Peanut scale.....fly above the rest!

伝説のピーナッツ・スケール
原始的?もしかしてハイテク?な、ゴム動力スケールモデル

Davis DA-2A No.12

2022-07-13 | PEANUT SCALE MODELS

スケール機に関する色の問題は複雑怪奇、カラー写真など撮れない時代には実機の色見本などありませんから白黒写真もしくは資料に機体色の紹介なんかがあれば助かります。そんな機体は想像を駆使して作る楽しさはあります。もっと機体が古くなれば「おおよその色」であることが多く、古典機などは汚れた布に近い塗装をすれば大きなハズレはありません。ですからカラー写真が発達した現代の機体であれば何の問題も無い! と思いますがそれがどーして・・・

カラー写真だって事実を伝えない場合が多いんです、撮影時の気象条件や時間で色は変化しますし、撮影後のネガの退色も起きますしカラー調整でも色相、彩度、明度の修正をしたら実際の色と少し違った色になります、逆に実際の色に近づける作業をしてもどこかが犠牲になっておかしな色に変化することだってあります。写真の明るさに関しては違った色に見えてしまうことが良くあります、

人が最初に見たカラー写真は「すりこみ」によってそれがオリジナルで正確なものという判断をしてしまいます。その色の記憶がそれ以降の判断基準になってしまう錯覚を起こします。





1枚目の写真、ネットで見つけた有名な写真なんですが何も疑わず白と黄色の塗装、そしてナンバーとストライプは黒、という認識で作り始めました。製作の途中で細部の分からないところが出てくるとまた写真探しを始めますが、そんな中に2枚目の写真が出現します。





撮り方なのかコントラストが強く明度は上がっていますがそんなに色相が変化したわけでもないのにストライプの機種寄りとスピンナーがダークブルーっぽく見えます。特にスピンナーの先端なんかどう見ても黒じゃなくて紺色です。まさかもしかしてストライプとナンバーは紺色なの?
確かに胴体前部の黄色はかなり明るく写っていますが写真のカラー調整で黒がブルーに変化するとは思えないし、これらの2枚の写真はかなり濃い目ですからブルーが黒に見えてしまっているのかも?





そして3枚目の写真を見つけました、どう見てもブルーです。そうしますとここで問題になるのがストライプとナンバーは同色なのか、それともナンバーは黒なのか・・・ 残念ながらこれを解明する写真は見当たりませんでした。
3枚目の写真でナンバーだけ少し違った色にも見えるんですが、これも「すりこみ」かもしれません。





そんな訳で少し時間を浪費しましたが、ナンバーは黒、ストライプはブルーで貼ることにしました。過去には3Mのスプレーボンド77番で貼っていましたが、数年経過すると浮いてきたり剥がれて来たりしますので最近はもっぱらアクアピットで貼っています、ほぼ水に近い状態です。
水ですから当然下地の紙は緩みますし貼る紙も同じ様に緩みます。乾いた時にはどちらかが引っ張られないように注意しないといけません、まあ何度も極薄の糊で修正しながらの作業です。





乾燥すればどうにかなる・・・ 時にはどうにもならない事態も起きますが慌てずもう一度筆を使って水で濡らし浮かせてから修正します。
スプレーボンドを使うよりは明らかに軽く仕上げることが出来ます。





反対側も同じ作業をしたら一度乾燥させてチェックします。





さて、問題のストライプですが先に水で濡らすともうフニャフニャになってしまい直線どころではありません、ですからガイドとして紙テープを貼っておくこと必須です。そして全体を濡らさず端を止めたら少しずつ移動して紙の隙間に薄い糊を流していきます、もちろん塗装の薄い紙なら上から筆で押さえつけても大丈夫です。





ストライプ状の紙は濡れた瞬間に伸びます。それを威勢よく引っ張りすぎると乾燥後にベースの紙に皺が出てしまいますから注意しながら・・・

呼吸と止めてのこの作業、酸欠になりそうで体に良くございません! ふーっ・・・


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