「ふみの時」神野文子(じんのふみこ)のブログです。

朗読家・声優・ナレーター・朗読教室主宰・大学非常勤講師・パフォーマンスインストラクターの神野文子の最新情報など。

ツブテ?「詩の礫」とは

2011-09-02 | Weblog

このタイトルはすごい。まさに礫。つぶて。

福島在住の詩人、和合亮一さんの詩集です。

それは、東日本大震災の後、3月16日から5月26日までの

ツイッターの中のタイトルでもありました。

たとえばこんな風に書かれています。

今日は22時から日付が変わるころまで「詩の礫」をやります。

みなさんメッセージありがとう。のちほど。

そして、22時、詩らしきものがツイートされ始めます。

ほとんどが短文、少ない文字、ツイッターの特徴です。

全身全霊から発する怒り、咆哮、痛々しい。

 詩の原石のかけらのようなことばたちが、礫のように飛んでくる。

リアルタイムのフォロワーはどう受け止めたでしょう。

 

6月30日、それが本として出版されました。マスコミにも多く取り上

げられ反響を呼んでいます。そして、

11月20日(日)群馬マンドリン楽団の定期演奏会で、その「詩の礫」

から、いくつかを朗読させていただくことになりました。

どの詩を選べばよいのか、そもそも私が朗読するのは畏れ多い、

悩みました。「詩の礫」の一端でも、伝われば幸いです。

 

それにしても、礫という字は石へんに楽しいの旧字体です。

楽しい石、楽な石とはどういうことか?

礫には痛いイメージしかない。

できることなら、「拍手の礫」を浴びられるよう、日々努力して生き

ていかなければならない、と改めて思っているところです。


最新の画像もっと見る