「ふみの時」神野文子(じんのふみこ)のブログです。

朗読家・声優・ナレーター・朗読教室主宰・大学非常勤講師・パフォーマンスインストラクターの神野文子の最新情報など。

野口雨情による7つの詩

2016-04-19 | 朗読
山下公園にある「赤い靴」を履いた女の子の像。
作詞をした野口雨情は明治15年に生まれ、昭和20年に62歳でなくなりました。
詩人であり童謡民謡作詞家として代表作もたくさん。「十五夜お月さん」
「七つの子」「青い目の人形」「シャボン玉」「あの町この町」など、それに
「船頭小唄」も。

曲はついていない詩として読まれているものもたくさんありますが、それは
意外と知られていないかもしれません。
20年ほど前、ギター曲にしたら素敵だろうなと思われる詩から、田中聰さんの
曲が生まれました。

今回は「大坪純平ギターリサイタルー田中聰ギター作品全曲演奏会」の

プログラムのひとつとして、「野口雨情による7つの詩」が演奏されます。

神野はこの詩を朗読させて頂きます。

クラシックギターの音色がお好きな方、野口雨情の詩と神野の声も聞こ

えてきますので、是非お越しください。

6月30日(木)19時開演 ティアラこうとう

全席自由 2000円

今回は、先着15名様をご招待させて頂きます。

初夏のひととき、心透きとおる弦のゆらぎ、お楽しみください。

ご連絡先 090-9677-9204 


チラシは下記、大坪氏のブログでごらん頂けます。

http://ohtsuboj.exblog.jp/24043179/


野口雨情記念館(生家・北茨城市)


 


話芸としての朗読を

2016-04-06 | 朗読

 

きょうは後輩と多磨霊園に行きました。

正面入り口に続く道路は桜のトンネルのよう。

花びらが、パラパラと降っていました。

 

明日4月7日は、朗読の師、山内雅人の命日。

2003年に亡くなりました。

その後、お墓参に行きたいと思いながらなかなか行けず、

霊園内の場所を示す番地みたいなものもわからなくなって

しまい、きょうになってしまいました。

後輩が番地を知っていて、それでも地図と案内板を見なが

ら、きょろきょろ探し回り、本当に広い。

スニーカーで来ればよかったと後悔しかけたころ、ようや

く見つかりました!

 

師は、日本で最初に、朗読だけを専門に教える学校を開き

ました。株式会社で運営していますが、まさに学校です。

朗読を話芸としてとらえ、厳しく稽古してくださいました。

もっと教えて頂きたかったのに、といつも思います。

 

この霊園にはたくさんの著名な方も眠っています。

以前お参りした江戸川乱歩さんのところにもお花を手向けて

きました。

その近くにはウコンザクラがあり、白い八重でぼたん雪のよう。

 

人の生が終え、それを受け継ぐかのように、植物がいきいきと生を表現する、

そんな春、ここは呼吸が楽になるところです。

 

 


「くわんをんの いらか見やりつ 花の雲」  はせを

2016-04-03 | なにやかや

 

くわんをんの いらか見やりつ 花の雲  はせを

松尾芭蕉の句です。浅草寺の一角に句碑がありました。

花の雲、美しい季語ですね。

四月二日、隅田川沿いは満開でとてもきれいでした。

人も多かったですが、この時期に合わせて着物で出かけようと

いうイベントがあるようで、和服の若い女性も結構いました。

また近くの公園では、和装の新郎新婦が3組も。結婚写真の撮

影をしていました。桜とともに撮れるのはこの時期だけ。

一生の記念になりますね。

 

桜の木は、寒い冬を耐えきれいな花を咲かせてくれる、その間

にも、次の準備を着々としているんですね。

つやつやな緑の葉も見えました。

入園、入学、入社、退職後の地域デビュー、いろんなスタートを

桜とともに祝いましょう。

 


きょう思うこと。

2016-03-11 | 朗読

きのう私が指導している朗読サークルのおさらい会がありました。

最後にお花頂きました。春いっぱい!!

 

そして、きょうは3月11日、いろいろ思うところあります。

 

そして今日、郵便受けにはこんなお知らせが届きました。

こちらは犯罪、被害者の長い年月と家族の怒り、

これは国民みんなが怒らなければいけない。

 

4月9日19時から、文京シビック大ホールで国民大集会が

開かれます。

入場無料 先着1800人

http://www.sukuukai.jp/img2/20160409.pdf

こちらでチラシのダウンロードできます。

 


「おひなさま」は誰が買う?

