「ギャドフライといえばトム・ハルマン!」もうこれは「すり込み」以外の何ものでもない現実・・・
今から30年前、彼とコンタクトを始めた頃に「今度この機体を作る!」と実機の写真や資料が送られて来ました、それがギャドフライという機体を知る事になったきっかけです。その後、製作途中の多くの写真を見ながら、その細やかで丁寧な作りや、時間を惜しまずやることはちゃんとやる精神を彼から学びました。
彼の職業がイラストレーターですから細かなところまで神経を使うのはわかります。当時はまだ「フォトショ」の時代ではありません、エアーブラシ全盛の時代です。恐ろしく高度なマスキング技術やブラシ・テクニックなど、素人の私が真似の出来る領域ではありませんし、同じように神経使ったところで悔しいけれど出来ないものは出来ないんです・・・
制限時間を決めて作っていた頃はどうしても雑になりがちです。しかし、制限時間を決めないといつまでもダラダラしちゃって完成しない・・・ ま、その繰り返しでここまで来たんでしょうけど。
そんな頃、彼の作るギャドフライの写真を穴のあくほど見ながら育ったわけですからギャドフライに関してはもう「すり込み」なんです。実機がどうであれ、トムの作ったギャドフライが私にとってのギャドフライなんです。
そんな機体を作るなんて恐れ多い事かもしれませんが、ぶっちゃけもう時効でしょう、いろいろな記憶も30年経てば薄れてきてるし。
紙を貼る心の準備が出来ない時、ついつい手が出る他ごとに。
そうだエンジンのパーツでも作っておいて損はない。思いつきで始めますが、一応シリンダーのサイズくらいは測ってます。
これが使い物になるかどうか、先が楽しみです。
そして、ここで終わる。
えっ?
次は足回り、突然飛びます・・・
ここはどうしても貼る前に処理しておいた方が幸せです。
試作品を数個作って「重い!」と判断し減量に挑むこと数回、そして強度と重さでは最強のパーツが完成、ちなみにケブラーの糸や葦のストロー使って小細工色々してます。ちなみに右のは「ボツ」で、左のも「ボツ」でした。
紙貼り途中の写真ですが、最後に選ばれし「ブツ」はこんな感じで接着しました。機体完成重量から判断してますから、万一予想を超えてしまうと「これじゃ持たない!」という結果になります、ここは0.4mmを信じましょう。
ま、そんなわけで、突然飛びます・・・
シルバー吹いちゃったギャドフライ。そうなんです一気呵成に進めないといけない時だってあります。
一晩で紙を貼り終わってからの長いこと! そうなんです、主翼のネジリ下げ矯正期間は1週間でした。
「尾翼は全然大丈夫よ!」ってことは、強すぎた感が残ります。
これから赤を吹付けるところはシルバー薄め、オール赤の垂直は吹いてません。
「すり込み」の呪縛からボクは抜け出せるのか? 今の所は大丈夫みたいヨ、ほっ!