ごじゃっぺ日記(旧、看悶日記)

京都生まれのにわか茨城県民による雑多な日記です。内容に一貫性はありませんが、どうかひとつ長~い目で見てください。

JR西日本とタイ国鉄

2009-09-30 06:45:19 | 鉄道
福知山線脱線事故の後遺症というか、JR西日本に対する厳しい報道が続いています。
昨日、石屋製菓について書きましたが、不祥事の後それをバネにして新たなステップを踏み出せるか、それとも後遺症のようにずるずる引きずるかは、企業トップの対応や発言で大きく結果が分かれるような気がします。
大きな被害をだした大企業の懲りない不祥事。マスコミ報道が厳しい論調になるのは当然ですが、一方では、現場で信頼回復のため頑張っている多くの従業員の苦労も理解する必要があるとおもいます。

話変わって2年前のタイ旅行の写真です。
JR西日本といえばバンコクの中央駅でスハネフ15を発見しました。

京阪神~九州各都市を結ぶ寝台特急が廃止され、JR西日本の余剰車両がタイに譲渡されたものです。妻面の塗装は変更されてますが、側面や内装はそのままでした。

そして駅の外れに慰霊碑とともに古い蒸気機関車が展示されていました。

この角度から見るのが最も特徴的ですが、C56型蒸気機関車です。
戦時中、旧日本軍がタイ~ビルマの輸送ルートを確保するため、連合軍捕虜を動員し突貫で泰緬鉄道の建設を行います。映画「戦場にかける橋」の鉄道です。
その時日本軍が日本本土から持ち込んだ機関車がこれです。
  ・軽量なので強度の弱い簡易路線でも使用可能だった。
  ・小型ながらテンダー式なので比較的長距離の運用もできた。
と、軍にとっては打ってつけの機関車でした。

日本国内では比較的距離の長いローカル線で重宝され、小海線では小型ゆえ「高原のポニー」の愛称が与えられます。
日本軍御用達、牧歌的な愛称、相反する2つの側面のある機関車です。
同型のC56-160号機は日本国内で今なお現役です。JR西日本の梅小路蒸気機関車館で動態保存され、各地の蒸気機関車復活運転に駆り出されています。