチェック… 妻の車は無い。
 病院の受付で聞いてみる。
 17時までに入院したリストには載っていない、とのこと。 
 その後の入院は、救急受付で聞くといい、と言われた。
 事情を話して調べてもらう。 入院なし。
 入院していなかったのはよかったが、では、いったいどこにいるのだろう…

 いろいろ、良くない想像が頭を駆け巡る。
 とりあえず、気を落ち着けて、実家の父に電話…
 まだ帰り着いていない、ということだ。
 実家の父とやり取りしているうちに、父が、「お!!、帰ってきた!!」と叫んだ。
 よかった… 何事も無かった。
 妻の元気そうな声が耳に飛び込んできた。
 疲れたので、休んでいたそうだ。    よかった!!

 と、昨日は、ハッピーに終わって行った。


 9月に入ってから、仕事がやたらと忙しない。
 当社は、99%の仕事が、公共事業である。
 特に、国土交通省の仕事がメインになっている。
 今年は、役人の不祥事の関係で、予算執行が遅れ、例年なら8月に行う締め処理を9月に行うことになったようだ。
 4月からの作業内容から作業項目を出し、契約単価を掛けた請求額を算出する作業である。
 といっても、日々の作業は日報という形式で役所へ提出し、その時点で金額を算出する仕組みができている。
 おなじみのエクセルで処理しているが、悩みの種は請求時期になると作業項目ごとの明細表を作成することである、と聞いていたので、今までシコシコとVBAで集計ソフトを作ってきた。
 まだ、問題点があるが、とりあえず使えるようにしてある。
  こんなこともあってか、今年4月からは事務所の作業に変わっていた。
  しかし、エクセルのVBAは一癖も二癖もある。 大昔のBASICと比べると…
  だが、逃げるわけには行かない。
  この辺で勝負だ!!とばかり、しこたま資料を集め、ところかまわずプログラムのフローとコードを考え続けてきた。
  ので、今は少し楽になっている。
  が、まだ訳が分からないことが多数ある。
  という事で、動作が不安定だ。
  また、所詮はエクセルで、データ数に制限がある。
  データベースに移行する必要がある。しかも、経費が掛からないように…
  と、まだまだやるべきことはあるが…
  ちと、OpenOfficeを物色中である。 情報があったら欲しいところだが…


●今日、17:10頃、実家の父から電話!
 思わず 「どうしたの!」
 「仕事、終わったか? 入院した。 どれくらいで病院へ来れる?」
 「今、出れば、30分もあれば行ける。」
 「今すぐ、来てくれ!」
 
 何が起きたの?!
 とにかく、行かなくっちゃ…
 またしても、車を飛ばした。
 いくらがんばっても、他の車が邪魔をする。
 思わず、「邪魔だ!! どけっ!!」 と怒鳴っていた。
 あまりにも非常識な車が多い。 いきなり前に突っ込む、ウィンカー無しで曲がるので予測できない、何でも無い直線道路を低速で走る、他いろいろ… 考えただけでもいらいらしてくる。 ダカラ バカなんだ!! 消えて無くなれっ!!!

 たぶん、病室に駆け込んだ時は、怪訝ないらいらな顔をしていたことだろう…
 妻は「へ?」 という顔をして私を眺めていた。
 妻の父は「おお、 やっと来たか…」 という顔をしていた。 俺に何ができるんだろう…

 話を聞くと、お腹が痛くて、どうしようもなくなってしまった。 という事で、お父さんに病院へ連れてきてもらったそうだ。
 今は、少し落ち着いたそうだ。 「でも… 痛い…」
 看護士が着たが、丁重に話を聞いているように見えるが、行動や受け答えの端々に、「痛いくらいで入院なんて…」という態度がちらっ…
 しかし、痛みで人工肛門の処理や薬の選別ができなくなってしまうことがある…
 痛みで、思考が働かない… という状況のようだ。

 看護士、医師、私も いってしまえば他人事である。
 結果も見えない…
 妻は、どう戦うのか… 戦わないと思い通りにならない…
 家にいたら、自分と戦い… 姑と戦い…
 実家にいても、やはり自分と戦い、親と戦い…
 誰もが、たかが痛いくらいで… と考えがちだと思う。  私もそのうちの一人… かも…
 でも、寝床に入るたびに、「痛い…」とつぶやきながら寝ていた。
 また、2・3時間おきに起きて、トイレへ…
 たぶん、満足に寝ていない…
 大阪へ行く時も、大半は後部座席で寝ていた…

 普通の生活じゃない。 まるで自分の身体からの拷問にあっているような… そんな風に見えてくる。
 そんな事… 誰が理解できる? 医師や看護士は、ずーと見ているわけではない。 スポット的にしか見ていない。 それで判断すれば、「たかが痛いだけで入院!」の思いはあるはず…
 それほど、深刻な患者にとっては、病院は悪い環境。 しかし、医学の設備がある…
 これには負ける…

 病院の問題点…  しかし、いくら言っても、泣いても… 誰も、なんともできない現実…

 妻と一緒に寝ると、私も寝不足になる。
 妻にとっては、誰とも一緒に居られない… 不安、痛みの恐怖。 さらなる寝不足…
 悪いスパイラルが、ずっと前から続いている…

 … ように思う …

 そこへ主治医が来た。
 どうも、お腹を透視しし、検討したようだ。
 小腸がところどころ膨らんでいる。
 腸閉塞になっているようだ。
 明日から絶食にしてください。

 癌が小腸に取り付いて締め付けている、という状況と考えられる。
 と言うのだ。

 化学療法はできるのか? と聞くと、
 今の体力ではできない。 かえって寿命を縮めかねない。
 それと、ワクチンの治療と併用はできない。(どうも、医療制度の関係のようだ…)

 単価が高いが、腸のガスを抜く薬があるので、やってみる。


 主治医が行った後、妻が「今度の水曜日… 大阪へ行けるかな…」
 「行けるさ。 俺は連れて行く…」 だって、今は、免疫療法しかなくなってしまった!!
 「でも、その次の免疫療法は… 行けないかも……  でも、がんばれば行けるって…」
 後は言葉が無い。

 来週、大阪へ行ったら、状態にもよるが、どこかへふらりと寄っても良いかな… 寄れるかな… どこへ寄ってみようか…


 確実に、終わりが近づいている… ように見える。
 父の一周忌まで持つかな?
 一周忌なんて考えられるんだろうか…

 後、何か月?



 何だか、疲れてきた。

 明日は、6時半から地区の「刈取り式」の音響。 午後は、友人の相手…

 そんな事… してて… 良いの?  妻は?


 何が優先?

 そんな問題…?

 間違っていないか…