昨日、修理に伺ったお客様のとっても綺麗なハッピーの足踏みミシンです。
はずみ車は回るけど、針が動かないと・・・
電話で伺った時には足踏みミシンだと思わなかったので、「モーターベルトが切れたか？いや、ベルトが切れたってその症状は出ない・・・」
と、考えながら・・・
お客様のお宅に到着寸前に、不具合の理由が思い当たったのですが・・・
ミシンを見せて頂くと思った通り・・・
はずみ車に付いている下糸巻きをするときにはずみ車をフリーで回すためのロックが解除されていました。
ロックを閉めて少し油切れもしてましたので注油しました。
「動かないし、寿命だと思ったから、無料回収に出そうかと思ってた。」って・・・
「廃棄するなら私に下さい！」って言いましたよ。
塗装も殆ど消えていないし、こんなきれいな足踏みミシンは滅多に有りません。
捨てるなんてもったいないもったいない。
試し縫いをすると、やたらと下糸の調節も上糸もきつい・・・
ボビンケースの糸調節ネジが目いっぱい締めこんであり、上糸調節も目いっぱい締めこんでありました。
数年前に某ミシン屋に見て貰ってからそのままだって事ですから、もしかすると、そのミシン屋がわざと締めこんで調子を悪くしていたのかもしれません。
売れない腹いせに調子を悪くしたり、再度電話で呼ばれて商談チャンスを作るために、そういう事するミシン屋、少なくありません。
調子が戻ってまた綺麗に縫えるように成ったミシンを見て、85歳のお客様はとっても喜んでくださいました。
売るために、わざと調子を悪くするなど、有っちゃいけない事です。
ばあちゃんの嬉しい笑顔が一番の売り上げじゃないですか。