本日は、外出自粛で時間があり投稿する回数が増えそうです。皆さん、コロナウイルスに加え大雪もあり十分にご注意ください。本当は、CD-Rを購入するために電気屋さんに行きたいのですが出かけることができません。
さてさて、1970年9月版の古い整備解説書(J20,J30,J32シャシー)を見ていると、マスターバック(ブレーキ倍力装置)はJ30に標準装備との記載があります。J32には設定がなかったようですが、さきほどの新発見の話と矛盾しています。正しくは、J32にもオプションとして設定されていたはずです。まあそれは横に置いて。マスターバックの作動について詳しい記載がありますので以下に引用してみたいと思います。三菱ジープではガソリン車にしか乗ったことのない私には実に興味深い内容です。
《マスターバックの作動》
①非作動時の場合

非作動時ブレーキペダルには踏力が加わらないため、オペレーティングロッド及びバルブプランジャは、バルブリターンスプリングによってダイヤフラムプレートの右側に押し戻され、真空弁を開放し大気圧は遮断されている。エンジンの始動によりインテークマニホールド内に発生した真空はチェックバルブを通りダイヤフラムプレートの左側に入りダイヤフラムプレートの通路を通って解放されている真空弁を通りダイヤフラムプレートの右側に入る。このためダイヤフラムプレートの両側とも真空となり、プレートはリターンスプリングによってパワーチャンバーの右側に押し戻されている。大気はフィルターを通りオペレーティングロッドのまわりに入るがバルブフランジャの大気弁で閉ざされる。
②作動時の場合

ブレーキペダルの踏力がバルブリターンスプリングに打ち勝つとオペレーティングロッドとバルブフランジャ及びポペットアッセンブリ―は、ダイヤフラムプレートの中で左に移動し、ポペットアッセンブリ―はポペットスプリングの力によってダイヤフラムプレートのシートに密着し真空弁を閉じる。真空弁を閉じた後、さらにブレーキペダルを踏むとバルブプランジャはポペットアッセンブリ―から離れ、大気弁が開き、大気は通路を通りダイヤフラムプレートの右側に流入する。大気の流入により真空度が低下しダイヤフラムプレートの両側に圧力差が生じ、その圧力差に生ずる力がダイヤフラムリターンスプリングの力に打ち勝つとダイヤフラムプレートは、パワーシリンダー内を右側から左側へプッシュロッドに力を与えながら移動し、プッシュロッドはマスターシリンダのピストンを押し軽い踏力で高い油圧を発生させる。
③パワーシリンダーに負荷のない場合及びマスターバックの故障による作動不良の場合
ダイヤフラムプレートの両室に圧力差がなく、従って倍力作用の働きがない。まずブレーキペダルの踏力によりオペレーティングロッド及びバルブプランジャはパワーシリンダー内を左に移動しダイヤフラムプレートのストッパーに当たる。ダイヤフラムプレートはリターンスプリングにより押し戻されているが、バルブプランジャに伝わった踏力がダイヤフラムプレートのダイヤフラムリターンスプリングの力に打ち勝つと、ダイヤフラムプレートを右から左に移動させると同時に、プッシュロッドでマスターシリンダーのピストンを押し油圧を発生させる。
④チェックバルブ

走行中の負圧変化を防ぐためインテークマニホールドとマスターバックの配管途中にチェックバルブを設けている。チェックバルブは常にスプリング力でバルブシートに密着しているが極く低い負圧で吸い上げられ、エンジン回転ロード変化に伴う負圧変動を常にコントロールバキューム室をエンジンの最大負圧状態に保持している。
★三菱ジープ互助会★
代表発起人J57改@日野市
当方へのアクセスは、jeep-gojyokai@crux.ocn.ne.jp
塩井まで。
さてさて、1970年9月版の古い整備解説書(J20,J30,J32シャシー)を見ていると、マスターバック(ブレーキ倍力装置)はJ30に標準装備との記載があります。J32には設定がなかったようですが、さきほどの新発見の話と矛盾しています。正しくは、J32にもオプションとして設定されていたはずです。まあそれは横に置いて。マスターバックの作動について詳しい記載がありますので以下に引用してみたいと思います。三菱ジープではガソリン車にしか乗ったことのない私には実に興味深い内容です。
《マスターバックの作動》
①非作動時の場合

非作動時ブレーキペダルには踏力が加わらないため、オペレーティングロッド及びバルブプランジャは、バルブリターンスプリングによってダイヤフラムプレートの右側に押し戻され、真空弁を開放し大気圧は遮断されている。エンジンの始動によりインテークマニホールド内に発生した真空はチェックバルブを通りダイヤフラムプレートの左側に入りダイヤフラムプレートの通路を通って解放されている真空弁を通りダイヤフラムプレートの右側に入る。このためダイヤフラムプレートの両側とも真空となり、プレートはリターンスプリングによってパワーチャンバーの右側に押し戻されている。大気はフィルターを通りオペレーティングロッドのまわりに入るがバルブフランジャの大気弁で閉ざされる。
②作動時の場合

ブレーキペダルの踏力がバルブリターンスプリングに打ち勝つとオペレーティングロッドとバルブフランジャ及びポペットアッセンブリ―は、ダイヤフラムプレートの中で左に移動し、ポペットアッセンブリ―はポペットスプリングの力によってダイヤフラムプレートのシートに密着し真空弁を閉じる。真空弁を閉じた後、さらにブレーキペダルを踏むとバルブプランジャはポペットアッセンブリ―から離れ、大気弁が開き、大気は通路を通りダイヤフラムプレートの右側に流入する。大気の流入により真空度が低下しダイヤフラムプレートの両側に圧力差が生じ、その圧力差に生ずる力がダイヤフラムリターンスプリングの力に打ち勝つとダイヤフラムプレートは、パワーシリンダー内を右側から左側へプッシュロッドに力を与えながら移動し、プッシュロッドはマスターシリンダのピストンを押し軽い踏力で高い油圧を発生させる。
③パワーシリンダーに負荷のない場合及びマスターバックの故障による作動不良の場合
ダイヤフラムプレートの両室に圧力差がなく、従って倍力作用の働きがない。まずブレーキペダルの踏力によりオペレーティングロッド及びバルブプランジャはパワーシリンダー内を左に移動しダイヤフラムプレートのストッパーに当たる。ダイヤフラムプレートはリターンスプリングにより押し戻されているが、バルブプランジャに伝わった踏力がダイヤフラムプレートのダイヤフラムリターンスプリングの力に打ち勝つと、ダイヤフラムプレートを右から左に移動させると同時に、プッシュロッドでマスターシリンダーのピストンを押し油圧を発生させる。
④チェックバルブ

走行中の負圧変化を防ぐためインテークマニホールドとマスターバックの配管途中にチェックバルブを設けている。チェックバルブは常にスプリング力でバルブシートに密着しているが極く低い負圧で吸い上げられ、エンジン回転ロード変化に伴う負圧変動を常にコントロールバキューム室をエンジンの最大負圧状態に保持している。
★三菱ジープ互助会★
代表発起人J57改@日野市
当方へのアクセスは、jeep-gojyokai@crux.ocn.ne.jp
塩井まで。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます