さて、今回私が行きたかった場所は成川美術館。
美術館、大好きなんです。と言いながら、あまり行っていませんね(笑)。学生時代、油絵クラブに在籍していて、絵は描くのも(最近は遠ざかっています)見るのも好きです。…好きなんですが、人が沢山は苦手なんです(我儘ですね)。
作品そのものを鑑賞するのも好きですが、建物に個性があるし、絵画とその飾られている空間の織り成す雰囲気がそれぞれに異なっているので、とっても楽しい。
ちょっと話が逸れてしまいますが、以前は夏…と言えば軽井沢に毎年行っていた時期がありました。
軽井沢も美術館の多い場所。私はいつ行っても空いていた(笑)脇田美術館がお気に入りでした。
館内にはカッシーナのソファがあって、ゆったりと腰掛けて…作品がある空間そのものを楽しんでいました。
都心を離れた美術館のほうが、ものものしさがなく…開放的な雰囲気の中、作品を鑑賞出来るのが魅力だと個人的には思います。あと、しつこいですが(笑)人が少ないのがいい。
話を元にもどします。成川美術館でした(笑)。

眺めが良くて気持ちいい~。

展望ラウンジでは、万華鏡の展示開催中。綺麗で不思議な世界が広がります。



今回、日本画家の「牛尾 武」さんという方の作品が展示されていました。
残念ながら、昨年末に50代でお亡くなりになったそうですが、この方の存在を私は初めて知りました。
いくつか作品を見ていた時、ふすま8枚分に相当する大きな絵「春宵京都」に釘付けになりました。
「魂が揺さぶられる」という表現をしますが、まさしく震えるような想いで涙が溢れてきたのです。
実際に、寄せてくる波のようなエネルギーを受けて身体も小刻みに震えていたと思います。
嗚咽になりそうでした。
言葉で言い表せないぐらいの大きなもの。…と言っても、激しく強いものではなく、切ないぐらいの優しさと哀しさのようなものを感じました。亡くなられた年に描かれたもので、まるで牛尾さん自身の命が、亡くなられてもなお…その絵の中で優しく息づいているように感じました。
はかなさと強さ。透き通るような美しさの中に、自然の力強さも感じられて、涙がこぼれてしまったのです。
私が泣き始めたので、Sちゃんびっくり。チャネラーだったりレイキヒーラーだったり、彼女から見ると私は、もう既に十分不思議な人という認識はあっても「絵を見て泣いた人、初めて見た…」と一言。
「故人のお知り合いですか?って思われてたりして」とも。
ほかの作品も時間をかけて鑑賞したのですが、自然を見る深い眼差しと、その自然を通して移り行く時間の流れと変化を見つめる心の静けさのようなものを感じました。
作品から感じられるものが年代によって変化して、年を追うごとに…まるで悟りを開いていった方のような不思議な静けさと、でも…その静けさの中にあっても動き続け抗うことの出来ない大きな流れも同時に表現しているような、そんな感覚。
何かに抵抗し続けた方が、あきらめの中に見つけた心の平安。
私の心を震わせた「春宵京都」は、まるで牛尾さんの魂が半分はこの世で、半分があの世に行っている状態で描かれたような…そんな気がしました。
富士山の世界遺産登録記念に伴う作品、平山郁夫、堀文子、東山魁夷などの素晴らしい作品の数々もあって、濃い時間を過ごすことが出来ました。
そして、美術館内のカフェでティータイム。
陶芸家の三上 亮さんの茶碗でいただくお抹茶と。

和菓子「小桃」。

このカフェからの眺めも良くて、ホッとしました。


建物の外の、推定樹齢3000年の「大王杉」に別れを告げて美術館を後にしました。

昼食は、Sちゃんの希望でお蕎麦をいただきました。


この旅行で、先日買ったサンダルもデビュー♪
ゆるりとしつつも、楽しく充実した時間を過ごせて感謝です。
ありがとう。
美術館、大好きなんです。と言いながら、あまり行っていませんね(笑)。学生時代、油絵クラブに在籍していて、絵は描くのも(最近は遠ざかっています)見るのも好きです。…好きなんですが、人が沢山は苦手なんです(我儘ですね)。
作品そのものを鑑賞するのも好きですが、建物に個性があるし、絵画とその飾られている空間の織り成す雰囲気がそれぞれに異なっているので、とっても楽しい。
ちょっと話が逸れてしまいますが、以前は夏…と言えば軽井沢に毎年行っていた時期がありました。
軽井沢も美術館の多い場所。私はいつ行っても空いていた(笑)脇田美術館がお気に入りでした。
館内にはカッシーナのソファがあって、ゆったりと腰掛けて…作品がある空間そのものを楽しんでいました。
都心を離れた美術館のほうが、ものものしさがなく…開放的な雰囲気の中、作品を鑑賞出来るのが魅力だと個人的には思います。あと、しつこいですが(笑)人が少ないのがいい。
話を元にもどします。成川美術館でした(笑)。

眺めが良くて気持ちいい~。

展望ラウンジでは、万華鏡の展示開催中。綺麗で不思議な世界が広がります。



今回、日本画家の「牛尾 武」さんという方の作品が展示されていました。
残念ながら、昨年末に50代でお亡くなりになったそうですが、この方の存在を私は初めて知りました。
いくつか作品を見ていた時、ふすま8枚分に相当する大きな絵「春宵京都」に釘付けになりました。
「魂が揺さぶられる」という表現をしますが、まさしく震えるような想いで涙が溢れてきたのです。
実際に、寄せてくる波のようなエネルギーを受けて身体も小刻みに震えていたと思います。
嗚咽になりそうでした。
言葉で言い表せないぐらいの大きなもの。…と言っても、激しく強いものではなく、切ないぐらいの優しさと哀しさのようなものを感じました。亡くなられた年に描かれたもので、まるで牛尾さん自身の命が、亡くなられてもなお…その絵の中で優しく息づいているように感じました。
はかなさと強さ。透き通るような美しさの中に、自然の力強さも感じられて、涙がこぼれてしまったのです。
私が泣き始めたので、Sちゃんびっくり。チャネラーだったりレイキヒーラーだったり、彼女から見ると私は、もう既に十分不思議な人という認識はあっても「絵を見て泣いた人、初めて見た…」と一言。
「故人のお知り合いですか?って思われてたりして」とも。
ほかの作品も時間をかけて鑑賞したのですが、自然を見る深い眼差しと、その自然を通して移り行く時間の流れと変化を見つめる心の静けさのようなものを感じました。
作品から感じられるものが年代によって変化して、年を追うごとに…まるで悟りを開いていった方のような不思議な静けさと、でも…その静けさの中にあっても動き続け抗うことの出来ない大きな流れも同時に表現しているような、そんな感覚。
何かに抵抗し続けた方が、あきらめの中に見つけた心の平安。
私の心を震わせた「春宵京都」は、まるで牛尾さんの魂が半分はこの世で、半分があの世に行っている状態で描かれたような…そんな気がしました。
富士山の世界遺産登録記念に伴う作品、平山郁夫、堀文子、東山魁夷などの素晴らしい作品の数々もあって、濃い時間を過ごすことが出来ました。
そして、美術館内のカフェでティータイム。
陶芸家の三上 亮さんの茶碗でいただくお抹茶と。

和菓子「小桃」。

このカフェからの眺めも良くて、ホッとしました。


建物の外の、推定樹齢3000年の「大王杉」に別れを告げて美術館を後にしました。

昼食は、Sちゃんの希望でお蕎麦をいただきました。


この旅行で、先日買ったサンダルもデビュー♪
ゆるりとしつつも、楽しく充実した時間を過ごせて感謝です。
ありがとう。