2016-03-03 | なにやかや

今年もお雛様を飾りました。

これは娘が生まれたときに、娘の父方の祖母から宅配便で届きました。

三段飾りです。

 

時はさかのぼり、私の生まれた頃の話を先日母から聞きました。

私が生まれ育った地、神奈川県北西部では、初の女の子がうまれたら、

母方の実家からお雛様が届くのが習わしだそうです。しかし、母の実家、

茨城県の北西部では、生まれる前後に、産着や100日参り用の晴れ着な

どを子供用の箪笥がいっぱいになるくらい贈って祝う習わしがあり、そ

の代わり初節句には特に何もしない。しかし、母としては慣れない土地

で女の子が生がうまれ、でも実家からお雛様も届かないと、肩身が狭い

思いをしていたようです。

昔の田舎ですから、しきたりが大事で、ほかの地方のことも今ほど情報

はないし、偏見とか噂とか、いろんなものがあったことでしょう。

そのとき、母は都内にいた姉(私の叔母)に相談したそうです。

後日、叔母はケース入りの人形を買い、それを妹に届けてほしいと、旦那様

(叔母の夫)に託しました。頼まれた旦那様は、会社の帰りにわざわざ届けに

来てくれたそうです。電車とバス、バス停からは暗い夜道をそれも上り坂の

道を延々歩き、たどり着いたときはだいぶ遅い時間だったそうです。

母はどんなに嬉しかったことでしょう。その人形はその後毎年飾られていま

した。それからどうなったのか、何しろ私が生まれた頃の話ですから。

 

今の若いご夫婦は、お雛様はいらないとか、小さいのでいいとか、住宅事

情もありますから、勝手に立派な段飾りなど贈ると迷惑がられてしまうこと

もあるようです。やはり場所をとるし、保管も面倒ですからね。

 

今我が家にあるお雛様は、できる限り飾ってあげたいと思っています。

 

 

 


フォルトゥナバレンティノさんのこと

2016-02-29 | アート

神野の世代はバブル期に、皆さんデザイナーズブランドの服や

バッグや小物を持っていました。個人的にはたくさんは持って

いませんでしたが、でも一通りのブランド名くらいは知ってい

ました。その中の一人、マリオヴァレンティノさん。よく名前

を聞くし、商品もいろいろありました。そのころ彼はお嬢様を

連れて来日したこともあります。それがフォルトゥナさん、今

はお父様の血を引いたのでしょう、ファッションデザインナー

としてミラノを中心に活躍しています。彼女は、都会的でかっ

こよくて、どこか可愛げがあるファッションが得意のようです。

まさにミラネーゼを生み出しています。

一度お会いしたことがありますが、イタリア女性としては小柄

な方ではないでしょうか、エネルギッシュで明るい気さくな感

じでした。そして、さまざまなアイテムに対して「ベッラ!」

「ベッラ!」と、イタリア語の「美しい」を連発していました。

このフォルティナさんのお洋服を、私の後輩がテレビ・webの

通販QVCで紹介しています。先日は春向けの新作ファッショ

ン、次は8日16時から、バッグやグッズなどを紹介します。

 

コートを脱ぐと、「おしゃれをしよう!」という気にさせられ

ます。もうすぐですね。


着物は柄の前に織だと思った!手織り生繭座繰りの冨田禎子さん

2016-02-27 | アート

手織り生繭座繰り着尺を生み出す名手、冨田禎子さんにお会いしました。

(テオリナママユザクリキジャク、ちょっと聞き慣れないことばです)

 彼女のこの日のいでたちは、もちろん自作のもの。グレーの着物、実物は

光沢があり、シルバーグレーのよう。動きにより濃淡や陰影も出てうっとり。

同系色の帯もおしゃれで、整った姿。とてもきれいな方です。

彼女のこだわりは、群馬県産の生繭からとった生糸に、草木で染めるとこ

ろから自分でやること。

上の写真の背景になっている一番左の薄紫の着尺は、藍染め。藍といえば

いわゆる藍色に染まるものとばかり思っていましたが、染め方によっては

こんな色にもなるのだそう。美しい薄紫で、着物はもちろんドレスにして

もいいかも、と思いました。

 

この写真の、糸の状態で置いてある右から3つ目の黄色は黄八丈に。

小鮒草(コブナグサ)で染めるので、鮮やかな黄色が出るのだそう。

 着物は柄に目が行きがちですが、手織りの無地は本当に味わいがあ

ります。

もしも、これで振袖を仕立て成人式に出たら、艶やかな柄ばかりの

中で、柄がない分かなり目立ちます。真に豪華で美しいことでしょう。

着尺はほぼ二反分必要だそうです。

 

 

着物の雑誌にも紹介されています。

美しいものを生み出す人、尊敬します。

 

 


あったかかった!ハワイアンズ

2016-02-27 | なにやかや

 

 

