「ふみの時」神野文子(じんのふみこ)のブログです。

朗読家・声優・ナレーター・朗読教室主宰・大学非常勤講師・パフォーマンスインストラクターの神野文子の最新情報など。

石の声からシルクの声まで

2011-10-29 | Weblog

 ソプラノ歌手の張さんと

先日、「歌とギターによるシルクロードの幻想」というコンサートに行きました。

ウイグル娘の張(チョー)さん。日本名は司馬麗子さん。シルクロードの西の方、

ウイグルが彼女のふるさとです。

彼女の声は、シルクロードを歩くラクダの足元のゴツゴツした地面のような声から、

シルクロードのシルクのように繊細でピカピカの艶とはりの高音まで、本当に美しい。

大陸的ドラマティックソプラノです。

ウイグル語と中国語と日本語でうたいました。

前半はアベマリアや日本の歌曲で普通のロングドレスでしたが、後半はウイグル民

謡が多く、民族衣装で歌いました。途中、唐詩「陽関三畳」という詩を彼女が中国語

朗読し、これもきれいでした。

最後の2曲は、鈴木巌先生の作詞作曲。「タクラマカン」では、あの広大な砂漠に入

ったら戻れないという悲壮感を、「ウイグル娘」では、美人で明るく陽気な女の子の心

情を歌っています。一度聴いてみてほしいです。

 

ギターの鈴木巌先生はクラシックギター界の重鎮。演奏はもちろん、作詞作曲も素晴

らしい。また世界中の音楽や文化歴史に詳しく、話がおもしろい。いつも勉強になる

あと感動しています。

 

 


ドラえもんのどら焼きもある!

2011-10-21 | Weblog

 

 

皆さんはこどもの頃どんなアニメを見ていましたか?

私は、おばけのQ太郎とか、ドラえもんも観ていました。ドラえもんは今もや

っていて子どもたちの人気者ですね。その作者、藤子F 不二雄先生のミュージ

アムに行ってきました。

 

 外観は漫画のコマ割り風

 

先月、9月、藤子先生が住んでいた場所の近くに「藤子F 不二雄ミュージア

ム」オープンしました。

ミュージアムには、いろいろな原画が展示してあります。

本がいっぱいの先生の仕事場も再現しています。

短編映画も観られます。私が一番感動したのは、そのシアターです。映画が

わると、部屋は暗いままで、案内の人が、「ドラえもんから特別に晴れた

日だけのプレゼントがあります。~ 。」この先は晴れた日に行けばわかり

ます。

 その他、自由に漫画本を読めるスペース、庭にはドラえもんにしょっちゅう

てくるコンクリート管もあります。

 

 

藤子先生は川崎市多摩区生田に住んでいました。

亡くなられてから、作品を市に寄付する、それも展示するミュージアム付

で、ということになり、土地は川崎市が提供、建物と中身は藤子プロがつく

り、に寄付。運営は藤子プロが行う、ということになりました。

 

このミュージアムへの行き方は、小田急線・JR南武線登戸駅からシャトル

ス。

 

 シャトルバス

 

チケットは予約制。長く待ったり混雑しすぎにならないのでいいです。

ローソンで買えます。

大人1000円、4歳以上の子供500円、中学・高校生700

 

*写真を撮っていいところは屋外とショップなど限られています。

    

 ショップ 

     

 

 

 屋外の芝生もきれい


毅然とした態度で

2011-10-19 | Weblog

10月5日は横田めぐみさんの47歳の誕生日でした。

以前、横田早紀江さんの著書「めぐみ、お母さんがきっと助けてあげる」を朗読させていただきました。それは救う会群馬からCDになり頒布されました。

早く解決しなければならない問題です。「毅然とした態度で」これは早紀江さんがいつも言っていることばです。

この集会の最後に、以前お会いしたことがある横浜市の林市長が挨拶されました。

「横田ご夫妻を私たちで幸せにしましょう!」ということばが印象的でした。


ことば以上の、ことば。

2011-10-09 | Weblog

 

ことば以上の、ことば。

きょうから世田谷文学館で萩原朔太郎展が開かれています。きのう、オープニング

セプションに招待されました。

孫にあたる萩原朔美さんもごあいさつなさいました。彼は多摩美大の教授でありステージなどのデザインもなさる方ですが、その彼が、文学展というとどこかカビ臭い

感じがしてしまうものだが、この展示はそれがなく、工夫された見せ方がとてもいい、と褒めていました。

その挨拶を聴く前に私も同じことを思っておりましたので嬉しくなりました。

チラシ、壁や床の使い方、とても素敵。生誕125年を迎え、若者にはなじみが薄く

なっているかもしれませんが、世界に誇れる近代詩人です。反逆、虚無、恐怖、

憤怒、孤独、憂鬱、批評精神に裏付けられた個性的なことばのシンフォニーで、

口語抒情詩の新しい境地を切り開きました。これ以後の日本の近代詩は朔太郎

から始まったと言っても良い。あの芥川龍之介が、朔太郎の最初の詩集を読ん

驚き、寝巻のまま朔太郎の家に駆けつけ賞賛したそうです。

また音楽も好きで、当時マンドリンが日本に3本しかないうちの1本を朔太郎が

持っていたらしい。

そして自分の詩集の装丁を自分でしています。デザインのセンスも良かった。

今でいうマルチアーティストですね。そんなアートを感じる朔太郎展、見てみてく

さい。

 

床にはシルエットを浮かび上がらせる特殊な照明 (自分で装丁した詩集の表紙に登場するトリや猫)

 

  

壁に大きく詩が掲げられている 

 

 


おねだん以上♪ の似鳥社長

2011-10-04 | Weblog

 2日の日曜日、国際パフォーマンス学会第29回大会が開かれました。

大会委員長を務めた神野は何だか朝から落ち着かない。

佐藤綾子先生(左)と(株)ニトリホールディングス似鳥昭雄社長

 中川議員

 

参加してくださった方にはご満足いただけたようで、ホッとしています。

準備委員のみなさん、今年のベストパフォーマー賞受賞者のニトリ社長、

お祝に駆けつけてくれた中川秀直議員、ワークショップ講師の先生方、

そして国際パフォーマンス学会理事の佐藤綾子先生、みなさんのお陰

す。感謝、感謝です。

 似鳥社長は1967年札幌市北区に30坪の店を借り第1号店を出しま

した。その時の店名は「似鳥家具卸センター北支店」すごい立派な名前。

卸は安いイメージで人が来る、センターは大きな店で安心、支店は他にも

店がある大きな会社と思わせる狙いからだったそうです。一店しかないの

に支店なんてスゴイ!受賞スピーチでは奥様がいたからやってこられたと、

奥様のことをほめる場面も。客席に奥様もいらしていて、素敵でした。