ジャノメのコンビと言うミシンの修理依頼を13日に頂きました。
このミシンは下にターンテーブルが付いておりまして、くるりと回すと2本ロックミシンに成るという優れものです。
この、ロックの方だけが突然動かなくなったとの修理依頼です。
ミシンの方にすると問題なく動くのに、ロックミシンに切り替えると動きません。
はずみ車を手で回そうとしても固くて回りません。
針棒かルーパーが油切れして焼き付いたのだろうと思い、注油して少しずつ力入れたら回るように成ったので、それで直ったと思いましたが、昨日また動かなくなったと連絡が入りました。
すぐに伺って確認しますとやっぱりはずみ車が回りません。
ルーパーと針棒だけじゃなく上軸も固まってるのか?と思って天蓋を外してそこに注油して動かしていたら、軽く回るように成ったので今度こそ直ったと思いました。
でも今朝に成って、また動かなくなったと電話が有りました。
もう何が何やら?
お預かりして徹底的に調べることにしました。
考えられる可動部分全部に注油しても軽く回ったり固くなったりを繰り返します。
下のベースカバーを外してライトで照らして中の方を見てやっと原因が分かりました。
ロック掛けした時の切れ端が吸い込まれて下軸のギアに絡みついていました。
奥のギアに絡んでたので取り除くのにかなり難儀しましたが、どうにか綺麗に取り除けて、これできっちりと直りました。
いつの間にか縫い糸を吸い込んで、はずみ車や天秤に絡んで動かなくなるって事は有りますが、こんなに大きな縫いゴミが絡んでたのは初めてです。
よくミシンを使われるお客様ですので、中の縫い埃もいっぱい入ってました。
ついでですので全部綺麗に取り除いて、ミシン機能の方にも注油してピカピカに磨いてお届けしました。