
ここのところ、古いミシンの修理依頼が続いております。
これはリッカーマイティー80。1980年のミシンです。
あ、80年だから80なのか・・・
当時163000円したミシンです。
拝見した時は長年使っていなかったのでしょうか?
がっちり固まって全然動きませんでした。
注油して油が馴染むにつれて徐々に動くように成って来ましたが、どこかに引っかかるのか?針が不思議な動きをします。

調べると糸通し器をガイドする部品が緩んで針の動きに干渉しているようでした。
位置を合わせてネジを締め直し、油が馴染んで動きがスムーズに成ったのでこれで修理完了か?と思いましたが試し縫いをすると何かカタカタと変な音がします。
原因を探すこと十数分。

上軸から天秤につながるクランク部品のネジが緩んでいました。
長年修理やってますが、ここのネジが緩んでいたというのは初めてでした。

下糸巻き器の軸がプラスチック製で折れていました。
「手で巻いてるから、ここは直らなくても良い。」とお客様に言われたのですが、請け負った仕事ですから出来るだけ完璧に修理したいですから。
接着剤で付けてもまたすぐ折れますから、細いドリルで軸に穴を開けてビス止めにしました。
ど真ん中に収めたかったのですが若干ずれてしまいました。
でも、これで下糸ちゃんと巻けるように成りましたから。
手でボビンに下糸巻くよりずっと早く綺麗に巻けます。
そっちがビックリなんですけど(汗)
変な縫い方になっちゃうよね。
やってみたこと有るけど、すぐ嫌になりましたね(笑)
これより古いリッカーでギヤで回すタイプのそのギヤが割れてて、直しようがないミシンで糸巻き以外は大丈夫だからって買い替えてもらえなかった(;_;)
んじゃ、下糸巻き用に中古ミシン薦めたけど「手で巻くから」って・・・
負けました(笑)