映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『酔いどれ詩人になるまえに』

2008年09月07日 | Weblog
酔いどれ詩人になるまえに - goo 映画

よい

ベント・ハーメル 監督
マット・ディロン、リリ・テイラー、マリサ・トメイ、フィッシャー・スティーヴンス、ディディエ・フラマン、エイドリアン・シェリー、カレン・ヤング 出演

何度職にありついても酒が原因でクビになってばかりのヘンリー・チナスキー。有り金が底を尽き住む家すらなくても懲りずに飲んだくれる日々で、唯一続けているのは“書く”ことだった。湧き出る言葉を書き留めずにはいられない彼は、詩人であり作家なのだ。ただ、せっせと出版社に原稿を送ってもボツになるばかりで日の目を見ることはないのだが。ある時、バーで知り合った女ジャンの部屋に転がり込む。

飲んだくれ作家、チャールズ・ブコウスキー作品の映画化。
見事なダメ人間映画になっている。

仕事、酒、クビ、女、小説(ライテインング)の繰り返し。ときには前の女に戻ったりもする。

女にやさしく暴力もふるわず、酒によって日々に埋没していくような主人公なのだが、小説を書くことだけはやめない。そこがふつうの飲んだくれとは違うところだ。

写真はヒールが痛いと言い出した女に、自分の靴を履かせているところ。この作品でもっとも美しいシーン。