1月17日の朗読公演のあと、先送りしていた重要なことと雑事と、家族やプライベートのことなど、

やること満載の日々。

1月末には、非常勤講師をしている大学の学生の成績を出し、新年度のシラバスを提出し、二月は

仕事のかたわら様々な研修会等で勉強もし、旧正月で香港から帰国した友に会い、確定申告をし、

そして、いとことスパリゾートハワイアンズに。

 

プールと温泉に入り、造花の髪飾り買ってつけ、フラガールのステージ見て、体験コーナーでは

レイをかけてもらいステージへ。子どもたちなど100人くらいいましたか。楽しかったです。

 

震災後しばらくは、フラガールの皆さん東京や各地で出張公演していましたね。

ですから、ハワイアンズが再開したときは、一つ復興したとの思いがありました。現在とても賑

わっていて、それはそれでとても良かったなーと思います。

が、被災地全体を見渡せばまだまだです。

まる五年を前に、いろんな思いがあります。

 

 

 

 


今年も「子どもがつくる町」のテレビ局へ

2016-02-08 | なにやかや

 

 

 

毎年、この時期になるとブログに書いていますね。

今年も6,7日の土日、田園調布学園大学でやっている、ミニたまゆりのテレビ

局でお手伝いしてきました。

ミニたまゆりは子どもが作るまちです。学園の中に2日間だけ、ミニたまゆり市

が出現します。

ここには、職業紹介所も、銀行も、税務署も、ビューティサロンも、飲食店も、

紙すきも、ちぎり絵も、他にもたくさんの職場があり、体験できます。働いたら

記録され最後に、働きに応じてこの街の通貨ユリーをもらいます。そこから税金

を払い、かせいだユリーをこの街で使うことができます。

テレビ局で1時間働くと8ユリーです。アナウンサーやレポーター、カメラマン

仕事をしてもらい番組を作ります。

それを市民が一番集まるところのスクリーンで放映します。


ドイツの、「ミニ・ミュンヘン子どものまち」を参考に、田園調布学園大学で始めた

そうです。

楽みながら社会の仕組みのさわりを、疑似体験できるようになっています。

とってもよくできていて、近隣の子供たちがたくさん集まってきます。

年々、たくさんの方が協力してくださっているようです。私も賛同して、

是非お役に立ちたいと思い、もう5年くらいになります。

 

アナウンサー役の子どもたち、とっても上手に、原稿を読んだり、

自分の好きなことをフリートークで話したりしてくれました。

 

この様子はマスコミが取材に来たり、自治体のいろんな方が視察にいらしたり

しています。


きょう2月8日(月)Jcomさんの18:00からのニュースでも取り上げられるそうです。

 


満員御礼!! [ことの葉おとの葉2016]

2016-01-19 | 朗読

1月17日(日)の朗読ライブ「ことの葉おとの葉」は皆様のおかげで

無事終了いたしました。

チケット完売後もお問合せを多数頂き、お断りせざるを得ない状況が

何日も続き心苦しく思いました。興味を持ってくださる方がこんなに

いらっしゃるのだと、嬉しくもありました。

 

今回、神野は江戸川乱歩の「お勢登場」に挑戦。

オセイという悪女が登場する面白い話だと思ったのですが、ドラマティ

ックに語るのは難しく、新年早々多磨霊園に眠る乱歩先生の墓所にお参り

に行きました。それに、朗読の師、山内雅人先生もこの霊園に眠っています。

お墓参りをすると、不思議と新たな意欲が沸き、稽古に集中できました。

 

 

 後半は、まず音楽のゲスト、マンドリニストの桝川千明さんの演奏をお楽

しみ頂きました。会場の雰囲気を優しく華やかにしてくれ、お客様にも好

評でした。

 

 

そして、朗読のゲスト戸村美智子さん。

神野が舞台朗読の名人の一人と思っている方です。同じ師について研鑽し

た時代からの知り合いで、友達のようでもあり、お母さんのようでもあり、

慕っています。今回は「おこんじょうるり」をリクエストしました。

 

会場には、朗読教室の生徒さん、彼らがお誘いくださったご家族ご友人。

地元の情報誌を見てお越し下さった方、日頃お世話になっている方々。

 

現在非常勤講師としてお世話になっている常盤短期大学の先生は、水戸から駆

けつけてくださり、佳品を賜り、終了後ご感想も寄せてくださり感激しました。

 

 

 

朗読を始めるきっかけを作ってくれた小学校時代の恩師が、素敵な大きな鉢

を抱えて来てくださり、感動しました。先生涙を流して喜んでくださりました。

楽屋入りしたシンビジウム 

あれから二日たち次々花が開いています

 

 

いつも来てくださる友人、数枚の当日券目当てに、予告なく来てくれた同級生

も、嬉しかった。

 

皆様のお陰で、素敵な会になりました。

ご協力いただきました皆様に感謝申し上げます。

 

ことの葉おとの葉2016