ごじゃっぺ日記(旧、看悶日記)

京都生まれのにわか茨城県民による雑多な日記です。内容に一貫性はありませんが、どうかひとつ長~い目で見てください。

利根川/渡良瀬川合流部から利根川/江戸川分流部まで堤防散歩

2020-07-05 18:33:00 | 歩け歩け、お散歩
昨晩未明に書いたブログで、利根川と渡良瀬川が氾濫決壊すると我が町も浸水すると書きました。
実際に昨年の台風19号は、あわやという状況で夜通し水防サイレンが町中に鳴り響き、眠れない夜になりました。

今日は、その決壊寸前で氾濫を回避したその堤防に沿って歩くことにしました。

自宅から歩いて約50分、上流側に国道354号線バイパスに架かる新三国橋を望む渡良瀬川堤防に到着。

利根川合流部まで約1.5km地点、下流に向かって堤防上を進んでいきます。
利根川/渡良瀬川の合流点、水衝部といわれる地点。昨年の台風19号では最も切迫した地点です。

銚子の利根川河口から132kmさかのぼってますが、すでに川の水面は海抜10mほどです。
こんな流れの緩やかな利根川が増水し、そこに一気に山から流れ降りてきた渡良瀬川がぶつかるので危険なのです。
幸い、例の渡良瀬遊水地が機能し、寸前のところで氾濫は回避されたのです。
台風19号直後の渡良瀬遊水地はこのような感じでした(リンク参照)

合流地点、利根川の上流部に東武日光線の古いトラス橋がかかり、東武の短い電車が渡っていました。長くても6両編成です。
合流点のすぐ下流は、JR宇都宮線の比較的新しいトラス橋。

こちらはほとんどの電車が15両編成。この辺りではJRの方が私鉄の東武より近代的で輸送力もはるかに大きい感じです。
しかもJRには東北新幹線もあります。国道4号線を渡って下流に歩を進めると東北新幹線の鉄橋。

仙台、山形、盛岡、秋田、青森、函館と東京を結ぶ新幹線が、利根川を渡っていきます。
この先、新4号国道(国道4号バイパス)、圏央道(首都圏中央連絡自動車道)をくぐった先で、利根川は二つに分流します。

千葉県野田市(旧関宿町)、関宿城の模擬天守の右手に見える(この写真では小さく見づらい?)水門を潜るのが江戸川です。
利根川中流部においては、渡良瀬川合流部から江戸川分流部までの約10kmの区間は、水量が大幅に増加するにもかかわらず…
川幅は前後とほぼ同じなので、増水時には隘路になり氾濫の危険性が高まるのです。
実際に埼玉から東京下町にかけて甚大な洪水被害を出したカスリン台風ではこの付近で複数個所堤防が決壊しています。

さて利根川に、新三国橋から古河の市街地外側を走ってきた国道354号線が沿ってくると、古い舟運の河岸の風情が。

国道354号線の下には、

河岸の駅さかいと、バス乗り場があり、古河駅(JR宇都宮線)、東武動物公園と春日部駅(東武伊勢崎線)、川間駅(東武野田線)へ、
鉄道がない割に大きな中心市街地がある境町からは周辺の鉄道駅にバス路線が延びています。
自家用車の使用が今ほどでなく、路線バスが交通機関として中心的な機能を果たしていたころ、付近は街の中心地だったようです。

河岸の駅の他にもいい感じのお店が多く、時間があれば昼食にしたかったのですが、1時間に1本しかない古河駅行きのバスが来てしまいました。
というより、このバスに間に合うようにかなり速足で歩いてきたので、すっかり汗だくです。

あきらめきれない。バスで自宅に帰って汗を流してから、車で戻ってきました。車だとあっという間です。

バス乗り場前、河岸の駅の隣は船町食堂。出直しの際雨に降られたので、上の写真とは異なり道路が濡れています。
船町食堂はお蕎麦とカレーの人気店、必然的に一番人気はカレーそばですが…

