胴体前部のカウル部分を除いて一応キットの材料は使い果たしました。水平&垂直尾翼も図面上で位置あわせしながら組み立てます。ここからは星形空冷エンジンの工作とカウリングの加工及びノーズソケットをどのような形で仕上げるのか考えます。
キットに入っています樹脂製のカウリングは整形した状態で1.4グラムあります。これは重心位置合わせにかなり貢献する重さです。それにプラスチックのペラが1.2グラム前後となれば、これだけでノーズのバラストは事足りそうな気配、それでも足りなければカウルの中へちょっと鉛板押し込めば十分でしょう。そこで今回はキットのシリンダー部分は除外し、ゴムの通る部分を出来る限り広くした簡単で軽量なバルサ細工をする事にしました。
しかもノーズには前回使ってみましたお手軽可変スラストプラ部品の商品名「アジャスタブル・ノーズ・ボタン」を埋め込んでしまいました。んが、これは大失敗!ここでのプラス1グラムは「ノーズ・バラストにも程がある!」って事が製作中に判明、最終的には取り除く事になりそうです。簡単な話、アタマオモスギ=トホホ状態です・・・
ま、そこは最後に修正する事にして、この部分の「キモ」はプロペラがカウルに当たらずしかも適切な位置に来る事、スラスト角をある程度調整してもペラとカウル先端のクリアランスが必要な事、ノーズ・ソケットの取り外しが容易にしかも確実に出来る事です。
プロペラの後縁側とカウル先端が干渉せず、しかもスラスト角を多少変えても隙間を保つ位置にスラスト・ボタンの先端が計算上来るようにします。1ミリ程度の誤差はテフロン・ベアリングで何とかなりますが、ここは正確に位置決めしておく事です。
カウルの内側にも少し空間を作れば、そこに空冷ワスプ星形エンジンの写真なんか貼れますし見場も良くなると思います。
先ずはカウルを整形します。厚みがかなりありますから薄くするのも良し、余計な事をしないのも良し、重心合わせに後で作業するのも良し、前後長だけは正確に計っておきましょ。そのカウルの穴にスムースに出し入れできるノーズ・ソケットのプレートもサンプルを作っておきます。
そのプレートを航空ベニヤ2枚合わせ、カーボン・シートを中間サンドイッチ補強します。なるべく薄くしたいので最低限の強度だけ、サイズはカウルに入るギリギリの大きさ。
裏側にソケット部分をバルサで接着。ここもゴムを通す関係上、広い方が楽であります。
ソケットが完成したらカウル内側の必要な長さを測ります。
その幅に切ったバルサを二重巻き仕上げ、ソフトバルサ1枚ではちと心配。強すぎたらもう一度削れば良し。
カウル・インナースーツの完成!これに合わせて胴枠最初の2枚も拡張工事をしておきます。
カウルの中に落し込んでみます。特に問題なければ胴体と合体、仮付けしてから正式に接着した方が無難ですネ。中心線がズレたり、変な角度がついたり、使用するペラがベアリングを挟んでカウルに干渉しないかも調べます、もちろんスラスト角をいじった時にも当たらないように。
一応接着しちゃいましたが・・・本当にこれで良いのか?って何度もチェックします。
カウル固定用のバルサ・ブロックを仮付けしてカウルをはめてみます。はめた時のカウル位置上下左右の微調整もバルサ・ブロックの厚みで調整します。ま、こんな所でしゅ!
コックピット内の胴枠は切り落とし、補強で1ミリのカーボンを接着しました。
もう一度スラスト・ボタン変える仕事残ってますが、ちょっと先が見えたかな?