やはりいきなり4DR1エンジンと言われても、そのつながりが今一理解しにくいと思いますので、トラックとの関連でもう少し解説を致します。手元にある某古い古い記録によると、三菱ジープに搭載されていたKE31ディーゼルエンジン(もともとガソリンエンジンであったJH4をほぼそのままディーゼル化して設計されたエンジン)は、1970年11月に4DR5型に換装され、その後1986年8月のJ53の直噴ターボエンジン4DR6T型に変更されました。この間、約16年の長きにわたり4DR5型シリーズが三菱ジープのディーゼルエンジンを支えていたのです。もう一つ押さえておきたいのが4DR5エンジンのご先祖様である4DR1エンジンです。このエンジンは、トラックの中でも小型トラック『三菱キャンター』シリーズに搭載されていました。もともとキャンターは川崎にある三菱のトラック工場川崎自動車製作所で生産されていました。その後、キャンターの生産場所は、水島自動車製作所という乗用車生産工場に移管されました。しかしながら、このキャンター用のエンジンの開発や生産は、引き続き川崎自動車製作所が担当し、1968年7月にフルモデルチェンジされたT90系キャンターにこの4DR1ディーゼルエンジン2400ccが搭載されたのです。※この4DR1エンジンは、前身の4DQ1ディーゼルエンジンの釣鐘型過流室式燃焼室を踏襲し、またヘッドガスケットのシリンダーボア回りに等に特殊なやり方で銅線を入れ、耐熱合金グロメット方式も引き継いだが、一方でクランクシャフトは3から5ベアリング方式に改良し、排気系を2ポート式から独立式に。燃料噴射ポンプは、機械式最高最低回転制御式RU形で、ガバナフライウエイトの駆動軸がカム軸になく、ギアにより約2倍の回転速度に増速される新方式を採用しました。(※部分は、古い古い資料からの引用になります)
そして、1970年7月にT96型ニューキャンターが発売され、4DR1ディーゼルエンジンのボア・ストロークを2400ccから2700ccとした4DR5型エンジンが搭載され、これが1970年11月に三菱ジープに搭載が開始されたという背景がございます。これで少し繋がったように思います。
《4DP1,4DQ1用釣鐘式過流燃焼室の図》
★三菱ジープ互助会★
代表発起人J57改@日野市
当方へのアクセスは、jeep-gojyokai@crux.ocn.ne.jp
塩井まで。
そして、1970年7月にT96型ニューキャンターが発売され、4DR1ディーゼルエンジンのボア・ストロークを2400ccから2700ccとした4DR5型エンジンが搭載され、これが1970年11月に三菱ジープに搭載が開始されたという背景がございます。これで少し繋がったように思います。
《4DP1,4DQ1用釣鐘式過流燃焼室の図》
★三菱ジープ互助会★
代表発起人J57改@日野市
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塩井まで。