今日は大もりそば。美味しい、量も多い。実に満足のお蕎麦でした。

さて週末恒例の、なんちゃって東海道五十三次ウォーキング。関宿、坂下宿を過ぎて鈴鹿峠も越えて、29,000歩以上歩いたので…

近江国(滋賀県)に入り49番目の土山宿に到達。この先は50番水口宿、51番石部宿、52番草津宿、53番大津宿。
終点の京都三条大橋が見えてきました。

熊本県南部の水害被害、心よりお見舞い申し上げます

2020-07-05 00:56:00 | 四季の話題
昨日未明からの線状降水帯による球磨川流域と不知火海沿岸の集中豪雨。
午後の天候回復後、被害状況が明らかになるにつれて、事の甚大さに驚くばかりです。
被害に遭われている多くの方に、お見舞いを申し上げることしかできない、無力さを痛感。

しかし昨年の台風19号は、自宅付近の渡良瀬川、利根川が氾濫寸前で決壊の恐れもあったことを思うと、最悪、我が町も広範囲にわたって浸水するといわれているだけに、全く他人事ではないと肝に銘じる必要があります。

球磨川沿いの肥薩線についても、文化財的価値のある球磨川第一、第二橋梁が流失したという情報もあります。同じ熊本県内で、ようやく豊肥本線が震災被害から復旧というこの時期に次は肥薩線という状況は厳しいものです。
そこに住む方々の生活の再建だけでなく、沿線風景の美しい肥薩線も復旧してくれることを願うばかりです。尤も風景の美しさは球磨川の急流によるもので、そのことが被害をさらに甚大にしたと思うと、「風景が美しい」と呑気に言っていてよいのか考えてしまいますが。

2011年5月連休のブログ「八代から、いさぶろう待つ?人吉へ」を再掲します。
もう一度、人吉名物の「鮎寿司」と「球磨焼酎」を味わいながら、肥薩線の車窓を楽しめることを祈って…

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さて九州乗り鉄旅2日目、5月1日です。
前日は新八代駅前の東横インに宿泊。人吉10:08発「いさぶろう1号」に乗るべく朝7時に出発。

新八代駅前、東横インとアパート2棟以外は何もありませんでした…、多分日本一何もない新幹線駅前?
  (註:北海道新幹線開業前のブログです)
新八代からひと駅で、新幹線が開業するまで街の玄関だった八代です。

しかし、ここも街の中心から離れていて駅前に何もない。八代の市街地は今も昔も駅からは遠いようです。
そして駅の背後に、日本製紙の大きな建物が…。駅の構内にもコンテナが多数積まれていました。

ここ八代は、工場萌えの駅と言うべきでしょうか。駅の跨線橋からはこの眺め。
それでも、実は旅情のある駅。SLの復活運転もされてますし、SLとは切っても切れない…

ホームの洗面台もしっかりと残っているのです。そんな八代の2番線で、肥薩線7:53発の人吉行きを待ちます。
さて、入線の案内があり熊本側より肥薩線の普通列車が到着…って!あれ?

やってきたのは「いさぶろう」?間合い運用で3両編成のうち2両のみ開放でした。
人吉でのお楽しみだったはずの「いさぶろう」、早くも八代でご対面です。
「いさぶろう」は後続の熊本発特急くまがわを受ける形で運転されるため、こちらは車内ガラガラ。

「いさぶろう」は混雑が予想されるため、今のうちに車内の撮影です。キハ40、キハ47の改造車ですが木を多用した車内です。

列車は日本三大急流と言われた球磨川に谷に沿って人吉に向かいます。

昨日の夕方の雷雨はそのまま、しとしと雨に変わり山には雲が降りてきています。日本三大車窓は拝めないかもしれません。

列車は9:10人吉1番線に到着。いさぶろう編成のシックな塗装と駅の雰囲気がマッチしています。
この後、編成は3番線に転線し、10:08発いさぶろう1号に。
この1番線のいい雰囲気のもと「いさぶろう」を味わえるのは、先の普通で着いたものだけの特権です。

さて人吉では約1時間の待ち時間があるので、名物駅弁の購入と街の散策です。
駅から10分ほど歩くと、国宝指定の青井阿蘇神社があります。神社の裏から入ると5分ほどで着きますが、
少し遠回りしてでも正面に回りましょう。

池にかかる橋を渡り境内に入ると、

茅葺き屋根が特徴的な境内に。

ここでは、鶏が神の使いでしょうか?境内にはカラフルな鶏が多数歩き回っています。

さて駅弁を持って「いさぶろう」で矢岳越え。