上野の国立科学博物館の前あたりで見つけた舗装。写真の左は良くあるもの、右は木製。
多摩の森林保全のための間伐材が、同じ大きさの直方体に裁断され敷き詰められていました。
前回紹介した東京国立博物館に行ったとき、手前にある、西洋美術館の庭を通り抜けて行きました。この庭には、ロダンの「考える人」があります。これは、ロダンの良き協力者であったアンリ・ルボセの手によって1881–82年の原型に基づいて拡大されたものです。原型はもっと小さい。他にも、カレーの市民、地獄の門などがどっしりとブロンズの存在感。晴れて気持ちのいい午後で、写真を撮っている人もちらほらいました。そして、梅の花が咲いていました。
梅一輪 一輪ほどの暖かさ 服部嵐雪
梅が一輪咲いて、ほんのすこーしだけ暖かく感じる、それはかすかな暖かさ、あの、焼き物に使う七輪に比べたら足元にも及ばない、わずか一輪ほどの暖かさである、という意味だと中学生の頃教わった。なんていい句だろう。梅の花から伝わる暖かさが微かなことと、七輪とを比べる感性、おしゃれです。以来この時期、梅の咲き始めには決まって思い出す一句です。
そうそう、この国立西洋美術館を世界遺産に登録しようと、地元を中心にがんばっているようです。のぼりが立っていました。収蔵物は素晴らしいものばかりですので、世界の宝の一部かも知れません。
2011年の美しい出発
東京国立博物館に行きました。
上野のミュージアムは久しぶりです。
重要文化財の風神雷神。写真はないけれど国宝の狩野永徳の「檜図屏風」、古今和歌集の現存最古の遺品というものもありました。その文字の美しいこと。、印刷技術がなかった頃、人は筆で文字を書き誰かに伝えていたのですね。美しい作品に見とれ、制作の時代や作者の想いを想像し、しばしうっとりの時間でした。
さて、この命、どう生かそうか、清新な気持ちで2011年が始まっています。